ホルモンバランスが崩れやすい妊活中から妊娠・出産に至るまで悩ませられるのが「むくみ」です。
私は妊娠中期に入って、特に足のむくみが気になりだしました。
ちょうどそんな時に、先日初めて助産師外来を利用することになって、助産師さんに「妊婦の浮腫み」について色々と質問してみることに。
そこで分かった「危険な」むくみの見分け方と、妊娠中にむくむ原因、そしてむくみ解消の対策までをまとめました。

妊娠中に要注意!危険な浮腫みとは?
管理入院していた頃より浮腫んでる気がして、まずは気をつけたほうが良い「危険な浮腫み」はあるのか聞いてみました。
妊娠高血圧症候群はむくみが診断基準のひとつ
妊婦さんなら程度の差はあれ、誰しも生理現象として浮腫みが起こり、その中でも30%程度は悪化に悩むそう。
その中でも「危険な浮腫み」があるとすれば、高血圧と伴って出る妊娠高血圧症候群の場合です。
妊娠高血圧症候群とは
妊娠20週以降に発現し、産後12週までに見られる疾患です。
- 高血圧(最高140mmHg/最低90mmHg以上)
- 尿検査での尿タンパク(+)
- ひどい浮腫みがある
このような症状に当てはまると診断されます。
重症化すると、胎児機能不全、胎児発育不全、低出生体重児、低酸素症(長引くとと脳にも影響がでることも)の可能性が!
最悪の場合には子宮内胎児死亡の恐れもあります。
妊娠高血圧症候群の自己チェックポイント
- 指で押さえても戻らないような、酷い浮腫みの症状
- 食べ過ぎているわけではないのに、体重が週に500g以上増加
- おしっこの量が極端に減る
上記のような異常があった場合は、まずは高血圧になっていないか病院でチェックするようにしましょう!
また、妊娠高血圧症候群は初産婦、高齢、肥満、糖尿病をはじめとする耐糖能異常で発症頻度が高くなるとされています。
あわせて妊娠糖尿病の診断基準についても知っておくといいと思います。
妊娠高血圧症候群について詳しくはこちらの記事で。
症状がむくみだけの場合は?
血圧が正常で、症状が浮腫みだけの場合は、妊娠高血圧症候群ではないとされています。
ただし妊娠28w未満の早い時期に、顔までむくむ、指輪が抜けなくなったなど、全身に浮腫みの症状が強い場合は注意が必要です。
妊婦がむくみやすくなる原因とは
妊娠中に浮腫む原因① ホルモンバランス
妊娠すると、胎児の成長・発育やお産の時の出血に備えるために、体の水分量が増加します。
女性ホルモンのなかでも、妊娠継続のために増加するエストロゲンというホルモンには、皮下組織により水分を溜め込む作用があります。
エストロゲンによって、普段よりも血液中の水分を血管の外へ浸み出しやすくなってしまうのです。
妊娠中は、そういったホルモンバランスの影響でむくみが出やすくなるといわれています。
妊娠中に浮腫む原因② 子宮が大きくなるため
妊娠後期の大きくなった子宮は、脚の付け根の太い血管を圧迫し、下半身から心臓に帰っていく静脈の血液の巡りをさまたげてしまいます。そうして、お腹から下に胎児の重みが加わることで、特に妊娠後期は脚が浮腫みやすくなるというわけです。
妊娠中に浮腫む原因③ 胎児への栄養を運ぶため
それにより、血液は水分が多くなる = さらさらの状態になって、血栓を防いだり、胎盤の循環も良くなって、胎児にも栄養が届きやすくなるというメリットがあります。
しかし血液中の水分が増えれば、腎臓の働きが追いつかないことで全身が浮腫みやすい状態になります。
胎盤を通じて胎児に栄養を送るために血液中の水分が増え、血液が薄まった状態になるためむくみが出るといわれています。
このように妊娠中の母体は、妊娠を維持するためにかなりの負担がかかっているのです。
妊娠中の体重増加の内訳についてはこちら。
妊娠中に浮腫む原因④ 血行が悪い
冷えや運動不足は、どちらも血流不足で起こるので、むくみと密接な関係があります。
浮腫みとはそもそも細胞の間に過剰に水が染み出し、溜まることで起こる現象です。
その多くは毛細血管で再吸収され、一部はリンパ管を通って最終的に静脈へ流れていきます。
その時、冷えや運動不足で全身の血行が悪くて静脈やリンパ管の流れが滞ると、染み出した細胞外液が増加してしまいます。
さらに重力の影響で、身体に不要な水分が下半身にたまり、結果むくんでしまうのです。
きつい下着を着けても骨盤の血行が妨げられ、身体中の血流がスムーズにまわらなくなる事に繋がるので注意が必要です。
浮腫みやすい人って?
