妊娠が確定した後に考えるのは、妊娠中の仕事をどうするか。
妊娠中も働くメリット・デメリット、働く妊婦が利用できる制度、法律で定められている権利などから、つわりがひどい妊婦はどのような働き方を選べるのかを調べました。
また妊娠してから、どのタイミングで会社に報告するのか、職場へ妊娠報告の具体的な方法や内容、双子妊娠だった私の場合はどうだったのかをまとめました。
妊娠してからも働く上で注意すること・避けること、働く妊婦の通勤マタニティウェアのおすすめコーディネートもあります!
目次
妊娠したら仕事は続ける?やめる?両立できるか不安!
妊娠が分かって嬉しい半面、妊娠初期は流産と隣り合わせです。
多くの流産は妊娠12週までに起こるとされ、妊娠から最初の3ヶ月間が特に重要になります。
特に私の場合は、不妊治療の体外受精で授かったこともあり、高齢・双子・初産というリスクが重くのしかかります。
しかしながら流産に関して言えば、その8割は「胎児側の持って生まれた運命」であり、ママが仕事をしていようがしていまいが、普段の生活習慣に関係なく起こるものになります。
そのため、特に症状もない時に「本当は続けたいけど、流産が心配だから辞める」というのはナンセンス。
それよりも「ママの体調・つわりの状態」「仕事内容・職場の環境」が重要で、ストレスや無理がたたって切迫症状になるようなことだけは避けたいところです。
流産についてはこちら。
妊娠しても仕事を続けるメリット
仕事を続けていれば、産休・育休中の間(98日間)健康保険から標準日額の3分の2が出産手当金として支払われます。
- 産休・育休中も収入がある
- 子育てに余裕が出来れば仕事に復帰できる
- 将来にわたって金銭的な余裕が生まれる
一番は収入が安定し、キャリアが守れることですね。
夢があって取り組んできた仕事を辞めずに続けていきたい、子どもたちに余裕のある暮らしや教育を受けさせたいなど、生きがいや金銭面でのメリットは大切です。
また一度退職すると産後のフルタイムでの再就職は、現在の日本ではかなり厳しい状況です。
働きたいのに、フルタイム勤務での仕事が決まらないと認可保育園への入園も難しいという悪循環も。
退職を考える場合は、(幼稚園や小学校まで)パパの収入だけでも生活や貯蓄をしていけるのか、夫婦で将来設計を話し合う事が必要です。
夫婦関係についてはこちら。
妊娠しても仕事を続けるデメリット
妊娠中、仕事を続けることでかなりのストレスを受ける可能性があります。
- 職場でつわりの理解がない
- 有給休暇を取得しづらい(休ませてもらえない)
- 上司や先輩からマタニティハラスメントを受ける
- 同僚のサポートがない
- 空調で冷える など
細かいことを上げ始めればきりがありません。
ママのストレスは赤ちゃんの成長に悪影響を与えます。
ママが苦しいと赤ちゃんも苦しいと思って、無理をし過ぎないことが肝心です。
そして産後は、出産の体力が回復しきらないうちから赤ちゃんのお世話が始まります。
子育て・家事と仕事の両立は、妊娠期間よりもさらにハードになります。
「ママじゃなくちゃダメ」な場面が多く、免疫も不完全な乳幼児はしょっちゅう体調を崩して、1週間寝込むこともザラ。
子どもが3歳頃になるまでは、精神的にも体力的にもママの負担がかなり大きいと思います。
もし仕事を続けていくのであれば、家事育児すべてにパパの協力が必要不可欠になるので、役割分担など夫婦で話し合う必要があります。
子どもの喘息・アレルギーについてはこちら。
妊娠して仕事を辞めるメリット
仕事に費やしていたエネルギーと時間を自分や赤ちゃんのために使うことができます。
- お腹の中の赤ちゃんや、妊娠中の身体を大切にできる
- 出産してからは育児に専念できる
- 体力面だけではなく精神的にもゆとりがとれる
- 子どものための料理や掃除を徹底できる
妊娠中に仕事を辞めると出産までの間、今まで忙しくてできなかった事にチャレンジするなど、自分の時間をたっぷり持つことができますよね。
仕事をしているとどうしても家事まで手が回らないことがあったり、時間通りに終わらずイライラしたり。。。
専業主婦であれば、子どもや家族を中心に時間を使うことが出来ます。
また子どもにとっても大好きなママと長く一緒にいられるのは、情緒的にもいい影響があることでしょう。
あなたの職場は妊娠中や産後も働きやすい?
