無痛分娩を希望している、と聞くとどう思いますか?

陣痛の痛みを和らげることで、出産のストレスを軽減し、妊婦の体力も温存できる無痛分娩ですが、日本ではまだまだ少数派。

私は双子妊娠なので、帝王切開になる可能性が高いですが、もし経膣分娩だったら絶対無痛分娩がいいと思っています!(キッパリ)

しかし、そもそも双子でも無痛分娩は可能なんでしょうか?

無痛分娩のメリットリスク双子妊娠の場合の無痛分娩についてまとめました。

無痛分娩で生まれた赤ちゃんの写真です。

無痛分娩のメリット

まずはどのようなメリットがあるか見ていきましょう。

 

ママのメリット

  • 手や指を切断されるほどの痛みという陣痛を、生理痛程度の痛みにまで抑えられる
  • 痛みが和らぐため、緊張に伴うストレスが出にくい
  • 陣痛も含めたお産が長引かないため、疲労がひどくならない
  • 産後の回復も早く、翌日には歩行できることも多い

痛みに弱い人や、産後すぐに母乳育児を頑張りたい人に向いていると言えます。

医学的なメリット

  • パニック症候群や妊娠高血圧症候群で、お産にリスクがある場合
  • 陣痛中に消費される酸素の量が少ないので、心臓や肺の具合の悪い場合に、身体の負担を軽くできる
  • 母体死亡率は、通常の分娩と比べ1/10程度

 

身体的な負担を軽くできるので、もともとの持病などで、お産に不安がある場合にも向いています。

産科的なメリット

  • 胎児機能不全などの急変時に、素早く緊急帝王切開に切り替えることができる
  • 緊急帝王切開になった場合、そのままカテーテルが使用でき、麻酔にかかる時間が20~30分短縮できる
  • 子宮胎盤の血流量を維持できるので、赤ちゃんへのストレスを軽減させられる


このように、出産時の痛みを抑えるだけでなく、分娩中や産後の母体の負担も軽くなり、分娩中のトラブルにも優れている無痛分娩。

日本産科麻酔学会でも、無痛分娩で使用している薬剤は「赤ちゃんへの影響はほとんどない」としています。


日本では無痛分娩を行う施設は全体の約30%ほどと、まだ限られてはいますが、最近は施術件数も増えてきているそうです。

無痛分娩のリスクについて

続いて、無痛分娩のリスクを見ていきましょう。

無痛分娩に行われる硬膜外麻酔とは、背骨の脊髄付近に局所的に麻酔薬を入れて、痛みを脳に伝える「知覚神経」を麻痺させる方法です。

そこで考えられるリスクは以下の様なものが考えられます。

全脊髄くも膜下麻酔(全脊麻)

麻酔を行うときや分娩中に、管が誤って硬膜の内側に入り、麻酔薬が過剰投与された状態。

  • 麻酔の効果が強く急速に表れる
  • 下半身のまひ
  • 呼吸困難
  • 意識消失 など

局所麻酔薬中毒

麻酔を行うときや分娩中に、管が誤って硬膜外腔の中を通る血管に入り、麻酔薬が過剰投与された状態。

  • 血液中の麻酔薬濃度が高くなる
  • 耳鳴り
  • 舌のしびれ
  • けいれん
  • 不整脈
  • 心臓停止 など

硬膜外血腫

硬膜外腔の中にある血管が傷つくことで、血液の塊ができた状態。

  • 神経を圧迫
  • 下半身まひ
  • 神経障害 など

無痛分娩は危険?

このようなリスクを聞くと怖いですよね。

合併症や薬の副作用などが起こるのは少ない確率ですが、ゼロではないことが最大のデメリットと言えます。


しかし無痛分娩は、技術や経験のある医師が適切な施設で行えば、危険なものではありません。



実際、欧米諸外国では出産後すぐに退院するため、産後の回復が早い無痛分娩の方が多く選ばれています。

そのため海外では無痛分娩の講習会などで医師のレベルの引き上げや、分娩時の麻酔に特化した「産科麻酔科医」の養成機関も多くあります。


しかし日本ではまだまだそういったフォローや専門医が少なく、特殊な麻酔で難易度が高いのに、経験の少ない産科医が行う場合があるそうです。

経験や腕が伴わなければ、当然リスクも上がりますよね(~_~;)

産科麻酔科医がいない場合は?

そうは言っても、日本では「産科麻酔科医」自体が少ないのが現状です。

そのかわりのひとつの指標になるのが、厚生労働省が定めた資格で「麻酔科標榜医」というもの。


  1. 医師免許を取得している
  2. 基準を満たす施設で、2年以上麻酔の業務に従事している
  3. 麻酔担当医として、気管挿管を伴う全身麻酔を300症例以上実施している


以上の条件をクリアした「麻酔科で一定程度トレーニングした医師」に与えられる資格になります。

やはり経験がものをいうので、現場で数をこなしているということは、それだけ危険度は低下します。

こういった国家資格をもっていることや、(資格がないにせよ)担当医の実績を知ることで、無痛分娩のリスクは格段に低くなります。


日本では総合病院よりも、食事のおいしさや部屋のきれいさ、エステやマッサージといった追加のサービスの良さで、個人の診療所などを選びがちです。

もし無痛分娩を希望するなら、安全性を第一に、病院などに質問し、情報収集をしっかり行う必要があると言えます。

Sponsored Links

双子で経膣分娩なら無痛分娩を希望

私は前回の健診で上の子の逆子が治っていたので、帝王切開でも経膣分娩でも「どっちでも良いよー」と言われています。
(その後また横位にまってしまいましたが´д` ;)

万が一、経膣分娩になったら、やっぱり無痛分娩がいい! と思っています。

もともと妊娠を考え始めていたころからの希望でもありましたが、双子で時間差の陣痛を2回なんて、考えただけで失神しそうです。。。

双子の出産の時期について

無痛分娩ということは、当然ですが経膣分娩が行える時期である必要があります。

つまり早い時期での早産では難しく、正期産(妊娠37w以降)であることが望ましいと言えますね。

しかし、もともと順調であっても、妊娠予定日より前倒しで分娩することが多い双子妊娠。

そうするのには以下のような理由があります。


  • 妊娠37~38wでの分娩が、最も周産期死亡率が低い
  • 妊娠38wを超えて分娩になった場合、周産期死亡率が上昇する
  • 胎盤の機能などを考えても、妊娠40週を超えるメリットがない
  • 妊娠39週を超えた場合は、胎児心拍モニターなどでより慎重にみていく必要がある



このように、双子の場合は早すぎても遅すぎても、母子に負担がかかることが予想されるため、予定日を超えないように薬を使用して分娩をコントロールすることになります。

そのためにも、双子妊娠では妊娠32w頃には管理入院をすることが多くなっているのですね。


これは、経膣分娩でも帝王切開でも言えることなので、双子妊娠の場合は「計画分娩・誘発分娩」になると考えておきましょう。

無痛分娩も計画分娩になるので、この点は問題ありませんね。


双子妊娠で管理入院の様子はこちら。

Sponsored Links

双子の経膣分娩について

そして経膣分娩を選ぶには、本人の意思と出産前の母子の容態が揃う必要があります。

  • 経膣分娩が可能な条件(※)に当てはまっていること
  • 本人・家族がリスクを充分に理解していること
  • その上で、双子でも経腟分娩を希望していること

 

※双子の分娩方法の詳しい条件はこちら。


Sponsored Links

逆子などのトラブルがない

「経膣分娩を行える条件が揃っていること」の条件のひとつ、頭位であること。

双子で第一子・第二子共に「頭位 & 頭位」の確率は、全体の約42%とされています。

まずはここにすべりこむことですが、これは赤ちゃん次第ですね(^_^;)

