管理入院3日目。7:30頃に双子の心音を確認、毎朝の健診に向かいます。
昨日の子宮頸管長は短くて気は重かったのですが、結果はなんと2.9cm!
伸びてる〜〜〜‼︎ヾ(=^▽^=)ノ
こうして毎朝、子宮頸管長を測っていると、数値の変化が気になります。
子宮頸管の長さはどれくらいが正常値で、子宮頸管長は日々伸び縮みするものなのでしょうか?
妊娠週数(初期・中期・後期・臨月)の子宮頸管長の平均値や、子宮頸管が短くなる原因、子宮頸管の長さが戻った場合は回復しているのか、急に短くなった理由には何が考えられるのかなどをまとめました。
目次
子宮頸管長の長さは変わらない
ネットで調べると、一度短くなった子宮頸管は伸びることは無いと書いてある事が多いですよね。
でも実際にエコーで計測すると、子宮までの長さが1~2㎝違うことも多々あります。
私が入院中の頸管長の長さは、調子がいいときは最大で6㎝近くあって、入院生活の後半のひどい時は最小で1㎝ちょいしかないなど、かなりの開きがありました。
もちろん、時期的なものもあるので、妊娠中期と後期を単純に比較はできませんが、毎日の健診での差は何なのでしょうか?
管理入院中の子宮頸管長の伸び縮みの様子についてはこちら。
子宮頸管長の数値は、張りの有無や測り方によって変化する
看護婦さんに聞くと、先生によって測り方が違ったり、張りがあったタイミングで測ると短く計測される事もあるそう。
ちょうど経膣エコーを入れた直近で「張り」が出ると、そのせいで短くなってしまうんですね。
また、先生にも計測時の「癖」があって、一律で一緒ではないので、その差で計測値が変わることもあるようです。
張り(子宮収縮)についてはこちら。
総合病院で様々な先生の計測方法を見てみる
確かに毎朝の診察の様子を見ていると、先生によって測り方の癖はありますね~(^^;
- 直線で測るか
- 曲線ではかるか
- 子宮口ギリギリか
- 子宮口の少し手前か
組み合わせ次第では1~2㎝の差は出てしまいそうな気がします。
正しい子宮頸管長の測り方についてはこちら。
子宮頸管長が一度短くなった後に、数値の改善があったら?
担当する医師が変わった時の「測り方の差」は仕方ないとして。
同じ医師が計測した時に、「張り」が出ていたせいで短く計測されたものであれば、一時的なものとして安心してもいいのでしょうか?
主治医に聞いてみたところ、一度短くなった頸管は「ゆるくてふわふわしている」そうです。
つまり、元のぴったりと硬く閉じた状態に「戻った」わけではない、いとうこと。
いわば粘着力の弱ったシールのように、柔らかくて緩く、簡単に戻ってしまう可能性が高いのです。
計測時に長くなっていた事があったとしても、言葉通り「伸びた」わけではないので、単純に安心して良いわけではない、と言うことでした。
ただ、本当にたまたま一度だけ短く計測されて、その後はずっと長いまま、ということもあると思うので、経過観察が重要になってくると思います。
臨月までの母体の変化はこちら。
子宮頸管長はなぜ短くなってしまうのか?
妊娠5カ月で管理入院となってしまった私。
なぜそうなってしまったのか、全く自覚がありません(~_~;)
管理入院になるまでの生活っぷりについてはこちら。
そもそも子宮頸管長とは何かというと、出産時に産道になる部分のことを指します。
子宮頚管には適度な長さがあり、妊娠中に胎児が下がってくるのを防ぐために固く閉じていて、簡単には開かないようになっています。
胎児の成長の共に子宮も大きくなると、妊娠週数に合わせて少しづつ結び口が下がって行き、最後に子宮口が開いていきます。
分娩までの流れはこちら。
妊娠週数別の子宮頸管長の平均的な正常値
正常な妊婦さんの妊娠週数による子宮頸管の長さは以下になります。
- 妊娠18~24週で 4㎝以上
- 妊娠32週未満で 3.5〜4.0㎝
- 妊娠32〜36週で 2.5〜3.5㎝
しかし何らかの原因で、早い段階で2.5㎝を切ってしまうと、管理入院になる場合が多いといわれます。
(私も妊娠17wの妊婦健診で2.4cmになってしまったので、「切迫流産」の診断で緊急入院となりました…)
逆に臨月になっても4㎝以上あると、出産が遅れることもあるようです。
早産を招くリスクについてはこちら。
子宮頸管長が短くなる原因
- 頻繁に強い子宮収縮(張り)がある
張りが強い場合は、ウテメリンなどの子宮収縮を防ぐ薬が処方される場合があります。
- 出血が続いている
切迫流産の症状に子宮内の出血があります。
症状が強く、出血した血液が子宮内にたまった場合「絨毛膜下血腫」になることがあります。
そのたまった血液の量が多いと後期流産の原因になることもあるので、治療が必要となることも。
子宮口を縛る手術をして退院する際にも「出血には気を付けてください」と医師から言われました。
- 細菌に感染した
妊娠中は細菌感染が多くなる時期です。
おりものの変化(匂い・量・色)があった時には受診しましょう。
以下の記事で膣炎について詳しく触れています。
- 強いストレス
妊活から妊娠中まで、ストレスは胎児に多大な悪影響を与えると言われます。
- ひどい冷え
「冷え」の原因でもある血流が悪くなると、胎児に栄養が十分に届きません。
ひどい浮腫みやよく眠れない方も「冷え」が原因の場合があります。
以下は不妊治療の記事ですが、「冷え」を防いで子宮環境を整えることについて書いてあります。
子宮環境が整っていると、赤ちゃんにも「居心地の良い子宮」となり、健やかな成長につながるので、参考になると思います!
このようなことが続いていると、週数が浅くても開いてきてしまうことがあるそうです。
その場合はまず原因(ストレス、冷え、仕事や家事、運動、出血、菌)を取り除き、必要があれば張り止めの薬を飲み、安静にするのが1番です。
座って休むだけでなく、重力で子宮を下に向かせないように、ベットで横になっている方がより良いそうですね(^ ^)
自宅安静の注意点についてはこちら。
子宮頸管無力症の子宮頸管長は?
前途のような強い張りもなく、安静にしていてもだんだんと短くなって行ってしまうのが、子宮頸管無力症です。
原因もなく、無自覚なので、気付かないまま子宮口まで開いてしまう場合もあるそうです。
気が付いたころには赤ちゃんの頭が見えていた。。。
なんて怖いですよね((((;゚Д゚)))))))
子宮頸管無力症の手術についてはこちら。
子宮頸管無力症と診断された私の場合
私のことを振り返ってみると、仕事もしていたし冷え性だし、それなりにストレスも感じていましたが、決定的な原因はやっぱりよくわかりません。
妊娠4カ月(13w)の時点で4㎝あったのが、妊娠5カ月(17w)で2.4㎝になってしまいましたが、その間に特別に変わったこともしていません。
そしてそれ以降は管理入院になり、毎朝の膣の洗浄除菌、24時間のウテメリン点滴、ベット上のみの超安静生活にしてても改善はないまま。。。
ストレス以外の原因は排除されていても、経過は変わらずです。
管理入院についてはこちら。
子宮頸管無力症だと微弱な張りが常にある?
ただ入院中のNSTで大きな張りはないけど、弱い張りが続いているといわれることが多いので(無自覚)、もしかしたら「気が付かない程度の弱い張りが連続してある」ことが原因だったのかもしれません。
しかし特に問題ない妊婦さんに同程度の張りがあっても、子宮頸管長に影響するほどのものではないのでしょうね(´-∀-`;)
子宮管無力症の場合、この「気が付かない」ことが最大のネック。
流産と早産の予防についてはこちら。
病院によっては、経膣の超音波検査を行うために、毎回の妊婦健診で内診台にあがることが精神的負担をかけるとして、必ずしも毎回行わない産院もあるそうです。
その場合は、まず経腹の超音波検査で子宮頸管を観察し、異常を感じた場合に「のみ」経膣超音波検査を行うようにしているようです。
確かに、経膣エコーが好きな妊婦さんはいないと思いますが、そこで万が一、見逃されてしまったらと思うと怖いですね(;´・ω・)
私のように次の2~3週間後にある妊婦健診で「半分近く短くなる」可能性もあるわけですから。。。
もし何か思い当たることがあって不安な場合は、すぐに主治医に相談してください!
子宮頸管無力症のマクドナルド手術についてはこちら。
まとめ
- 子宮頸管長は測り方や前後に張りが出たかで、多少の誤差は出る
- 一度短くなった子宮頸管は本来の固さはなく、ゆるふわ状態なので注意が必要
- 子宮頸管無力症ってこわいよ!
というおはなしでした。
早い時期に流産や早産の診断を受けると、妊婦健診の度に子宮頸管の長さで一喜一憂しますよね。
子宮頸管の長さは「測り方」や「どこからどこまでを長さとするか」といった担当医によっての誤差や、診察前や最中に張りが出たかどうかで左右されることはあります。
しかし一度短くなった子宮頸管長は、閉じたように見えても緩んでいる状態。
私の様に早い週数で一度2.5cmを切っている子宮頸管無力症の場合では、管理入院で軟禁、ウテメリン点滴されていたとしても、 「絶対安心」とはなかなかならないかもしれません(´;ω;`)