点滴はしたことないけど、注射の経験が全くないって方は、ほぼいないんじゃないでしょうか。
注射って施術する人の腕で、痛みの度合いが全然違いますよね^^;
点滴の場合は、通常のものより注射針が若干太いのと、血管の中に留置針を長時間刺したままにしておくので、普通の注射以上に施術者の「腕」の違いを余計に感じます。
何回も点滴のカテーテルを交換していると、明らかにいつもと違う痛みが襲ってくることがあるのです。
今回は、ウテメリン点滴が血管痛を引きおこしやすい原因と、我慢せずに交換をお願いした方がいい場合のチェックポイント4つを調べました。
また、私が初めて点滴が上手く刺さらずに、静脈炎・血管損傷・血管外漏出のフルコンボで痛い思いをした実体験のお話も合わせて共有します!
目次
ウテメリン点滴が痛くなるのは何故?
私は入院中どの先生にも立派な血管だね〜と褒められ、点滴の際に重宝がられています。
血管が細いと毎回大変らしいですね(;’∀’)
看護婦さんに聞いた話だと、なかなか上手くいかず、時間がかかって一大イベントになってしまう事もあるとか。
あんまりにも取れないので、最後は「首」から取った方もいるそうです。。。(コワイ)
ウテメリン点滴の痛みの原因
ウテメリン点滴でカテーテル部分が痛くなる主な原因は、血管損傷、静脈炎、血管外漏出になります。
ではなぜ痛くなってしまうかというと、
- 長期投与の負担で血管が脆弱化していると、血管外漏出を起こしやすい
- 浸透圧が高く血管損傷を起こしやすい薬液の場合、静脈炎による血管痛を伴う事がある
- 留置針の固定部位が関節可動域であれば、関節を動かすたびに留置針が動き、血管損傷による疼痛を伴うことがある
ということが考えられます。
これらすべては、入院期間が長期間になることが多い切迫流産と切迫早産の管理入院では避けては通れない道です。
1.切迫流産や早産の管理入院中では、24時間長期間点滴を行うことが多い。
➡ 長時間の連続投与が、血管に負担をかけ、しだいに血管が細くなったり、もろくなってしまいます。
2.ウテメリン、マグセントなどは単体でブドウ糖液に混ぜて使用するのが一般的で、濃度が濃く、浸透圧が高い。
➡ 刺激の強い薬剤自体が血管に負担をかけ、静脈炎が重症化することにより、血管壁がダメージを受け、血管がもろくなってしまいます。
するとカテーテルが血管に入りにくくなったり、血管の中に入ったカテーテルが血管の外に出やすくなり、薬が血管の外に漏れてしまうのです。
このような理由で、管理入院中の点滴が漏れやすくなり、血管痛を感じることになるのです。
管理入院中のウテメリン点滴の様子はこちら。
ウテメリン点滴の針を刺した場所が悪い
点滴の針を留置する場所によっては痛みを感じやすかったり、漏れやすい場合があります。
- 点滴を留置する部位が手の甲に近くなるにつれ、腕よりも痛みを強く感じる
- 太い血管よりも細い血管に留置した場合の方が痛みを感じる
- 点滴の針を刺した時に血管を探すような行為をした場合、血管の壁を傷つけて漏れや痛みを生じる
- 神経損傷をしてしまうことで、痛みや痺れを感じることもある
例えば逆血があった場合、留置針は血管に入っていても、挿入部位以外の所で血管損傷があり、ジワジワと薬液が漏れていた。。。なんてこともあるのです。
ウテメリン点滴の上手い下手もあるし、失敗する時もある
入院していると、いろいろな先生から点滴を刺してもらう機会があります。
基本的には医師からなのですが、看護婦さんによっては点滴の処置をできる方もいらっしゃいました。
人間なので当然ですが、上手い下手・相性やタイミングなのか明らかに痛いときがあります(^^;
ウテメリン点滴が上手く刺さらなかった時の話
血管が太くてやりやすいね!
と言われていて、入院6日目でまだ失敗がなかった私。
しかし3回めの点滴交換の女医さんは下手だった。。。
刺す時も痛いし、時間が経っても痛みが引かない。
むしろジンジン酷くなって、昨日は腕を動かすだけで引きつる感じで、コップを持つのに力を少し入れると、痛くて顔がゆがむくらい。
初日は我慢しましたが、さすがにキツくて、翌日のうちに早めの交換を頼みました。