妊娠したからには、出産、育児とライフステージは目まぐるしく変わっていきます。
仕事を続けるのか、辞めるのか。
まずは自身の勤めている会社について知りましょう。
例え妊娠中がしのげたとしても、産後の職場復帰の際に働きやすい環境があるのかも重要です。
現在の仕事の内容は妊娠に影響がないか
妊娠初期は体調が安定せず、無理をすると母子ともに危険です。
日常的に以下のような仕事内容の場合は、妊娠中の間だけでも環境(部署や職種)を変えられないか確認しましょう。
- 肉体労働、力仕事
- 夜勤がある
- 長時間勤務、残業が多い
- 重い物を頻繁に運ぶ
- 転倒する危険性がある
- 外回りや立ち仕事中心
- 通勤時間が長くて負担が大きい
双子妊娠の私のケースでは
ちなみに私は外回り中心の仕事でしたが、上司に相談して内勤中心の仕事に変えてもらいました。
きっかけは、妊娠2ヶ月頃に不正出血があったからです。(ショーツがびちゃびちゃになるくらい)
それで察する女性社員もいましたが、全体への公式発表はその後しばらくしてからになりました^^;
双子妊娠についてはこちら。
妊娠中の働き方は法律で守られている
労働基準法(第65条・第66条)で、妊婦本人が請求すれば、「1日8時間を超える時間外労働・休日労働・深夜業をさせることができない」「軽い業務に転換させなければならない」という決まりがあります。
つまり産前産後において、ママが希望さえすれば、事業主は妊娠中の体調に合わせた配慮をしなくてはいけないと法律で定められているのです。
ただこれは以下に紹介する産休育休制度の取得も含めて、現場の環境にもよりますよね(~_~;)
日本はこういった面では世界的にかなり遅れているので、会社の空気によっては請求しづらい事もあるでしょう。
まずは信頼のおける上司に相談することをお勧めします。
双子妊娠の私のケースでは
私の場合は、職場がもともと自由度が高い所だったこともあり、柔軟に対応してもらえてとても助かりました。
直属の上司も頭の柔らかい仕事のできるタイプで、まだ小さなお子さんがいることもあって、妊婦への理解も厚かったです。
基本的に、時間内に仕事さえ終わっていれば何してもいいよーっという感じで、途中休憩も自由。
逆に無理して倒れないでね! と心配していただけました。(ありがたや…)
双子妊娠についてはこちら。
産休・育休を確認する
妊娠が分かったら、まず産休や育休についてしっかり確認しましょう。
福利厚生がしっかりしている会社や、女性の多い職場では プラスαでお休みが取れるところや、時短勤務ができるところもあります。
・出産予定日の6週間前
・多胎妊娠の場合は、産前休業が14週間前
産後休業
・出産翌日から8週間
育児休暇
・産後57日~赤ちゃんが1歳になるまで
・仕事復帰が難しい場合(待機児童など)、子どもが1歳6カ月になるまで延長可能
通院休暇で妊婦健診も安心
その他にも法律では、妊婦が保健指導・健康診査を受診するために必要な時間を確保することを事業主に義務づけています(男女雇用機会均等法12条)。
妊娠していると検診や通院などで休む機会が増えますが、仕事をしていても産婦人科に通えるよう通院休暇が保障されています。
上記以外にも会社独自の制度もあるかもしれないので、上司に妊娠報告する際に相談してみましょう。
使える制度はとことん使い尽くすためには、まずは知ることが大切です。
妊娠してからは、急な有給休暇で周りに迷惑をかけたり、上司や同僚から心無い言葉をあびせられることもあるかもしれません。
しかし赤ちゃんと自分の健康を守れるのはママだけです。
頑張れる範囲で頑張った後は、「ある程度の迷惑をかけることは仕方ない、社会人としての権利だ」と割り切ることも大切です。
職場や同僚の協力が可能か
法律や会社の制度を利用して、残業がなくなったり休みが取れたりできたとしても、妊娠中はなにがあるかわかりません。
ホルモンバランスの乱れから、つわり、貧血、頭痛など体調を崩しやすい状態になります。
妊婦や赤ちