日頃から健康管理に気をつけている女性は、妊婦になってどれくらい体重が増えて良いのか、どのくらいの速度で増えていけば良いのか、気になりますよね。


また双子の場合は、どのくらいの体重増加が適正なのでしょうか。

それぞれ体型別、週数別の摂取カロリーをまとめてみました。

短銃管理が必要な妊婦の写真です。
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妊婦の体重管理の必要性

なぜ妊娠すると、体重の管理が必要になってくるのでしょうか。

妊娠して体重が増えすぎると…

  • 妊娠高血圧症候群で胎盤に異常が出て、栄養が運ばれず、胎児の発育不全になる
  • 妊娠糖尿病で栄養過多になり、巨大児や胎児死亡のリスクが高まる
  • 出産時に難産になる(産道が脂肪で狭くなる、児頭回旋異常、微弱陣痛、弛緩出血)

 

妊娠して体重が減りすぎると…

  • 胎児に必要な栄養が行き渡らず、低出生体重の早産、または難産になる
  • 将来、心疾患・高血圧・糖尿病・脳梗塞などの重い病気の可能性が上がる
  • 出産後すぐの感染症などの病気にかかりやすくなる

 

妊娠中の栄養管理は重要です

体重が多すぎても少なすぎても問題なんですね💧 


ジャンクフードで太っていっても駄目だし、極端なダイエットで過度の運動・食事制限をして増えすぎを防ぐのも間違っています。

体重が増えていく「内容」・増え過ぎを防ぐ「内容」も気を付けたいところ。


それではまず、妊娠すると臨月までにどれくらいの体重が増えるものなのか、内容ごとにみていきましょう。

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妊婦の体重増加の内訳(単胎・双子)

こちらの表は、妊娠した事で必ず増加する体重の内訳、おおよその重さです。

枠内の数値は個人差があるので、一般的な目安になります。


単胎双胎
胎児3000g4000g-5000g
羊水500g1000g
胎盤500g1000g
血液1500g2000-2500g
水分1500g1500-2000g
子宮、乳房1000g1000-1500g
合計8㎏10-13㎏



単胎の場合は 8㎏ 前後、双子ちゃんの場合は 12㎏ 前後でしょうか。

上記の体重増加は、赤ちゃんをお腹に宿す上で必要なものになりますから、正常範囲のひとつの目標になると思います。


そしてここからが本題です。

妊婦の体重管理で重要なのは、上記以外の部分。

「母体貯蔵脂肪の量」が体重増加の鍵となります。


妊婦の母体貯蔵脂肪量とは

平たく言えば、現在ママの身体についている脂肪の量のことです。

妊娠前の体型によって、妊娠してからの必要な脂肪量が変わって来ます。


推奨体重の増加量は、妊娠前の体重(BMI)を元に考えます。

計算方法は、

BMI=体重(kg)/身長(m)²



つわりの始まる前の「妊娠前の体重」で計算して下さい。

ちなみにつわりで体重が減った場合も、体重が減る前の「平常時」の体重を基準とします。


BMIの基準値

日本肥満学会によるBMI別の肥満基準になります。

体型BMI
低体重(痩せ型)18.5未満
普通体重18.5以上、25未満
肥満(1度)25以上、30未満
肥満(2度)30以上、35未満
肥満(3度)35以上、40未満
肥満(4度)40以上


ちなみに体重は1日1回、決まった時間に毎日計ると良いです。

朝のお通じの後がベスト!

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妊婦の体型別の推奨増加体重とは(単胎・双子)

まずBMIを計算して、自分の体型がどこに当てはまるかチェックしましょう。

単胎双胎
痩せ気味(18.5未満)9-12kg11-17kg
標準(18.5-25未満)7-12kg9-15kg
太り気味(25以上)5kg以下7kg以下


なぜ太り気味の方の体重増加が、必要な体重増加分より少ないかというと、肥満である分の余分な脂肪があることで、逆に母体や赤ちゃんが危険にさらされている状態のため、それ以上リスクを増やさないようにするためです。


また、なぜ痩せ気味と標準の体重増加が、必要な体重増加分より多いかというと、出産時や出産後のママのエネルギー源のためです。


妊娠中の体重増加でエネルギーを貯蓄する

妊娠・出産・育児は想像以上に母体の体力を削ります。


何時間、時には何日ももかかる出産を乗り切るためにも、生まれた赤ちゃんを昼夜寝ないでお世話するためにも、たくさんのエネルギーを蓄える必要があるのです。


また、適度に体重が増加したほうが、母乳もよく出るようになるそうです。

母乳育児を望んでいる場合は、食事制限はほどほどに、推奨増加体重内を目指していくようにしましょう。


妊婦の推奨増加体重のとらえ方

当然、振り幅いっぱいまで太って良い・痩せてて良い訳では無いです。

特に標準の範囲は幅がありますよね。

BMIが「ギリギリ標準」で、太り気味に近い人は下限値の7kgを目標にし、あと少しで痩せ気味に入る人は上限値に近い値(9㎏以上12kg未満)を目標にするなど、自分のBMIに適した目標体重を設定しましょう。

