ウテメリン点滴で2倍になる前の腕の細さの写真です。

管理入院しているとつきものなのが、ウテメリン点滴のトラブル。

今回は点滴が血管外に漏れて、腕が2倍に膨れた話と、その後の点滴の差し替えで「血が逆流して点滴チューブが真っ赤に染まった」体験談をまとめました。

点滴の逆流の原因や対処法を調べたので、参考にしてください。

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血管外漏出に気がつくまで

マクドナルド手術があって、すっかり忘れていたのですが、今日で20w1dです。

早いもので入院生活も2週間が過ぎ、メインイベントの子宮頸管無力症の子宮頸管縫縮手術も終わりました。

今後は経過を見ながら、減薬していくそうなので、もしかしたらウテメリン点滴卒業の日が来るやもしれません。


今日は待っていた術後初めてのシャワーの日!

点滴も交換する日なので、ウキウキと看護婦さんを呼ぶと、「差し替えは明日ですよ〜」と言われ。

あれ、3日めなのに ?

どうやら「3日め」にやる人と、「72時間後」にきっちりやる人がいるようです。

看護師とのやり取り:血管痛を我慢していた場合

【管理入院あるある】ですが。

実はズキズキと痛かったのを、今日が交換だと思って昨日から我慢していたんですよね。。。

一応そのことも伝えて、交換してほしい風に粘ってみるも、看護婦さんは良しとしません。


看護婦さん
一般的に腕の内側に刺した時は痛みやすいんですよね〜
lunai
うーん。
昨日からずっと動かさなくても痛いんですけどねえ。
看護婦さん
今のところ漏れていなそうですし。
どうします?
もう我慢できなそうですか?
lunai
あ、えーと。。。
明日で良いです。。。



みたいな(^_^;)

シブイ対応をされると、ゴリゴリ言えないの。。。

我慢できませんか? って言われちゃうと、日本人的には我慢しなくちゃダメなのね、って思いますよね(;´・ω・)

しかしこれが後に大後悔を生む!(15:45)

ウテメリン点滴を止めていたシャワー後に異変

シャワー上がり、点滴を通す前に生理食塩水をチューブに注入するんですが、いつもは冷たいなってくらいなのが、痛みが走りました。

シャワー前の看護婦さんと同じ方だったので、


lunai
今けっこう痛いです。
シャワー前よりもっと。。。



そう言いながら目で訴えるも、看護婦さんは華麗にスルー。

点滴が始まるとさらに痛くて、おかしいなーでも、まあ明日までだ!と我慢。(17:00)

夜になると血管外漏出が過去最強レベルだった

夜は看護婦さんが変わり、昨日から点滴の痛みがあったこと、今日の夕方のシャワー前後の点滴の様子も伝えました。

一度外れたかと思っていた抗生剤の点滴が復活していて、術後から1日2回の交換で続いていたので、追加でセット。

するものの、点滴が降りていかず。。。(20:00)


はて? と腕まくりすると恐ろしいほど腫れて漏れているではないか‼️

lunai
な、なにこれ!(◎_◎;)
看護婦さん
すぐ交換しますね!



看護婦さんが大慌てで病室を飛び出て行く。

直ぐに先生も呼んでくれて、10分もしないうちに差し替え完了です。


先生
凄い腫れていますね。。。
痛そうですし、薬出しますか?
看護婦さん
でもあまり痛みを感じてないみたいで~



何故か看護婦さんが答える。


いやいや、痛いから!!Σ( ̄ロ ̄|||)

さっき担当交代した時に「夕方のシャワー時に看護婦さんに痛いと伝えたけど、交換はなかった」事、報告しましたたよね?

スルーされたけど、「まだ痛いです」ってキチンと言いましたよぉー!

あれれ~~~?


lunai
昨日からずっと痛いのを我慢していたんです。
お薬いただけると嬉しいです!



