管理入院をすると、1日3回赤ちゃんの心音の確認を行います。
入院していてよかったなーと思えることの一つです。
直接赤ちゃんの鼓動が聞こえるのはママたちにとってもうれしいことですよね。
心音を確認する時期や方法、その時に心音以外に聞こえる「臍帯音」について病院の現場で聞ですみました。
目次
心音確認とはどうやってやるの?
心音確認とは、お腹の赤ちゃんの心拍の音を確認することです。
妊娠検査薬で陽性反応があり、産院を受診すると、まず初めにお医者さんに「正常妊娠」であるかどうかを心拍音で確認します。
心拍確認が取れるのはいつ頃から?
目視で確認できるのは、早い人は妊娠5w~6w頃から。
遅くても妊娠8w~9wには確認できるようです。
私は不妊治療だったので、血液検査ですぐに妊娠がわかって、その翌週の妊娠5wで心拍確認まで取れていました。
病院の初診についてはこちら。
胎児心音のドップラー検査はいつから?
妊娠反応が出たばかり(超初期)の心拍音確認は、経腟超音波検査で行います。
棒状のプローブと呼ばれる器具を腟内に挿入すると、エコーでモニター画像に心臓が動いている様子が映し出されます。
週数が進むと腹部超音波検査でも確認が取れるようになります。
また妊娠12w頃からは、超音波ドップラー聴診器(胎児心拍計)という機器をお腹にあてるだけで、拡張器から胎児の心音を聞くことができます。
ドップラー聴診器でなかなか見つからないことも
耳で確認できるドップラー聴診器は、病院で看護婦さんが行っても、なかなか見つけられずに時間がかかってしまうことも多いです。
妊娠週数が早い段階だと、まだ十分に大きくなっていなかったり、たまたま赤ちゃんの居場所が悪かったりで、聞こえづらいことも。
私は妊娠18wから入院して毎日ドップラー聴診器で心音確認を行っていますが、双子はよく行方不明になって、めっちゃ探してもらう事なんてことも多いです(^^;
そんな時、臍帯音が聞こえれば良しとして終わりにしてしまう方も。。。
管理入院中に心音確認を臍帯音で終わりにする様子についてはこちら。
心音確認の使う超音波ドップラー聴診器ってどんなもの?
超音波ドップラー聴診器(胎児超音波心拍計)とは、ハンディータイプの器具で、 心臓の拍動によって超音波の波動が変化する性質を利用した医療機器になります。
管理入院中、ドップラー聴診器での診察は一日3回あります。
ハンドバックほどの大きさのスピーカーのついた機器から、小さなマイクのような形の 「超音波探触子(トランスジューサー)」 が伸びています。
お腹に経腹エコーの時に塗るようなジェルを塗りながら、胎児心音を聞くことができます 。
「ジェルが冷たくてごめんなさいねー」
「いっこちゃん、にこちゃんはどこかなー」
など、声をかけながら探してくれます。(うちは双子です^^)
自宅でも赤ちゃんの心音を聞いてみたい場合
ちなみに家庭用のドップラー聴診器もあって、自分で赤ちゃんの心音を聞くことができる「エンジェルサウンズ」という機器があります。
ママはいつも妊婦検診で聞くことができますが、付き添いに行けなかった場合、パパはなかなか心音を聞く事ができません。
そんな時は市販の超音波心音計があれば、家族みんなで赤ちゃんの心拍音が聞けちゃう!
赤ちゃんが心配な時もこれがあれば元気かどうか確認できますね(^▽^)/
自宅で心拍音を聞きたい場合は、いつから?
以下でご紹介するのエンジェルサウンズのシリーズは、病院と同じ超音波を使用しているので妊娠12wから使えます。
また、医療用機器として認証を受けている商品なので安心して使えますね^^
エンジェルサウンズで赤ちゃんの心音確認をしてみよう!
ちゃんと心音聴こえました!
病院で聴く音と同じだったので赤ちゃんをすぐに見つけやすかったです。
届くまでは、赤ちゃん元気かなぁと心配する日もありましたが、エンジェルサウンズが届いてからは、大丈夫かなと思うとすぐに確認出来るので、毎日安心出来るようになりました!
本格派の心音計がひとつあれば、赤ちゃんがより身近に感じられます^_^
病院と同じレベルであるエンジェルサウンズは、精度も高いのでお勧めです!
エンジェルサウンズのリスクについて詳しくは以下の記事でふれています。
気軽に赤ちゃんの心音を聞きたい!