病院によっては「頭位 & 骨盤位」(約25%)でも、経膣分娩を選べるそうなので、そういった病院を選ぶと経膣分娩を行える可能性は上がります。


逆子についてはこちら。


Sponsored Links

双子妊娠の無痛分娩を行える病院とは

双子妊娠での無痛分娩が可能かどうかは、選んだ病院によって違うようです。

  • 無痛分娩を積極的に取り入れている病院
  • 双子でも経膣分娩を選べる病院


最低でもこの二点が揃っていなくてはいけません。

まず「双子の場合は帝王切開」と決まっているような病院ではダメですよね。

そして希望すれば「無痛分娩が選べる病院」でなくてはいけません。


経膣分娩のリスクについてはこちら。

Sponsored Links

専門医のいる病院を選ぶ

また、無痛分娩にせよ双子の経膣分娩にせよ、手術中のトラブルやリスクは付きまとうものです。

万が一のことがあった時に、万全の状態で対応できる病院でなくてはいけません。

無痛分娩の施術回数が多く、緊急医療にも特化しているとなると、通常の産院ではなく、専門医のいる総合病院のような大病院を選んだ方が安心できると思います。


例えば、国立成育医療研究センターでは、専門外来のひとつに「多胎妊娠外来」があります。

ここでは、双子の経膣分娩の際には、緊急での帝王切開に備えて無痛分娩(麻酔下)にすることを推奨しているそうです。


上記のような「双子で経膣なら無痛ね」という病院も少なからずあるので、まずは自分の希望が選択肢のひとつになる病院を探すこと。


それ以降は母子の健康次第になります。

病院によって対応は様々なので、双子で無痛分娩を希望している場合は、そういったことが可能かどうか最初に病院に確認しておく必要がありますね。

調べる方法のひとつとして、無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)のサイトから「無痛分娩施設検索」ができるので、興味のある方は調べてみてください^^

私が入院した総合病院、無痛分娩は可能だけど…

大学付属の総合病院ということで、遠方からも転院されている方も多いらしく、当然ほとんどの方がハイリスク出産です。

双子ちゃんも多いらしくて、半分まではいかないけど、歩けば当たるくらいのレベル。

ちなみに今回の管理入院で同室の方も、斜向かいが同じく双子ちゃんママで、10日後が計画帝王切開予定のようです。

すでにお腹がはち切れんばかりに大きくて、一日中「ふぅ〜〜〜」「はぁあ〜〜〜」と言っているので、相当つらいんだろうなあ。。。(こわいよぅ)


そんな感じで、ハイリスク出産に対応しているだけあって、緊急時の対応はピカイチ! な病院です。

また双子妊娠での経膣分娩も、第一子が頭位であれば選べます。

そして無痛分娩も行っているという、まさに条件の合う病院だったのですが。


基本は自然分娩を推奨していて、
無痛分娩に対してあまり積極的な病院ではありませんでした(´-∀-`;)

そのため、私が聞いた時も「うーん、どうかなあ」といった感じで微妙な様子。

私の無痛分娩の道は難しそうな雰囲気です。。。(._.)

Sponsored Links

まとめ

  • 無痛分娩のリスクは、病院や担当医を選べば怖くなく、妊婦にメリットも大きい
  • 双子の無痛分娩は乗り越える条件が多く、直前までどうなるか分からない
  • 希望するは最初のリサーチが大事!

 

というおはなしでした。


日本は「自然のもの」を尊び、「痛みに耐える」ことに美徳がある国なので、無痛分娩に対して偏見もあるように思います。

もっと選択肢のひとつとして浸透してもいいのになーと個人的には感じています。

ただ双子で初産で高齢で。。。とハイリスク要因が重なれば重なるほど、選択肢が狭まっていくのは仕方がないのかな。

一番は赤ちゃんが無事に生まれること、そのためにもママが元気でいることなので、後悔のないようにできたらいいですね^^

スポンサーリンク
おすすめの記事
スポンサーリンク