双子を妊娠して一番不安だったのは、無事に生まれてこれるのかということ。
実際に体験してみてわかったことは、「つらくて大変だったけど、何とかなった!」といった感じです^^
今回は、妊娠週数ごとの胎児の大きさの変化(推定体重や身長の成長)、妊娠週数ごとの母体の変化、実際の妊婦健診の結果、双子妊娠のお腹の写真とあわせて、妊娠初期から臨月までの推移をまとめました。
双子の場合は特に個人差が大きいので、双子妊娠の出産までの経過がわかる資料が少ないのが現状です。
そこで、私の場合を一般的な胎児の成長と共に振り返りつつ、双子妊娠と単胎妊娠との違い(確率・リスク・体重変化)なども調べています。
単胎妊娠・双子妊娠どちらの方にも参考になると思います!
目次
妊娠初期の双子の変化
妊娠超初期から心拍確認で妊娠が確定したのは、妊娠5wの後半になります。(体外受精だったので最短で妊娠反応の検査を行ったので早かった)
そして妊娠10wめには、不妊治療クリニックを卒業し、現在の総合病院に転院。
安定期に入るまでは主人にしか相談していなかったので、精神的には流産に怯える苦しい時期でした。
妊娠3ヶ月(8〜11w)の胎児の成長
超音波ドップラーで心音確認ができる
- 腎臓で尿が作られるようになる
- 手足の指が分かれ、爪ができる
- 瞼ができる
赤ちゃんのはぐくむために栄養管理には気をつけましょう。
妊娠3ヶ月頃までは妊娠前の服でも入りましたが、お腹の部分は緩いものを選ぶようになっていました。
妊娠4ヶ月(12〜15w)の胎児の成長
胎児の頭の大きさがピンポン玉ほどに
- 声帯が作られる
- 眉毛や睫毛など産毛が生え始める
- 男女の生殖器が確認できる
双子の病院選びや出産方法についてはこちら。
※妊娠初期は問診やエコー、血圧、体重測定のみです。
体重増加はあまりなく、眠りつわりがひどくて夕食を抜いてしまったりしていたので、逆に減ってしまって慌てて朝ごはんをがっつり食べるようになった感じです。
双子のつわりについてはこちら↓
妊娠中期の双子の変化
妊娠12wには、安定期に入るということでようやく両家の実家に報告。
流産の危機が去ったと、かなりほっとしたことを覚えています。
それまでの鬱々とした気分を取り戻そうと、お友達に報告したり、両家にご挨拶したりと束の間の安息期間!
しかし落ち着く暇もなく、運命の妊娠18wには「切迫流産」で管理入院となってしまいました(~_~;)
妊娠5ヶ月(16w〜19w)の胎児の成長
- 耳、鼻、口の形が完成する
- 髪の毛や胎毛が生え始める
- 皮下脂肪がつきはじめる
- 手足に指紋ができはじめる
check!
子宮底長についてはこちら。
子宮頸管長についてはこちら。
- 体重 1kg増
- 腹囲 75㎝
- 子宮底長 17〜18㎝
- 身長・頭囲 正常範囲(やや大きめ)← 具体的な胎児体重はまだ言われず
身体の重さはそこまで感じていません。
妊娠6ヶ月(20w〜23w)の胎児の成長
胎児へ送る血液量が増え、貧血の出やすい時期
- 肺機能が可能な呼吸構造が出来始める
- 聴覚が発達し、騒音や温度変化も感じる
- 瞬きやしゃっくりをするようになる
- 精巣、卵巣などの器官が働きはじめる
- 体重 5kg増
- 腹囲 84cm
- 子宮底 25cm
- 兄の体重 516g
- 弟の体重 562g
双子の体重も合わせると1000g超え!
ただこの頃は、まだ自分の身体に近いのか(笑)、体重コントロールが多少きいていた感じがします。
(のちに酷いことになるので、妊娠後期に入る前に出来るだけ気を付けておくといいと思います!)
妊娠7ヶ月(24w〜27w)の胎児の成長
お腹が大きくなり、体重増加による妊婦の体調不良が多くなる
- 声を出す機能が完成、産声もあげられる
- 味覚も発達し、甘味や苦味も分かる
- 眼球が機能しはじめる
- 唇の神経が発達する
- 鼻の穴が開通する
check!
