妊娠後期になると、いよいよ分娩に向けて心と体の準備が始まります。

両親学級(マタニティクラス)に参加すると、出産前~出産後のことを学べて、病院の分娩室を見学することもできます。

そこで今回は、妊娠後期の両親学級の内容LDRという分娩室の中身多胎妊娠や高齢妊娠の分娩についてまとめました。

これを読めば、出産までの流れをざっくりつかむことができると思います!

LDRで生まれた赤ちゃんの写真です。

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2回目の両親学級(妊娠後期)

再入院してから、予約していたマタニティクラスがありました。

両親学級は前半と後半に一回ずつあるところが多いようですね。

しかし管理入院で絶対安静になってしまったため、私は参加したくても出来ず。。。
代わりに主人が行ってきてくれました!

後半の両親学級の内容

内容としては、主にお産中心だったそうです。


  1. 陣痛が始まる前
  2. 始まってからの過ごし方
  3. 陣痛に仕組みと経過
  4. お産の様子
  5. 出産後 まで

両親学級の前期は、「妊娠」についてが中心だったので、後期はより具体的に「出産」について学べるようです。

確かに陣痛おしるしについて知っておかないと、いざとなった時にパニックになりそうですよね(;´Д`)

臨月間近には、前期破水など危険な兆候を見逃さないことが大事なのです。

万が一、そうなってしまった時の対応法もパートナーと共に学べるので、両親学級の後期は参加できるようであれば夫婦で参加した方がいいと思います!

分娩の流れをざっくりまとめる

管理入院せずに、自宅で過ごしている場合になります。

予定日間近で、病院に連絡するタイミング

陣痛

最初は生理痛のような下腹が痛くなった感じ。
陣痛が
10分間隔になってきた時、または1時間に6回以上陣痛が来た時、病院に連絡!

前期破水

子宮口が全開大になる前の破水(陣痛前)。
雑菌が入らぬようお風呂やシャワーは禁止、すぐ病院に連絡!


おしるし

おりものに血の混ざったような感じ(個人差があり、生理の時のような出血の場合も)。
その後、
10分間隔の規則的な陣痛が来たら、病院に連絡!

病院に着いてから

  1. 各種検査
  2. 陣痛室で子宮口が全開になるまで待つ(初産は1012時間はかかるそう)
  3. 陣痛の間隔が1~3分おき、陣痛の継続時間が3060秒になって、分娩室へ
  4. 助産師の指示に従い、いきむ!(初産では23時間かかることも)

赤ちゃん誕生後

  1. へその緒カット
  2. 赤ちゃんの健康状態をチェック
  3. 早期母子接触(カンガルーケア)
  4. 胎盤を出す
  5. 会隠縫合や帝王切開の縫合

出産後

  1. 回復室で休憩
  2. 処置の終わった赤ちゃんと対面(初乳)
  3. 2時間ほどの休憩の後、入院部屋へ
  4. 身体をゆっくり休める(後陣痛が始まる)
  5. 排尿できない場合はカテーテルで導尿


まさに怒涛の展開ですね。。。
陣痛や後陣痛の痛さ・辛さも想像したくないですが、病院に着くまでにトラブルがあったらと思うと怖いです!

管理入院で帝王切開の場合

毎日の健診や回診で、医師が子宮頸管をはじめとした「出産の兆候」がないか診ていてくれます。

私のように切迫早産で、出産まで管理入院が決定しているような場合は、病院で逐一経過観察ができるので、そこまで怖いことはないかもしれませんね^_^

特に双子妊娠で、管理入院の上に計画分娩で帝王切開なんて場合は、手術日が決まっているので、そこに合わせて出産できるように調整してくれます。


このように、管理入院の唯一の利点・ありがたみは、赤ちゃんの「救命率」が上がること


そのために妊婦ライフのすべてを犠牲にしていると言っても過言ではありません!

出産がいつ来るか分からないと怖いですが、ある程度管理されていて、すぐに医療従事者が診てくれる安心感は大きいです。



ただ管理入院中に緊急帝王切開したという話もよく聞くので、それだけ双子の妊娠後期は「いつ出てきてもおかしくない」といった時期なのだと思います。

分娩予定の病院や自分の入院している病院で、妊娠後期に両親学級でお産について学ぶのは、どんな立場のママパパであっても、当日のシミュレーションができて有意義といえますね^^



出産について詳しくはこちら。
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両親学級の後期では分娩室も見られる

両親学級に参加した際に、実際にLDR(分娩室)の見学も出来たそうです。

この病院では、出産中のビデオや写真はOKらしいので、本人は撮る気まんまんでした(笑)

ただ双子の場合は帝王切開になる確率も高く、その時は一般の手術室になってしまうので、立会い出産はできませんけども。。。
マタニティクラスに参加すると、バースプランなど夫婦間で色々と話し合うキッカケになったりするので、良いことだなぁと思います(^_^*)