さすがの私も、思わずイラっとしてしまいました(笑)

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点滴が逆流!その原因と対策

そんな事件があって、逆の手に差し替えたウテメリン点滴。

しかし差し替えた点滴も既に痛い。。。

そして血の逆流がすでに出ているものの、「逆血は大丈夫」と言われ、そのままです。

大丈夫なのかもしれませんが、その原因が分からない患者にしてみれば不安しかないのですが(;´・ω・)

血が逆流!
コブのようです;;

 

点滴が逆流してチューブが血に染まる原因

静脈内に留置針が挿入された状態で、その先端を下へ向ければ血圧などで血液が逆流していきます。

点滴が逆流する主な原因
  1. 点滴バック本体と点滴穿刺部の落差が少ない
  2. 輸液チューブの接続が外れた・緩んだ
  3. 輸液の流量が少ない


    ではそれぞれを詳しく見ていきましょう。

    ①点滴バック本体と点滴穿刺部の落差が少ない

    点滴は、留置針を通って血管に入っているので、点滴バッグの高さ・血圧など圧力の加減によって、血液が逆流して血が戻ることがあります。

    • 患者が立ったり動いた
    • 輸液バッグを刺入部より低い位置へ下げた
    • 患者がバッグより高い位置に腕を上げた
    • 排便のいきみによって圧が上昇した
    • 患者の血圧が高い など


    一番起こりうるであろう原因がコレになります。

    この場合、血液の凝固で点滴の閉塞が無ければ、
    点滴バックを高く上げて輸液を再開すれば解決します。

    ②輸液チューブの接続が外れた・緩んだ

    点滴の逆流が、チューブ内ではなく、外にまで出血してしまう場合になります。

    留置針が刺さったままで輸液チューブの緩みが生じると、血液が逆流して、緩んだ部分から漏れ出します。

    • 三方活栓(三方につながる部分)に空の輸液ボトルが点滴調節器具(ふた部分)が空いたまま吊るされている
    • 側管からシリンジポンプで薬液を投与していた際、シリンジとチューブが外れていた
    • 側管から薬液を投与した後で、三方活栓の操作を誤ったうえ点滴調節器具が緩んでいた
    • 使用していないルートの点滴調節器具が緩んでいた


    どれも輸液セットの際のミスになります。

    すぐに気がつけば問題ありませんが、寝てる時などで気がつかず、シーツが血の海に。。。という事例もあるそうです。

    最悪は失血死までも起こりうるらしいので怖いですよね。

    もし発見した場合は、出血量に応じた対応を行うことになるので、すぐに看護師や医師に報告してください。

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    ③輸液の流量が少ない

    点滴がゆっくり過ぎると、点滴ルートが詰まることがあるそうです。


    1. 輸液漏れなど刺入部のトラブルが起こっていないかの確認
    2. 輸液がスピードを速められるものであれば、クレンメを開けて逆血を血管内へ戻す
    3. 逆血が凝固していなければ、フラッシュして戻す(生理食塩水などを注射器で入れ体側に液を流す)



    ウテメリンの場合は、輸液速度を速めることはできないと思うので、フラッシュが中心でしょうか。

    その際にもし逆血が凝固していれば、そのまま無理やり戻すと肺塞栓や
    脳梗塞のリスクがあるそうです。

    そのため、血液の凝固があった場合は差し替えになります。

     

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    点滴の逆流した時の看護師の対応

    今回のように「逆血は大丈夫ですー」で終わることが多いです(^^;

    勝手に動くから点滴が詰まった
    忙しい時に、点滴の入れ替えなんて…

    と、直接言われることはないですが、思ってはいそうです(笑)

    確かに多くのケースでは問題ないのでしょうけど、患者にしてみれば怖いですよね。

    でも基本的に輸液チューブ内での逆流は、それによって感染するとか悪化するといったことはないようです。

    まずは点滴バックとの落差を確保して、逆血が治るか様子を見ましょう!(看護師さんにも報告してね)

    ちなみ私の場合は…
    後に分かったことですが、この時の逆流は②の「点滴セット時のミス」で輸液のスタートボタンを押していなかったために、逆血が起こっていた状態でした。