ウテメリン点滴の交換を頼んだのに誰も来ない
- 2日目の日中、シャワー時にまず一回。
- その日の夜、点滴交換の際に一回。
- 3日目の朝、心音の時に一回。
間を開けつつ、合計3回ほど「痛いので、できるだけ早く交換してください」と頼みました。
しかしいくら待っても誰も来てくれません。。。
看護婦さんは交代制なので、頼んだ3回とも違う方だったのですが、どの方も、
「分かりました! 伝えておきますね」
と答えてくれていました。
流石にこれ以上の催促は気が引けて、しばらく待っていたのですが。。。
結果、3日目のシャワーの時間に私が呼ぶまで 誰 も 来なかったですΣ( ̄ロ ̄lll)
ウテメリン点滴の留置針は3日に一回の交換です
管理入院10日目、3日に一回行われる正規の点滴交換のタイミングです。
つまり前回の失敗から、我慢できずに「24時間前」に伝えたのに、早く交換してもらうこともなく「3日に一度の交換日」に至るまで放置されたわけですね★
交換時に針を抜く際、液漏れと出血があり、刺し口は赤く膨れ、周囲もピンク色。
抜いた後でも腕を筋肉が痛みます。

大丈夫ですか?
と、看護婦さんにいわれるも、ハア。。。としか答えようがありません。

ええええ~って感じですよね。
こういったウテメリン点滴にまつわる事件は「管理入院あるある」でしょうか(^_^;)
ウテメリン点滴の入れ替えが多いと血管にダメージが出る
医師や看護婦さんによっては、点滴を始めるまでに何度も刺し直しをされる場合もあります。
何度も末梢静脈に針を刺していると、血管を傷つけ、次第に針が血管に入りにくくなることも。
カテーテルの入れ替えの回数が多ければ多いほど、血管にダメージを与えているのです。
そのままでもイタイし、交換しても血管痛を引き起こしやすくなるなんて、本当に長期間の点滴生活はつらい以外の何物でもありませんよね。。。
長期間になってきた時のウテメリン点滴の被害はこちら。
24時間以上続くウテメリン点滴の痛みとは
点滴の刺してすぐの痛みは、アルコール消毒が刺し口に滲みていることも要因らしく、しばらくすれば無くなります。
しかし1日経過しても痛む原因は、 点滴が漏れていて血管ではなく、筋肉に浸透してることにより刺し口周辺の筋肉が痛んでいる(漏れ)の可能性があります。
もしくは、針を刺した角度や位置が悪く、血管が傷つけられ静脈炎を起こしている血管痛のどちらかのようです。
私はその両方だった模様。
そりゃ痛いよねぇ(;^ω^)
明らかに違うウテメリン点滴の痛みの時は報告しよう
まずは点滴が漏れていないか自分で確かめましょう!
以下の4つのチェックポイントがカテーテル交換をお願いする目安となります。
- 点滴の刺入部が赤くなって腫れている
- 少し動かすだけで血管が痛い
- 点滴が落ちていない
- しばらくたっても痛みが治まらない
複数あてはまる場合は、とりあえず看護師に報告し、点滴が漏れていないか判断してもらいましょう。
その場ですぐに対処してくれればそれでよし。
私の様に流されてしまう場合は、「偶然」「運悪く」「タイミングが合わずに」伝わってない可能性もあるので、めげずに何回でも訴えましょう。
こりゃだめだな‼
と伝わっていない、対処してくれないと判断した場合は、巡回時の医師に直接 訴えましょう(笑)
ウテメリンについてのまとめはこちら。
まとめ
- ウテメリン点滴の痛みには、薬剤による静脈炎と、血管損傷による血管痛と、血管外漏出による筋肉の痛み(漏れ)がある
- 管理入院は長期化しやすく、長引くほど血管は弱く脆くなるので、よけい痛みを感じやすくなる
- 自分で4つのポイントをチェックして、場合によっては点滴交換のお願いも躊躇せずに訴えよう!
というおはなしでした。
点滴が漏れた場所がパンパンに腫れることもあります。
そのグロさに慄きますが、時がたてば引いてきますので安心してください(^^;
冷やすと痛みがましになることもあるので、気休めでもアイスノンなどの保冷剤を貸してもらって腫れている場所を冷やしましょう。
そして痛いときは「痛い」と訴えないと伝わりません。
おかしいと思ったときは遠慮せずに報告しましょう。
長い入院生活中にずっとお付き合いのある点滴、なんとかやり過ごす術を学びたいものです(-_-;)