妊娠中に歯が痛い! シリーズ第2弾です。




妊娠中に虫歯じゃないけど、歯茎が痛い、歯がしみるってことはないですか?

妊娠中は虫歯になりやすいだけではなく、その他の歯のトラブルも多くなります。


虫歯じゃないなら大丈夫かと放置していると、赤ちゃんにまで悪影響があることがわかりました。

妊娠性の歯肉炎知覚過敏の原因と、それを防ぐ方法についてまとめました。


歯肉炎や知覚過敏で痛がっている猫の歯の写真です。

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妊娠すると歯肉炎になりやすい

虫歯はないはずなのに、なんとなく歯が痛いような気がする人は歯周病や知覚過敏になっているかもしれません。

ある調査によると、妊婦のおよそ7割がなんらかの歯周病にかかっているとか。

 

妊娠性歯肉炎とは

妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなるといわれています。

原因は、女性ホルモンが口内環境に悪い影響を与えるためです。


  • エストロゲンが歯周病原細菌の増殖を促す
  • 歯肉を形作る細胞がエストロゲンの標的となる
  • プロゲステロンが炎症の元であるプロスタグランジンを刺激する



これらの女性ホルモンは妊娠終期には月経時の10~30 倍になるといわれており、妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎が起こりやすくなります。

 

妊娠性歯肉炎の症状とは

①口内がネバっこくなる

妊娠中は、唾液の酸性が強くなり、歯垢がたまりやすい状態ななるため、口の中のネバリ気が強くなります。


②歯茎が腫れる

妊娠中ホルモンバランスの変化が影響で、歯が痛くなったり歯茎が腫れる妊娠性歯肉炎。

つわりなどで、身体の疲労・睡眠不足・栄養のバランスが悪くなったりすると、歯茎が腫れやすくなります。


③歯茎から血が出る

歯肉炎が進むと、血が出ることがあります。

歯茎の炎症だけでおさまっていれば歯肉炎ですが、もっと悪化して骨まで影響が出ると「歯周病」と診断されます。


妊娠性歯肉炎が悪化して歯周病になると早産になりやすい?

歯周病による炎症が血流を介して全身に悪影響を及ぼすために、早産になる可能性が高くなるそうです。


妊娠中に歯周病になると、低体重児・早産のリスクが高くなることが指摘され、そのリスクは健康な歯の妊婦さんと比べると実に7倍にものぼるといわれております。

タバコ・アルコール・高齢出産などよりも、はるかに高い数字というから驚きです。


実はとってもコワイ妊娠中の歯肉炎を防ぐには、食後すぐの歯磨き歯茎のマッサージ、歯科医院での適切な治療などで完治できる病気です。


まずは口内環境を清潔に保つ努力から始めましょう!


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妊娠性歯肉炎を防ぐ歯磨きの話

妊娠中は食事の量が増えたり、体温が上がることで、普段よりも歯周病になりやすい状態。

管理入院中は、朝8:00→昼12:00→おやつ15:00→夜18:00と、規則正しい食生活で、食後の歯磨きも余裕で出来ちゃいます。 



では歯磨きはどのタイミングで行うのが正しいのでしょうか?

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妊娠性歯肉炎の予防には食べ終わったら即磨く?

一般的には小さな頃から、食後すぐに磨くようにしましょーと言われていましたよね。

もちろん私も出来るだけそうしていました。



こちらの記事でご紹介したとおり、食後歯みがきをしないままでいると、すぐにプラーク(歯垢)中の細菌によって糖分が分解され、酸が産生されて歯が溶け始めます。


当然のことですが歯周病にもなりやすくなり、それを防ぐためにも、食後は早めに歯みがきをして、細菌の温床であるプラークを取り除く必要があるとされています。



しかし歯の状態によっては、時間を置いてから磨いたほうが良いタイプも中にはいるというのを知りましたΣ( ̄ロ ̄lll)
 

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妊娠性歯肉炎の予防には食後30分は磨かない?