- 冷え性
- 運動不足
- 高齢出産
こういった理由で血行の低下があると、体内の水分をうまく逃がすことができなくなっていることが原因でむくんでしまうことが考えられます。
- 長時間のデスクワーク
- 長時間の立ち仕事
また、上記のように長い間身体が同じ姿勢でいる機会が多いと、血管周囲の筋肉が収縮しづらくなります。
そのせいで血液の循環が悪くなり、重力の関係で、夕方になると脚がむくみやすくなるという仕組みです。
こういった血行が悪くなる事による浮腫みは、妊娠していない場合でも同じことが言えます。
血行を改善して血流を上げる方法についてはこちら。(子宮も卵巣も元気になる方法は一緒でした!)
むくみを解消したい!その対策法とは?
むくみ解消の対策① 専用のサプリメント
まずはお手軽の解消したい場合は、妊娠中のむくみ対策に開発されたのむくみ専用のサプリを。
専用なだけあって、効果も抜群です!
こちらのサイトは妊娠中や産後のむくみについて詳しく解説してあるので勉強になります。
むくみ解消の対策② ストレスを溜めない
ストレスからくる脳や身体の緊張は、血流を悪くして浮腫みの原因になります。
適度に座ったり立ったりするように心がけ、疲れやお腹の張りを感じたら横になるようにしましょう。
良質な睡眠をとろう!
寝る前には、自分がリラックスできるような入眠儀式を取り入れるのもオススメです。
脳が入眠のサインを覚えて寝つきが良くなるそうです。
- 好きな音楽を流す
- お気に入りのアロマを焚く
- 腹式呼吸をする
お気に入りの香りを見つけよう!
こちらは女性ホルモンの専門家が考えたアロマオイル なので、ホルモンバランスが乱れがちな妊娠中にピッタリです!
また、寝る時に足の下にタオルやクッションを置いて15〜20cmほど足を高くすると、水分がたまりにくくなり、脚の浮腫みにもいいそうです。
むくみ解消の対策② 身体を冷やさない
身体が冷えると全身の血流が悪くなり、浮腫みの原因になります。
40度前後の湯船につかる、よもぎ蒸しをする、お腹や足首をカバーするなどの対策をしましょう。
身体のポンプ機能を回復させるには足湯も最適です。
浮腫み対策のマッサージを行う前に、身体が温まっているとより効果が上がりますよ!
こちらはお尻にフィットする湯たんぽ。
じんわり子宮を温めて、冷えを防いで血行を促進してくれます。
自宅で簡単に下半身から温められる!骨盤ゆたんぽ

私は以前からよもにん愛用していますが、体型維持、妊娠、冷え性改善、健康のため冬場よもにんがなくては過ごせません!
作業中や、寝る前に、座っている時はよもにん愛用しております。
大切な方へのプレゼントにもとてもいいと思います!
中の温度は熱湯ではなく自分好みの暖かさのお湯を入れれば熱過ぎる事もないと思います!
むくみ解消の対策③ 物理的にむくませない
身体を締め付けるような下着や服は、血行を悪くするので避けましょう。
また、弾性ストッキングや着圧ストッキングは即効性があってオススメです。
弾性ストッキングとは、手術の後などに使う医療用のストッキングになります。
膝下までの長さや、太ももの付け根まで来る長さのものもあります。
足を圧迫するための特殊な編み方でつくられたもので、下肢静脈の血液還流を促進する働きがあり、手術後の静脈瘤やリンパ浮腫の治療の際などに使用されます。
締め付けが気になる方は、市販の着圧ソックスなどを利用するなどしましょう。
医療用の弾性ストッキングは浮腫みに効果抜群!

