女性や妊婦に多いお悩み、便秘。妊娠してから皆さんは毎日のうんち、しっかり出ていますか?
私は妊娠3カ月を過ぎたころから便が固くなってきて、絶賛便秘中です。
切迫流産で管理入院しているので、その道のプロの医師や看護婦さんに色々聞いてみました!
妊娠初期~中期~後期のそれぞれの便秘になる原因と、妊娠中に便秘薬や浣腸は使用してもいいのか、プロがおすすめする便秘改善法についてまとめました。
目次
妊娠中の便秘はなぜ起こるのか?
私はもともと快便!!
という程ではありませんが、1〜2日に1回は普通に出ていました。
そんな私も妊娠初期が終わるころから、だんだんと便秘がちになってきて。。。
妊娠と便秘にはどのような関係があるのでしょうか?
妊娠中の便秘の主な原因(初期~中期)
- 妊娠すると黄体ホルモンが増加し、消化管の収縮を抑制する 。
- ホルモン異常で食道下部の収縮がおさえられ、嘔吐しやすくなる(吐き悪阻)。
- 嘔吐により十分食事が取れなくなり、水分が失われて、体が脱水状態に陥りやすくなる。
- 大腸の運動が抑制されると、便からの過剰に水分吸収を行うようになり、さらに便秘となりやすい。
中期まではホルモンバランスの乱れからくる負の連鎖といった感じですね。
妊娠中の便秘の主な原因(後期)
- 胎児が育つにつれ、子宮より下の静脈圧の上昇が起こり、浮腫み・痔・静脈瘤が起こりやすくなる。
- 大きくなった子宮のために、胃は圧迫され、食事が十分取れなくなる。
- 同じように大腸も圧迫され、腸の運動が十分でなくなる。
- 腹直筋も弱まり、腹圧が十分にかけられなくて、便が押し出せずに溜まりやすくなる。
後期になってくると、ホルモンバランスに加え、胎児の成長による内臓器官の圧迫も原因のようです。
妊娠中のマイナートラブルについてはこちら。
妊娠中に便秘薬の使用はいいの?
私は、妊娠3ヶ月頃から便が硬くなってきて、お尻が痛くなってしまいました。
そこで今の病院に転院した12/7の妊娠11wには、すでに少量の便秘薬を処方してもらっています。
妊婦検診の際に、お医者さんに便秘気味で。。。と相談すると、「じゃ薬出しておくねー」と気軽に便秘薬を処方してくれました。
・マグミット錠330mg
・ビオスリー配合薬(乳酸菌)を朝昼晩と1錠ずつ
市販のマグミット錠もあります!
【酸化マグネシウムE便秘薬の商品詳細】
●ミネラル成分(酸化マグネシウム)が腸内に水分を集め、便を柔らかくして膨らませ、お通じを促します。
●お腹にやさしい非刺激性
腸を直接刺激しないので、お腹が痛くなりにくい便秘薬です。
●クセになりにくい
ミネラル成分(酸化マグネシウム)を使った便秘薬は、一般的にクセになりにくいと言われています。
●服用量が調節できます
症状に合わせて適切な分量を服用できます。
●レモン風味の速崩錠
水で服用すると、口中ですばやく崩壊し、ほのかなレモン風味が広がります。錠剤が苦手な方でも服用が容易です。
市販のビオスリー錠もあります!
【ビオスリー Hi錠の商品詳細】
●酪酸菌をはじめとする3種の活性菌が腸内フローラを改善して腸を整える。
●3種の活性菌が共生作用を発揮します。
●3種の活性菌が小腸から大腸まで生きたまま届きます。
このふたつについては、癖になりづらく効能も優しいものなので、妊娠中にも使用できるようです。(自己判断ではなく、主治医に相談してから服用しましょう)
しかし上記以外の下剤などの便秘薬を試すには注意が必要!
下剤の利用で子宮収縮を誘発してしまったり、便秘悪化の一因に薬剤の影響があるからです。
妊娠中の便秘についてはこちら。
妊娠中の便秘で薬を使うと、さらに便秘が悪化する?!
刺激の強い便秘薬を使うことで、胃腸に良くない影響が出る場合があるそうです。
下剤による便秘の悪影響
- 小石のようなコロコロうんち
➡ 痙攣性の便秘では、さらに腹痛と便の詰りを悪化させる。
- 太くて大きいバナナうんち
➡ 弛緩性の便秘では、大腸の筋力を低下させ、下剤を飲まないとうんちが出なくなってしまう。
どのタイプの便秘でも、長期にわたって下剤を常用することで、悪影響が出てしまうようです。
妊娠中に飲む可能性の高い薬も、便秘に悪影響
・妊娠中の貧血に鉄剤
ウンチが硬くなって便秘の原因となる
・咳止めのコデイン
腸の動きを抑制して便秘の原因となる
・胃痙攣などに対するブスコパン
腸の動きを抑制して便秘の原因となる
その他、悪阻、風邪、貧血などによる服薬も、便秘に関係があるようです。
妊娠中の便秘に浣腸はいいの?