アメリカ総合歯科学会(AGD)によると、象牙質を使った酸蝕症の研究の結果、


  • 食後すぐに歯を磨くと、食べ物に含まれていた酸を歯のより深い部分へ、より早く浸透させることになる
  • 歯の腐食が促進されてしまうので、少なくとも食後30分経ってから歯磨きをするのが望ましい



と発表しています。



ただしこの実験はあくまでも「象牙質」を使用したのもの。

実際の人の口の中では食後、口の中が酸性になったとしても、唾液には酸を中和する働きがあり、すぐには歯が溶けないように防御機能が働いています。


さらに アメリカの食事をもとに行われているので、日本の一般的な内容と異なります。

アメリカの食事のお供には、酸性飲料(コーラやソーダ)をリッターで、という人もいたり、お菓子やデザートが激甘だったりと、だいぶ歯には悪そうです(; ̄ェ ̄)


日本小児歯科学会によると、他の酸性の強い食物の頻繁な摂取がないかぎり 、食後すぐの歯みがきにより歯が溶けることは無いとされています。
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妊娠性歯肉炎の予防の歯磨きにはタイミングがあった!

結局どっちが正解かというと、どっちも正解で、歯のタイプによって違うということでした。



食後すぐに歯を磨くべきタイプ

  • 健康な歯
  • 歯周病が無い
  • エナメル質が良好


小さな子供や虫歯になったことない場合は、確実にこちらですね。



食後30分以上おいてから歯を磨くべきタイプ

  • 歯根が露出して象牙質が直接見えている
  • すでに象牙質の知覚過敏を生じている

こういった場合は、少なくとも 食後30分〜60分以上経ってから歯磨きをするのが望ましいようです。



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妊娠性歯肉炎と知覚過敏

歯肉炎のほかにも、歯が痛む原因には知覚過敏があります。

実は、私は既に知覚過敏です( ;∀;)



知覚過敏とは
虫歯や神経の炎症がないのに感じる痛みのこと。
冷たいものの飲食や、歯ブラシの毛先が触れたり、風にあたっただけでも痛みを感じる。

 

妊娠中の知覚過敏の原因

歯の表層にあるエナメル質は、削っても歯は痛みを感じず、逆に内層や歯の根っこにある象牙質は、削ると内部の神経に伝達されて歯は痛みを感じます。

つまり知覚過敏とは、エナメル質に覆われてるはずの象牙質が様々な理由で露出し生じるものになります。


  1. ホルモンバランスの乱れによる知覚過敏

    妊娠中で女性ホルモンが口内環境に悪影響を及ぼすと、虫歯になりやすくなります。
    細菌が繁殖しやすく、歯の表面のエナメル質が溶けてしまっている可能性もあります。


  2. 歯肉が下がることによる知覚過敏

    歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきます。
    それに伴って歯の根っこが露出し、象牙質がむき出しの状態になります。


  3. 歯の破折による知覚過敏

    歯が折れて象牙質が露出したり、歯の亀裂で神経部で炎症を起こした場合、知覚過敏症状が出ることがあります。


  4. 歯が擦り減ることによる知覚過敏

    歯は使っていれば、誰でも少しずつは擦り減っていきます。
    範囲や深さも人それぞれですが、擦り減りによってエナメル質がなくなって象牙質が露出することもあります。


  5. 歯が溶けることによる知覚過敏

    エナメル質はpH5.5前後で溶け始めます。
    特に酸性の強い物を常時口に入れていると、歯が溶けて「酸蝕歯」と呼ばれる内部の象牙質が露出した状態になる傾向があります。