届いてすぐ履いてみましたが、そんな履くのに苦労することもなく履け、太もも部分もクルクルならずしめつけず快適。
朝起きてスッキリした足にびっくり!
高いけど効果はありますね!
ただ商品の値段が高いのでメール便で発送してくれる選択肢も欲しいなと思います
むくみ解消の対策④ 塩分を控える
妊娠中の塩分の取りすぎは、むくみが出るだけでなく妊娠高血圧症候群の原因にもなります。
妊娠中は1日8g以下がよいと推奨されています。
また、体内のナトリウムとカリウムのバランスが崩れると浮腫みが出ます。
利尿作用があり、高血圧も防ぐカリウムをしっかり摂取するようにしましょう。
むくみ対策におすすめの食べ物・飲み物・マッサージ
浮腫みを解消する食べ物
カリウムが多く含まれている食品を積極的に摂りましょう!
- 納豆、茹で大豆、枝豆
- 鳥ササミ肉、鮎、車海老
- かぼちゃ、アボカド
- 里芋、焼き芋
- 干しぶどう、とろろ昆布
- きな粉、煮干 など
こちらは、ほんのり甘くて溶けやすいのも魅力!
農薬や科学肥料を一切使用していないので、妊娠中でも安心ですね。
カリウムたっぷり!安心のヤクルト製の青汁

冷えた牛乳でも、すぐに溶けます。
常温の牛乳に溶かして飲むのが一番美味しいです。
豆乳も美味しかった。
さらっとして青臭さがありません。
最近の青汁は飲みやすさにこだわって作られていますね。
このヤクルトの青汁は大分県国東半島とその周辺で栽培された大麦若葉を原料に作られています。
香料、保存料、着色料は無添加です。
大麦若葉特有の作用として、大麦若葉にはコレステロールの吸収を抑制する成分を含んでいます。
また、カリウムが多く含まれているので、血液中のコレステロール値を下げ、高血圧を予防します。
そして心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病の予防にもなります。
浮腫みを解消する飲み物
浮腫むからといって、水分を控えるのは逆効果!
むくみの改善には水分を摂取して、利尿作用を促すことが大切です。
水分を摂らないでいると、体内に毒素がたまり便秘になりやすくなります。
また、妊娠中は血栓症のリスクが約6倍に増えている上、脱水症状自体が血栓のリスクを高めるそうです。
さらに水分が足りないと胎児に栄養が行き届かず、早産の原因となる膣性炎症を起こす確率も上がります。
妊婦の水分補給に1番良いのは、塩分や糖分の含まれていないお茶かお水!
しかし女性に人気のハーブティーには注意が必要です。
妊娠中に避けた方が良いハーブ
- セージ
- マテ
- ローズマリー
- アロエ
- セントジョーンズワート
- ジャスミン
- バレリアン
- アンジェリカ
- フィーバーフュー
- ジュニパー など
これらは直接赤ちゃんに悪影響を及ぼすと言うよりは、便がゆるくなったりホルモンに影響があったり、子宮が収縮しやすくなったりすることで、間接的に切迫症状などを引き起こす可能性があります。
微量であれば問題ありませんが、常習的に摂取することは控えましょう。
ノンカフェイン専門のティーショップ
妊娠中に気を付けたいカフェイン。
でもいつも同じのばかりじゃ飽きてしまいます。
そんな時にオススメなのが、ノンカフェインだけ取り扱っているこちらのショップ。

おしゃれで可愛いパッケージで見てるだけでも癒されます( *´艸`)
むくみに効くノンカフェインのお茶
- とうもろこしひげ茶
- ごぼう茶
- 黒豆茶
- たんぽぽコーヒー
- 桑の葉茶
どれも利尿作用が高く、ミネラルが豊富でノンカフェインなので、妊娠中でも安心して飲めますね(^_^*)
その中でも特に「桑の葉茶」はむくみ以外にも様々な効用が期待できるのでオススメです!