またBMIが肥満に当たる方は、個別対応が必要になる場合があるので、医師と相談して経過を見ていって下さい。


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妊娠週数別の推奨増加体重とは(単胎・双子)

続いて、妊娠週数の時期による目安です。

体型別の上限値になっているので、それぞれのBMIの数値によって数値も変わってきます。

単胎の場合

単胎痩せ気味標準太り気味
初期2㎏以内2kg以内1kg以内
中期6kg以内5kg以内2.5kg以内
後期4kg以内3kg以内1.5㎏以内

 

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双胎の場合

双胎痩せ気味標準太り気味
初期2㎏以内2kg以内1kg以内
中期8kg以内7kg以内4kg以内
後期6kg以内4kg以内2㎏以内

 

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妊娠週数によって、妊婦の増加体重が違うのはなぜか

まず初期は、赤ちゃんに必要なカロリーは1日50カロリーほどで、ママの体重を増やす必要はない時期に当たります。


また、後期を抑えた方が良い理由としては、妊娠高血圧症候群になりやすい時期だからです。


上記の妊娠週数による体重の増加量は、体型別のMAXの数値(範囲内で1番少ない体重の人向け)なので、まずは自分の目標「何kg増が適正なのか」を決め、「初期を少なめ・後期を抑えめ」の意識で過ごすようにすると良いと思います。


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1週間当たりの推奨体重増加量(中期~後期)

単胎双胎
痩せ気味300-500g300-500g
標準300-500g300-500g
太り気味(個別指導)(個別指導)

 

1週間ごとに考える理由

例え正常範囲内の体重増加でも、短期間で増えすぎると妊娠糖尿病の恐れがあります。


この点は単胎でも双胎でも変わらないので、1週間当たりの推奨増加体重は同じになります。

1カ月の体重増加が2kgを超えた場合は、医師や助産師に相談し、 以前に紹介した妊婦の1日の総カロリー表を参考に食事内容を見直しましょう。


 

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双子妊娠の自分の場合に当てはめてみる

  • 双子妊娠
  • BMIが18.4(ギリギリ痩せ気味)


以上をもとに当てはめると、果たしてベストな体重推移は。。。

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推奨増加体重を発表

  1. 週に350g前後
  2. 初期は2kg以内
  3. 中期は7〜8kg以内
  4. 後期は4〜5kg以内
  5. トータル14〜15kgの増加



となります。

実際に病院で助産師さんに提示された数値も「15kgまで」と指導されました。


妊娠前の食生活

妊娠前は超絶不摂生でした(^^;


朝は牛乳だけで食べずに、昼は水分を大量摂取とお菓子、 夜はオカズを好きなだけ山ほど食べる。

お酒は大好きで飲み放題でないと奢り以外では飲みにいけないほど。。。(笑)

生理前の浮腫が酷くて+1〜2㎏ することはありましたが、目立った体重の増加もなく、健康診断で引っかかる事も病気に悩む事もなく、見事に健康そのものでした。


人体の神秘ですね!
(THE ダメ人間)
 

現在の食生活

そんな私も妊活を機に、妊活サプリをとって、三食のごはんを心がけるようになりました。

今は管理入院中ということもあって、バランスの取れた食生活になっていると思います。

間食はやめられていませんが(笑)、今のところ推奨増加体重内に収まっています。


赤ちゃんのことを第一に!

よく聞く「お腹の赤ちゃんの分も食べて!」は、カロリーではなく栄養のこと。


和食のヘルシーメニューを心がけ、妊婦に特に必要な栄養素で、普段から不足しがちなタンパク質、カルシウム、カリウム、ビタミンA・C・D・E・K、葉酸、鉄などをバランスよく摂ることが大切です。


食事だけでとるのが難しい場合は、栄養補助食品などで補強するのも手ですね。


こちらは妊婦に必要な栄養素が一つにまとまったサプリ。

妊娠初期~産後、授乳期までの長期間の栄養にこれひとつで対応しているので、安心して続けられます^^


まずは妊婦向けのサプリで確実に栄養を摂取しつつ、パンとコーヒーなどのお手軽メニューで済ましがちな朝ごはんの見直しから始めると良いと思います!

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まとめ

  • BMI・妊娠週数ごとに推奨増加体重は変わる
  • 1週間では300~500gの増加に留める
  • カロリーだけではなく、サプリなどで栄養バランスにも気を付ける


そして、この数値はあくまでも目安・目標です。


心配しすぎてストレスを貯めるより、まずは妊婦健診で母子ともに順調にであれば、「参考まで」に留めておくと良いと思います(o^^o)


10カ月の長丁場です。

無理せずに頑張りましょうね!

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