    結果、ウテメリンが一日近く投与されていない状態でしたが、謝罪は無しでした Σ(゚д゚lll)ガーン

     

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    24時間のウテメリン点滴って本当に辛い

    今回の対応はちょっとどうなのと思いますが、管理入院していると大なり小なり皆さん通る道なのかもしれません。

    ウテメリン点滴の留置針交換って、「どこまでが我慢」で「どこまでが危険」か、素人には分からないです。

    痛いか痛くないかと言われたら、ずっと痛い。

    ただいつもより痛いぞ、おかしいぞって時に、看護婦さんに伝えているつもりなんですが。。。

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    血管痛が出た時の患者の気持ち

    患者さんの感じ方もそれぞれなので、すべてに対応していたらきりがないとは思います。

    針交換の度に、忙しくしている先生を呼ぶのも大変なんだと思います。

    しかし日々の業務の中で、少しでも患者さんの不安な気持ちを汲む事はないのでしょうか。


    「点滴は大丈夫ですか?」って声をかけてくれるだけでも、安心感が出ると思うし、注視して経過を見てくれればひどくなる前に気が付けるのではないかと思います。

    ただでさえ、長期入院でメンタルが弱っているところに、動かすだけで痛い点滴を24時間我慢するのは、かなりのストレスなんですよ(´;ω;`)

    何とかならぬものなのか。。。

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    本日の体調

    術後2日めの健診は主治医の強面先生でした。

    朝の健診の結果は、頸管長    2.8cm   でした (/TДT)/

    手術翌日には3.6㎝あった子宮頸管長は、見事に3㎝を切っておりました。。。



    1cmの差って、数字だと凄くあるけど、実際は小指くらいの幅なワケですよ。

    子宮口から、手術で縛った2.3cm までのところは、ゆるゆるふわふわのままなんだから、そりゃあ短くなるよねぇえ(p_q*)シクシク


    lunai
    やっぱり結んだ所より奥はすぐ開いちゃうんですか?
    強面先生
    そうだねー、そこはね。
    ま、縛った所より下に行かなければ、大丈夫って事だから
    lunai
    縛った個所が2.3cmだから、怖いんじゃないかあぁぁ〜〜〜っ(ノД`)・゜・。



    しかし術後、張りが誘発されることもなく、母体の出血や下股青脈瘤などの体調不良もなく、総じて経過は良好という事になるらしい。

    喜びきれない複雑な気分。。。

    弱い張りは相変わらず続いている

    午前の体温は37.2℃、心音(②のタイプ )、血圧異常なし。

    NSTは弱い張りが2回あったそうです💦


    毎回気になるこの「弱い」張り。

    なんなのかと思って、回診に来た先生に聞くと、本人の自覚があるくらいの張りであれば注視していかなくてはいけないが、気がつかない程度のもので機械上の波であれば、そこまで気にする必要はない、との事です。


    うーん。

    私の場合は気がついていないだけのような気も、する。。。(´・_・`)

    初産のせいかもしれませんが、まだ張りの感覚がわからないんですよね。

    子宮収縮がガンガン来ているわけでないのなら良いけども、お家に戻れた時に気がつかないってパターンが1番コワイなあ。

    自宅に戻った時用に、誰か張ったら鳴って知らせてくれる機械とか発明してくれないかな(^^;

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    まとめ

    • 看護師さんも人間で、点滴セットの際にミスはありうる
    • ウテメリン点滴の逆血があった場合、点滴バックとの落差が保たれているか、輸液チューブから血が漏れていないかチェックしよう
    • 子宮頸管長が不安だけど、今のところ張りは出てない

     

    というおはなしでした。


    ウテメリン点滴の副作用だけでもつらいのに、腕が腫れたり、逆血があったり、踏んだり蹴ったりですね。

    赤ちゃんのために頑張るしかないのわけですが。

    しかし、やっぱり病院は嫌だ!

    普通の妊婦さんなりたいなー(´・_・`)叶わぬ夢か…

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