カルシウムは牛乳の約24倍、鉄分は納豆の約15倍もあるそうですよ^ ^
桑の葉茶の効用
高血圧の予防、動脈硬化の予防、コレステロールを下げる効果、糖尿病の予防、緩下作用、便秘対策、滋養強壮、育毛効果、ダイエット効果
妊娠中のむくみ解消に効果的な桑の葉茶

産後5ヶ月の糖負荷試験で2時間後の値が255と高く食事指導も受けたのですが、同時に桑の葉茶も飲み始めた所、3ヶ月後の血液検査でヘモグロビンA1Cの値が5.3%になっており正常値になりました。
医師からも褒められて嬉しかったです。
体重も5キロ減り体調も良いです。
これからも桑の葉茶を飲み続けたいと思います。
浮腫みを解消するマッサージ
また、ウォーキングなど体全体を動かすことで、同じ姿勢を続けることで弱った筋肉や血液の循環機能を正常な状態へ戻しましょう。
体調がよければ妊婦体操やストレッチで体を動かしてもいいですね(^^)
以下のマッサージは、靴下やストッキングを履いたままできるお手軽なものです。
足のむくみを解消する簡単マッサージ
- 椅子に座って、右足を左モモの上にのせる
- 右足の指先の間に、手の指を入れて、ぎゅっと握手するように握る
- 時々ぎゅっぎゅと指先を広げながら、右足首を大きく20回ほどまわす
- 同じように、逆回りに20回ほどまわす
- 右足のすねの内側の骨をげんこつを作って上下にさすっていく
- 同じように、外側の骨もさする
左足も右足と同じように、①~⑤の順番でマッサージします。
足の指を広げながら足首を回した後に、すねの両側の骨沿いをマッサージするだけなので、妊娠中でも座ったまま簡単にできます。
もし椅子に座って足をモモにのせるのがつらいときは、寄りかかれる場所で床に座ってやってみてもいいと思います。
張りと相談しながら、無理しないで行ってくださいね^^
初めての助産師外来の様子
そんな感じで、妊娠中のむくみについて詳しく知ることができた助産師さんとの会話。
的確なアドバイスもくれるので、助産師外来おすすめですよ!
ちなみに補助券1枚で1回分(4000円) になるので、今回はお会計はナシ。
マタニティクラスでお世話になった、東北弁のおばちゃんでした。
両親学級の様子はこちら。
助産師外来の内容
診察時間は45分間。
- 尿検査
- 問診
- 腹囲と子宮底の計測
- 腹部超音波検査
- 心音確認
内診(子宮頸管長)がない代わりに、心音があって、問診と腹部エコーの時間が長めにとってくれます。
腹囲と子宮底を計りますが、前回の妊婦健診から中4日なので変わらずσ(^_^;)
ちなみに前回の妊婦健診の様子はこちら。
腹部エコーでは、いつもはサイズを測って終わってしまう所、色々な角度から見せてくれました。
写真だと画像が荒くなって訳分からないのが残念です(笑)
こんな感じで、和やかにゆったりと進みます。
通常の妊婦健診だけで不安を覚えている妊婦さんは一度、助産師外来を訪れてみてはいかがでしょうか^^
まとめ
- 妊娠中のむくみは見逃してはいけない危険なサインが含まれている
- むくみの原因は妊娠特有のものと、もともとの体質的なものがある
- ストレスをためず、飲食物に気を付け、むくみ解消グッツを利用して乗り切ろう!
- 助産師外来おすすめです♫
というおはなしでした。
助産師さんから妊娠中に起こるマイナートラブルは、身体が赤ちゃんを受け入れ育んでいる証拠と言えるので、前向きに捉えてくださいね〜と言われて目からうろこが!(ノД`)・゜・。
また、生理現象としての浮腫みを「太った」と勘違いして、激しい運動をしたり水分や食事を無理に制限すると、逆に胎児に悪影響を及ぼしてとても危険だという事を教えてもらいました 。
妊娠中はホルモンの関係で、色々な事に敏感になってしまうので、小さな事を気にし過ぎてストレスを溜めがち。
あるがままを受け入れる余裕も必要なんだなあ、と思いました(o^^o)