LDRとは

LDRとはLabor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)を略した言葉になります。

この病院では陣痛が始まってから、出産、分娩後2時間まで、LDRの広い個室で過ごせるようになっています。

産気付いてからの移動がないのは、妊婦さんに優しいシステムですよね^^

LDRの分娩室の利点

  • 陣痛室から分娩室への移動がない
  • 個室なので、プライバシーが守られる
  • 周囲に気を使わずにリラックスできる
  • 分娩まで兄弟も含めた家族で過ごせる(陣痛室では付添は1人)
  • 出産後すぐに家族と会えて、ゆっくりくつろげる

 

畳がついている部屋や、水中分娩室がある病院までありましたΣ(゚д゚lll)

出産前~出産後まで、家族の顔を見ながら緊張をほぐすことができるように工夫されています。

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LDRのアメニティが充実している病院もあります!

  • 洗顔フォーム
  • 綿棒、コットン
  • ヘアゴム、ヘアブラシ
  • マウスウォッシュ
  • 化粧水、乳液
  • アロマオイル など


シャワー付き個室のLDRも!

  • バスタオル
  • フェイスタオル
  • バスマット
  • シャンプー、リンス など



ここまでくると本当にホテルですね(;´∀`)

実際のLDRの個室を見た感想

実は再入院した時に、偶然にもLDRの分娩室を見る機会がありました。

入院する部屋の準備が整う前に、NSTを行いたいということで案内されたのが、MFICU(母体胎児集中治療室)の中にあるハイリスクLDR。


私が入院している総合病院のLDRの部屋の様子は、普通の個室よりも落ち着いた色合いでまとめられていました。(普通の個室はメープル、LDRはウォールナットって感じ)

もちろんシャワー・トイレ・洗面台は完備。

通常の個室では備え付けロッカーになっている場所には、様々な機械が配置されていて、扉の中に隠してしまえるようになっていました。

そしてベットの左右には、可動式のモニターが置かれています。


出産に万全の準備が整っていますが、重苦しい感じがすることはなく、THE手術室!っていうよりも「個室に機械がありますね」という趣き。

ベットは内診ポーズが取れるようになっていて、通常とは違うお産用の特殊な形のベットでした。

当然ふつーのフラットな状態にもなるので、そこで再入院の際にNSTを行ったんですが、寝心地も良かったです(^ ^)

経膣分娩の場合は、ここで出産まで待つんだなあと不思議な気分になったことを覚えています(笑)


前回入院した時の個室の様子はこちら。

LDRの料金

通常の分娩室とLDRが別で用意されている病院では、追加料金を支払う必要があるようです。

色々見たところ、安い所では 5~8千円、高い所では 4~6万(もっと高い特別個室はいくらでも)、一般的な総合病院では 1~2万が多いようです。

安い所は「手狭だけど個室で陣痛・分娩・回復ができる」という最低条件をクリアしていて、高い所はプラスα の要素が多い感じですね。

一般的な所は、私が見たような病院の個室の変形型。


逆に、分娩室が全てLDRとなっている病院では、出産費用に最初から含まれています。

私のいるところは、出産費用が周辺の産院に比べて高めだと思っていたんですが、総合病院で、さらに全員LDRで出産できるためだったからかもしれません(^^;

別払いで選択式の病院と出産費用の総額を比べてみても、LDR込みで見るなら割安な料金です。


もしこれからお産をする病院を選ぶ場合は、(希望があれば)LDRがあるかどうかを確認してみてくださいね!


病院の個室の設備と料金についてはこちら。


双子妊娠や高齢妊娠の分娩

多胎妊娠の分娩

朝の健診の時に、隣に座っていた妊婦さんは三つ子ちゃんでした。

すっかりお腹も大きいですが、まだ30wくらいらしい。。。

しかも色々お話してみると、上の子までいるというからビックリ!(◎_◎;)


車も三列シートの大きいのに買い換えて、チャイルドシートも3台設置、お家も住み替えるそうです。

確かに夫婦2人暮らしで子どもが一人くらい増えても何とかなりますが、多胎妊娠の場合は一気に2〜3人増えるわけですから、当然同じ広さや家賃では済まないし、出費も倍々になります。


上の子がいなくても三つ子ちゃんってだけでも大変なのに、いや〜果てしない。。。

双子って妊娠中のリスクもあるわ、生まれてからお金かかるわで大変って思っていたけど、上には上がいるものですね。


双子妊娠についてはこちら。



このように、ハイリスク出産に対応している病院に入院すると、しょっちゅう多胎妊娠の方にお会いする機会があります。

4人部屋で常に1~3人は多胎妊娠という感じ。

 

帝王切開での分娩

ちなみに今の同室で向かいの方も双子ちゃんです。

近いうちに出産らしくて、看護婦さんから帝王切開の説明(通常の場合、緊急の場合、手術の様子、退院するまでの流れなど)を家族と受けていました。


聞いている限り、基本は子宮頸管無力症の子宮頸管縫縮術(マクドナルド手術)の流れと一緒でしたね。

手術の内容は違えど、予行練習できているとも言えるので、良かったかもしれません(笑)


マクドナルド手術・シロッカー手術の流れはこちら。

 

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高齢妊娠で50代の分娩も!