妊娠7カ月の詳しい母体の変化と胎児の成長についてはこちら。
両親学級の参加についてはこちら。
- 体重 7kg増
- 腹囲 84cm
- 子宮底 27cm
- 兄の体重 645g
- 弟の体重 709g
それまではよく分からなかったので、「無事なのかどうか」ただ心配していた日々よりも双子を感じられて嬉しかったのを覚えています。
妊娠後期の双子の変化
妊娠21wで一時的に退院できたものの、全く動かないようにしていた自宅安静生活で、妊婦検診の度に短くなる子宮頸管長。
マクドナルド手術で子宮を縛ったとはいえ、これ以上は危険ということで、妊娠27wには「切迫早産」で再入院することになってしまいました。
そのころにはお腹の大きさがかなり大きくなり、いわゆる「後期つわり」も発症。
身体的にかなりきつい妊娠後期の幕開けでした。
妊娠8ヶ月(28w〜31w)の胎児の成長
適切なケアで早産であっても無事に育つ可能性が高くなる
- 聴覚がほぼ完成
- 呼吸の練習を活発にする
- 脳のシワができてくる
check!
早産や低体重の危険についてはこちら。
管理入院についてはこちら。
- 体重 9kg増
- 腹囲 88cm
- 子宮底 35cm
- 兄の体重 1250g
- 弟の体重 1195g
この時点で単胎妊娠の臨月のお腹の大きさになっています!
このころから1週間で200gくらいずつ胎児体重が増えるようになりました。
今まできつさに比べたら雲泥の差です!
人間の絶えられる限界はどこまでなのか試されている気分でしたが、後から振り返るとまだまだ序の口です(^^;
妊娠28週頃には後期つわりが始まりました。
妊娠9ヶ月(32w〜35w)の胎児の成長
皮膚の皺も消え、ハリのあるピンク色に
- 肺の機能が完成する
- 筋肉を細かく動かせるようになる
- 自律神経が発達
check!
どんなに順調でも双子妊娠では管理入院になる時期です。早いとこの時期に出産する場合も。
出産準備を終わらせておきましょう!
管理入院についてはこちら。
- 体重 13kg増
- 腹囲 93cm
- 子宮底 34cm
- 兄の体重 1887g
- 弟の体重 1860g
双子妊娠の未知なる域に突入!
双子の体重も腹囲と子宮底が交互に伸びていく時期でした。
つまりそれが2人いるわけですから、そのつらさは想像に難くないですよね。。。?
この頃にはもはや自分の身体の感覚はなく、体重コントロール不可の状態です( ノД`)シクシク…
妊娠10ヶ月(36w〜)の胎児の成長
口周りの筋肉や歯茎も発達してくる
- 内臓機能が完成する
- 腸内に胎便がたまる
- 胎動が減る
check!
浮腫みがひどくなって、体重の増加が怖い時期です。体調不良も重なって、落ち込みやすい時期でもあります。
妊婦のむくみについてはこちら。
マタニティブルーについてはこちら。
- 体重 18kg増
- 腹囲 99cm
- 子宮底 40cm
- 兄の体重 2468g
- 弟の体重 2492g
浮腫みがひどくて、1週間に最大で2㎏くらいずつ増えていった時期。
出産直前は怖くて体重計に乗りませんでした(笑)
山のようなお腹、日々増え続ける体重、ベットで寝がえりをうつことさえままならない状態で、1日中苦しかったです。
ただここまで来ると「いつ生まれてもいいよ!」「むしろ早く出てくれ!」という気持ちになっていました(笑)
肉体的ストレスは人生最大級でしたが、早産の心配による精神的なストレスは減って良かったと思います。
双子妊娠について
双子ってかわいい!
私も双子がいい!
といわれると、複雑な気持ちになる双子ママは多いのではないでしょうか(^^;
実際、確かに目に入れても痛くないくらいかわいいのです。
けども、ね!
生まれる前はトラブルの宝庫だし、生まれた後も寝不足と過労で3年間は息つく暇もないし。。。
手放しではおすすめできないというのが正直なところです(笑)
双子が産まれる確率
こちらの双子あるあるの記事で詳しく触れていますが。
双子妊娠は遺伝だけの要素ではなく、世界的に見ても、全体の1%ほどの同じくらい確率で生まれているそうです。
最近は不妊治療の影響で、日本では1.8%ほどにも増えているそうです。
実際に私が入院していた病院でも、双子妊娠によるハイリスク出産で管理入院している妊婦さんが、1/2~2/3くらいは占めていたかと思います。
一卵性と二卵性では、一卵性の方が0.3%と低い確率になっていて、うちも二卵性男子の双子になります。
双子の種類についてはこちら。
双子妊娠のつわり
双子妊娠だからと言って、つわりが2倍苦しいとか、早く始まるとか、そういった差はありません。
個人差が大きいので、単胎妊娠の方がひどい場合もあります(^^;
ただ、お腹が大きくなってくるのが早いので、その分の身体の負担は双子妊娠の方が早く、そして重くなると言えます。
マイナートラブルについてはこちら。
双子妊娠の体重増加
双子妊娠だからと言って、体重が倍に増えてもいいわけではありません。
しかし、羊水も胎児体重も倍の量で増えていくので、体重の増加は多くなる傾向にあります。
実際私も妊娠中期辺りまでは平均的な増加だったのですが、妊娠後期になってからは雪だるま式に体重が増えていってしまいました(´-∀-`;)
妊娠中の体重管理についてはこちら。
1週間で筋肉や脂肪が増えるわけはないので、血流を妨げられることによる浮腫みが原因による場合が大きいです。
血圧や血糖値の上昇がなかったのは幸いでした。
双子妊娠の場合は、妊娠初期や中期のうちに体重増加をセーブしておくことをお勧めします!