  6. 治療に伴う知覚過敏

    虫歯の治療で歯を削ったり、ホワイトニングの薬剤の影響で、一時的に知覚過敏が出ることがあります。


妊娠中の知覚過敏の治療法

  1. 再石灰化を促して知覚過敏を改善

    唾液や歯みがき剤からの再石灰化成分によって、象牙質の隙間が埋まると、知覚過敏を感じなくなります。
    知覚過敏の改善にも歯みがきはとても重要です。


  2. 歯の神経の興奮を抑えて知覚過敏を改善

    歯の神経の周囲にカリウムイオンが多くあると、神経の細胞が興奮しにくくなる(脳に痛みの信号が伝わりにくくなる)性質を利用したもの。

    具体的には、「硝酸カリウム」という成分入りの歯磨き粉を継続して使うことで、知覚過敏の改善効果があるそうです。


  3. 象牙質の露出部分を埋めて知覚過敏を改善

    歯科医院で、歯と同じ成分の結晶などを塗布したり、接着剤で樹脂の被膜で覆うことで知覚過敏をなくすことが可能です。

    あまりに痛みがひどく、長期的な場合は、神経を取り除く治療もあるそうです。


妊娠性歯肉炎と知覚過敏の関係

妊娠中は心身の不調や、ホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすくなっています。

歯肉炎になりやすいということは、それだけ口内環境が悪くなっているわけですから、歯周病や知覚過敏、虫歯になる可能性もあるのです。


知覚過敏の予防方法

  • 歯の根っこの象牙質の露出を防ぐために、歯周病の予防に努める
  • 歯肉の退縮が進むのを防ぐために、不適切なブラッシングをしない
  • 歯のエナメル質の表面が溶けるのを防ぐために、歯垢が付着したままの状態で長時間おかない



老化によるものもあるので、知覚過敏の「確実な」予防法はないといわれていますが、象牙質が出てこないように努力することが大事なようです。

上記はどれも歯肉炎・歯周病・虫歯の予防にも言えることで、口内環境の改善が知覚過敏の予防にもつながることを示しています。

 

虫歯か知覚過敏か見極める

虫歯が進行した状態や歯に亀裂が生じている場合でも、歯がしみるなど知覚過敏と同じような症状がみられます。

どちらも適切な治療が必要になりますが、自分では判断できないので、早めに歯科医院を受診しましょう。

 

私の知覚過敏の原因と歯肉炎予防にしていること

そんなわけで、私は歯がしみて歯医者さんに行った時に、知覚過敏と診断されたのです。

原因は噛み合わせの悪さで歯が磨り減ったのと、嚙みしめる力が通常よりもかなり強いせいでした。


私のように
無意識に食いしばり続け、歯に加わる力が常習化すると、歯の亀裂から知覚過敏になってしまうこともあります(´-∀-`;)


知覚過敏を治すには、定期的に薬で歯のコーティングをしてもらうなどの中長期的な治療が必要ですが、なかなか妊婦には難しい。

そこで普段から簡単にできて、続けられる虫歯予防としてオススメなのは、キシリトール・フッ素・電動歯ブラシ


この3つを続けていたおかげか、妊婦歯科検診でも歯周病も歯肉炎も認められませんでした。

先行投資も安くて始められるものばかりですが、効果も抜群です^^



キシリトール100%のガムをボトルタイプで常備(1日3回以上)

キシリトール50%以上のガムを、毎食後と寝る前に一日3回~5回10分以上噛むようにすると、口内環境がよくなるそうです。



知覚過敏用の硝酸カリウム入り歯磨き粉(シュミテクト)を使う

歯磨き粉に含まれる硝酸カリウムで知覚過敏の痛みを抑え、フッ素で歯の再石灰化を促します。

有効成分を流さない様に、歯磨きの後に口をすすぐのは、大さじ1の水で1~2回がいいそうです。


力を入れすぎず適切な歯磨き方(電動歯ブラシ)を実践

キレイにしようと手で磨くと力が入りがちですが、電動歯ブラシなら軽くあてるだけで適切なブラッシングができます。

また音波の振動で、虫歯のできやすい歯の隙間の汚れも落とします。




そこに加わった新たな真実。

知覚過敏の場合、食後すぐに磨くとエナメル質が消耗するため、30分以上あけてから歯磨きをする、ということが分かったので、今後はプラスして気を付けていこうと思います(;´∀`)


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まとめ

  • 妊娠すると歯肉炎になりやすいが、食後すぐに磨いてもいいのは健康的な歯の持ち主だけ
  • 知覚過敏や歯肉が下がっている場合は、食後時間をおいてから磨いた方がいい
  • 歯肉炎や知覚過敏の予防は、虫歯や歯周病予防にもつながり、適切な成分の歯磨き粉と適切なブラッシングが必要
  • キシリトール・フッ素・電動歯ブラシは簡単でおすすめです


というおはなしでした。


いやー知らなかった! 

知覚過敏の場合は、食後すぐは口をすすぐだけに留めて、時間をおいてから歯磨きがいいんですね。

酸を中和してくれるまで1時間も待ってると、忘れちゃいそうですけども。。。(^^;



子供を持つ予定のある人は、歯の痛みを放置せず歯科医院で治療を受けておくのが無難です。
赤ちゃんの為にも、軽いうちに直してしまいたいものですね。


今以上ひどくならないように、正しい歯磨きを心掛けようと思います!


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