もうすぐ二歳になる娘の病院への抵抗をなすくため、また、10歳以上も年が離れている娘たちに赤ちゃんの心音を聞かせてあげようと購入。
7ヶ月なのでまだよくわかりませんが、娘たちにもよい体験になるといいです。
手ごろでよいものが手に入りました。
こちらは妊娠7ヶ月頃から使えるようになる聴診器タイプ。
一人用と二人用があります。
お手軽な聴診器タイプは、聞けたらラッキーといった精度なので、楽しみながら探してください。
気になる方は、自宅用で購入以外にもレンタルできるものもあるそうなので、調べてみてくださいね^^
流産と早産の予防についてはこちら。
心音確認時に聞こえる臍帯音とは
私の場合は、特に下の子(お腹の上のほうにいる)の心音は見つかり辛く、ドップラー聴診器での診察で看護婦さんに苦労をかけています(^^;
(妊娠週数が浅いことや、双子であることも関係があるようです)
なかなか見つからなくて、お腹の上をいろいろな方向からプロープであてていると、心音以外の音を拾うことがあります。
赤ちゃんの鼓動はトトトトト…と早いので直ぐ分かるのですが、探している最中にファンファンファン…と規則的に聞こえる音が気になっていました。
何かと思って尋ねると、母体から血液を送っている音で臍帯音と言うそうです。
心拍音と一緒に聞こえる臍帯音とは何か
臍帯とは、いわゆる「へその緒」ですね。
個人差もありますが、一般的に長さは50〜60㎝。太さは親指ほどの1.5〜2㎝くらいです。
臍帯は妊娠期間の10ヶ月をかけて、長く太くなっていきます。
よく聞く「胎盤」も血液の塊で出来ていて、臍帯は胎盤と子宮に付着します。そして母体から栄養を受け取り、臍帯を通って胎児へ送っていくのです。
1本のへその緒(臍帯)の中には、細い2本の動脈と1本の静脈が走っています。
ママから赤ちゃんへ、必要な栄養と酸素をたくさん含んだ血液を運ぶ役割。
細い動脈
赤ちゃんからママの胎盤へ、赤ちゃんの老廃物などが含まれている血液を運ぶ役割。
赤ちゃんにとっては、まさに命綱ですね!
臍帯音とは、母体と胎児を結ぶ「血液のやり取り」の音でした。
妊婦健診やエンジェルサウンズでの心音確認の際は、心拍音だけではなく臍帯音にも注目してみてください^^
超音波で見る臍帯とは?
ちなみに妊婦検診のときに、へその緒が正常かどうかエコーで見せてもらう事もできます。
超音波検査のカラードップラーモード機能により、血流の状態を見ると、赤ちゃんが元気であるかを診ることができるのです。
自分のお腹の中に生命を育てる器官が新たに造られ、それがきちんと機能している事が確認できる臍帯音。
何だか感動してしまいました(●´ω`●)
カラードップラー検査についてはこちらで詳しくふれています。
心音が2つの双子は胎盤も2つ、臍帯も2つ?
双子の場合はそれぞれに「おへそ」があることから分かるように、へその緒である臍帯も2つあります。
私は二卵性の二絨網膜二羊膜(DDツイン)なので、【胎盤2つ、羊膜2つ、臍帯も2つ】になります。
一卵性の場合は、以下の通り。
- 一絨毛膜一羊膜(MMツイン)【胎盤×1、羊膜×1、臍帯×2】
- 一絨毛膜二羊膜(MDツイン)【胎盤×1、羊膜×2、臍帯×2】
一卵性も二卵性も「臍帯は2つ」「それぞれ個別」にありますが、胎盤や羊膜の数が異なります。
出産後は、生まれた時にカットした「へその緒」をちゃんと2本もらえますよ^^
双子について詳しくはこちら。
ドップラー聴診器は拡張機になっているので、そこそこ大きな音量になっています。
(もちろん調整できますが^^;)
双子の場合は、当然「臍帯音も2つある」ことになりますから、超音波ドップラー聴診器の診察の際はかなり賑やかです(笑)
心音を聞く前から元気な様子がわかると思えば嬉しいですね!
双子の分娩についてはこちら。
臍帯付着異常の可能性
DDツインはリスク的には一番安全とされています。
しかし私の場合は、入院前(1/13)の診断で、通常は胎盤の中央から付いている臍帯が、1人が中央から外れてしまっている臍帯付着異常が見られると言われているので、それが少し心配です(~_~;)
今のところ成長に差が無いので、大きな異常ではないのかもしれませんが。。。
今後は臍帯そのものについても注目していきたいと思います。
双子のリスクについてはこちら。
まとめ
- 心音とは赤ちゃんの心拍音のことで、妊娠12wころから超音波ドップラー聴診器を使用して聞く事ができる
- 臍帯音とは、へその緒を通じて栄養(血液)をやり取りしている音だった!
- 双子の場合は臍帯も2つあるよ
というおはなしでした。
毎日の検査で行う心音確認。
心拍音の様子で赤ちゃんが順調に育っているかの確認ができます。
ちょっとした変化を見逃さないことが、流産や早産を防ぐ第一歩になりますね!