服薬と違って即効性があり、一度きりの使用もできる浣腸。妊娠中に使ってもいいのか、看護婦さんに聞いてみました。
結論としては「ケースバイケース」のようで、入院中の私の場合は「あまり良くないかな」とのことでした。
どうやら妊婦の浣腸には賛否両論があるようで、病院によっても対応が違うそうです。
浣腸は赤ちゃん用もあります
浣腸については、
- 薬そのものが「直接」胎児に影響が出る訳ではない。
- 大腸の痙攣が起こり子宮が圧迫され、流産になる可能性が臨床的に証明されている。
- 浣腸をすることにより、間接的に不測の事態が引き起こされる場合も考えられる。
といった具合で、「あくまで可能性だが、リスクはゼロではない」といった所です。
絶対にダメなのではなくて、手術前などに医師の判断で処方される事もよくあるようです。
特に妊娠中に受ける手術の前に便秘をしている場合、腸を空にするために使用することはよくあるようです。
私もマクドナルド手術・シロッカー手術の前に浣腸しました!
妊娠中も簡単にできる便秘の改善方法
少しでも危険があるならば、服薬も避けたいのが親心。
まずは簡単にできるところから、看護婦さんに便秘解消法のアドバイスをいただきました。
妊娠中の便秘の要因になる生活を見直そう
- 食物繊維の多い食事をとる。
- 朝一番に冷たい水や牛乳を飲む。
- 1日をかけて十分な水分をとる。(1.5~2ℓ)
- 適度な運動やお腹のマッサージををする。
- 規則正しい排便をする。(出そうになくても決まった時間にトイレに行く)
- お腹を温める。冷やさない。
- ウォシュレット便座を使用する。(肛門の刺激で排便を促す)
まあ、よく聞く民間療法的なものですね。
これで出たら苦労しないよ!
って感じでしょうか(^^;
しかし即効性を期待するのではなく、毎日の積み重ねで体質を改善していくことも重要なので、まずは出来ることから取り入れていきましょう。
妊婦の便秘に効く食品はこちら。
妊娠中の生活を整えても駄目だった時の便秘改善方法
上記は生活習慣の改善から便秘を治していくもので、どれも即効性がある解消法ではありませんね。
いったん腸の中を全部出さない限り、民間療法では効かなそうな頑固な便秘の場合、強制的に一度出すのも手です。
- 下剤(プルゼニド、ラキソベロン)を服用する。(改善したら即中止)
- レシカルボン坐薬(炭酸ガスが町内で発生し排便を促す)を挿入する。
- 出口で硬い便が栓になってる場合、摘便(病院で指でだしてもらう)も考える。
まずはかかりつけ医に切迫した状態であることを伝え、一度出してしまってから、民間療法で頑張る、もしくは医師の監修のもと服薬を選択するのもいいと思います。
特に張りで出ている場合は、力んだり運動したりも難しいので、医師と相談しながら便秘を解消していきましょう。
張りについてはこちら。
子宮頸管無力症で管理入院中の場合の便秘改善方法
子宮頸管無力症の場合、運動もできず、腹圧もかけられず、お腹のマッサージも気軽にできません。
入院前は、トコちゃんベルトと通院の時に処方されていたマグミット錠で、妊娠前より快便になったはずなのに、入院してからというもの、まともや酷い便秘に悩まされています。
トコちゃんベルトについてはこちら。
私の便秘レベル
入院中は渡された紙に、尿と便の回数を正の字で書いていくのですが、初日と2日めに少~しだけ出たものの、その後はビクともしないよー!
便秘4日めは人生初です。
(その後、記録は1週間まで伸びます^^;)
長期の服薬と、管理入院のストレスが影響しているのかもしれません(´;ω;`)
管理入院中のウテメリン点滴についてはこちら。
管理入院中の便秘対策
しかし健康的に便秘を解消するには難しい体調と環境。
背に腹は代えられません。
あまりにお腹が張って苦しいので、入院6日目の就寝前に看護婦さんに訴えると、担当医から便秘のお薬を新たに処方してもらえるようになりました。
- マグミット錠330mgを朝昼晩、1回2錠まで
- ビオスリー錠は継続(朝昼晩1錠ずつ)
- 1日1回ファイバー粉末を食事につける
マグミット錠については、排便に合わせて自分で調整していっていいそうです。
↓追加で食物繊維の粉末を毎食つけてもらうことになりました。
病院と同じものが、大袋で個包装じゃないものを選ぶとお安く買えるようです。
食物繊維が手軽に摂れて、どんな料理や飲み物にもすぐに溶けて、味も変わらないのでおすすめです(^▽^)/
病院で処方された食物繊維パウダーはこちら
妊娠中のストレスも便秘に悪影響があるので、要注意です!
まとめ
- 妊娠中はホルモンバランスや胎児が大きくなることによる圧迫で便秘になりやすい
- 便秘解消には生活習慣を整え、腸内環境を整えるビオスリー錠や便を柔らかくするマグミット錠を使用する
- それでもダメな場合は、医師に相談して浣腸などの下剤で強制的に排出するのも一手です
というおはなしでした。
程度の差はあれど、妊娠中一度は悩むであろう「便秘」。
うんちが出ないだけと甘く見てはいけません。
便秘が長引くと、妊娠中の胎児にも出産時にも影響が出ます。
ひどくなる前に、まずは生活の改善と医師に相談して、自分に合った方法で便秘を解消しましょう!