公的な制度の規定では、35歳以上の出産は「高齢出産」として区別され、さらに35歳以上で初めて出産する人を「高年初産婦」と定めています。

医学的にもハイリスク出産になるので、高齢出産で
この病院に来ている方も珍しくありません。

私が「晩婚だったので、高齢出産になってしまった」と看護婦さんに言うと、

 

看護婦さん
30代半ばじゃ全然ですよ!
40代もザラですし、50代もいらっしゃいましたよ〜
看護婦さん
ここで働いてると感覚が狂うのか、30代じゃ若いと思うくらいです。
みなさん頑張っていますよ^^

 

と笑っていましたΣ(・□・;)


それだけ不妊治療が一般的になってきたということでしょうか。

でもそう聞くと、ハイリスクと呼ばれ、どこか肩身の狭い「多胎出産」「高齢出産」も、この病院では日常にあるものなんですね。

毎日そんな妊婦さん達が母親になっているのかと思うと、自分のように嬉しいですし、安心します(*^_^*)


高齢妊娠のマイナートラブルについてはこちら。


高齢出産の分娩時のリスク

2017年の経産省の「人口動態統計」データを見ると、出産した年齢が「45~49歳」は1,450人、「50歳以上」は62人でした。

特に「45~49歳」の超高齢出産の出生数は、ここ数年増え続けているといわれています。


妊娠中のリスク
  • 流産率が上がる
  • ダウン症などの染色体異常の確率が上がる
  • 妊娠⾼⾎圧症候群や妊娠糖尿病を発症しやすい
  • 前置胎盤のリスクが上がる など

 

この他にも、実は分娩時にもリスクがあります。


分娩中のリスク
  • 45歳以上の妊婦は、30~34歳の妊婦に比べ、「帝王切開」になるリスクが1.71倍高い
  • 子宮頸部が「お産に適した状態」まで軟らかくなるのに時間がかかる場合がある
  • 産道が広がりにくい
  • 陣痛が弱すぎる

 

双子妊娠の上、高齢出産の私は、今の管理入院生活も仕方ない気がしてきました(´-∀-`;)

ちなみに、ギネスでの世界最高齢での出産は、スペインの女性による66歳(2019年6月現在)。

30代でもきついのに、60代で出産とは驚きを通り越して尊敬ですね。。。


管理入院についてはこちら。


ハイリスク妊娠の分娩について思うこと

前回の退院前のICで、イケメン風先生に「妊娠26wまで行けば、うちならほぼ助かると思います」と言い切っていたことを思い出しました。


切迫流産から退院する時、医師から説明を受けた様子はこちら。



それも日々、ハイリスク出産と対峙している経験からくる自信だったのでしょう。

当時は妊娠26wにもなっていなかったので、不安は消えませんでしたが、妊娠28w目前の今となると、これだけ心強い言葉はないなーと(*^^*)


それでもやっぱり妊娠36w未満と、妊娠37w以上の正期出産では、生まれた後の赤ちゃんの具合が違うようで、肺機能が整っているかによって、抱っこできるか保育器に入るかが決まるようです。

出産前の推定体重も目安にはなりますが、在胎週数の方が大事なんだそうです。


早産のリスクについてはこちら。



なんにせよ、実際に「出産して健康である」ことが大事なので、こればっかりは開けてみなければわかりません。

もうすぐ妊娠28wを迎える双子は、どうも自分たちの心音を聞くとそれに反応するみたいで、心音確認の時にはお腹が波立つ位に騒ぎ始めます。

看護婦さんに「元気ですねー!」と驚かれるぐらい(^^;

やっぱり男の子だからでしょうか?
ワンパク坊主になりそうで、今から怖楽しみですが。。。

どうかこのまま元気に育ってくれますように!

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まとめ

  • 妊娠後期の両親学級は、分娩前後のことについて具体的に学べ、夫婦でバースプランを考えたり、いざというときのシュミレーションにもなるので、ぜひ参加しよう!
  • LDRという産前から産後まで同じ個室で、移動することなく出産を行える部屋がある
  • 高齢出産や双子妊娠のハイリスク出産は怖いけど、医師と共に万全な準備で乗り切ろう

 

というおはなしでした。


両親学級は夫婦で様々なことを話し合うきっかけになるのでお勧めですね。

産院を見つける時に分娩室のことまで頭になかったりするので、最初の病院選びは本当に大事なんだなあと思います。


もし「あれ?」と思うことがあれば、きちんと質問して疑問を解決することが大切です。

それでもモヤモヤが晴れないようであれば思い切って転院もアリだと思います。

もちろん妊婦健診から最後まで同じ病院で出産できれば理想的ですが、それ以上に「分娩」という命を懸けた大仕事に「不安な気持ち」を持ち込む方が良くないのではないでしょうか。


後悔のないように万全な態勢で出産に挑めるといいですね!

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