双子妊娠の胎児の成長
妊娠19wで臍帯付着異常と診断されていましたが、特に双子で成長の差が出ることはありませんでした。
臍帯付着異常についてはこちら。
双子妊娠の胎児の成長には、以下のリスクが考えられます。
胎児発育不全
双子の場合は子宮の中が狭いため、発育の度合いが緩やかになることも。
そういった中でも極端に成長しない場合、胎盤の機能低下などの原因が考えられ、胎児発育不全と診断されることがあります。
双胎間輸血症候群(そうたいかんゆけつしょうこうぐん)
一絨毛膜性の双子の場合、1つの子宮を共有しています。
片方の胎児からもう片方の胎児へ、血液が一方的に輸血のように流れる状態になると、双胎間輸血症候群と診断されます。
2人の成長に大きく差がでてしまった場合は、治療できる設備の整っている病院へ転院の可能性があります。
胎児発育不均衡
同じ子宮にいますが、2人の赤ちゃんの成長は必ずしも一致するわけではなく、問題がなくても、赤ちゃんの体重差がでてくることも多いです。
あまりにも体重差が開いて危険と判断された場合は、帝王切開で出産させて、2人とも保育器で育てる選択もあります。
双子にはこのようなリスクもありますが、私のように妊娠中の双子の成長がほぼ同じで、しかも推定胎児体重も平均の真ん中を進んでいく場合もあります。
双子がハイリスク出産だからと言って、あまり気をもまないでくださいね^^
双子を妊娠した感想
私の場合は母体の子宮頸管無力症という、原因不明の子宮頸管が短くなる症状があったので、ハイリスク妊娠に輪をかけてしまっていました。
2度の管理入院も、子宮頸管長の短縮さえなければ、双子の成長は理想的なペースで進んでいたと思います。
妊娠18wで子宮頸管長が2.5cmを切ってしまった私ですが、子宮頸管縫縮手術(マクドナルド手術)をうけて、妊娠後期には2㎝を切ることもありましたが、なんやかんや37週5日目まで双子をお腹に留めておくこともできました。
マクドナルド手術についてはこちら。
理想的で楽しいマタニティライフだったかというとNOですが、双子妊娠でも、子宮頸管無力症でも、正期産で「健康で元気な赤ちゃん」を産めたことだけは誇りを持っています!
妊娠中は、ネガティブな情報ばかりに目が行きがちで、片時も安心できませんでした。
でも。
もし今、双子妊娠で心配されている方がいたら、妊娠期間の半分は管理入院で過ごして、ハイリスクで安定期なしで常に綱渡りの状態だった私でも、「何とかなったよ! 」「だからきっと大丈夫!!」と伝えたいです。
双子ちゃんの力を信じてくださいね^^
まとめ
- 双子の胎児の成長は問題がなければ単胎児と変わらない(つまり2倍のスピードでお腹は大きくなる)
- 妊娠中期に入ってからの成長は、日に日に大きくなっている実感がある
- 妊娠後期に入ってからは母体のお腹の大きさと体重増加が半端ない!
というおはなしでした。
双子妊娠という、他人事で聞いたら「なにそれ素敵!」って思う出来事も、当事者となると不安が消せませんよね(^^;
もちろん妊娠は双子でなくても、無事に出産が終わるまでは何が起こるか分かりません。
けして無理することはせず、でも悲観することなく、経過観察を大事にしていく必要があります。
妊娠時にトラブルがあると、渦中にいる間は霧の中にいるようで不安な毎日だと思います。
でも終わってみれば振り返る時間もなく、可愛いtwinsに癒され、忙殺される日々が待っています。
赤ちゃんと一心同体でいられる時間はわずか。
頑張っていきましょう!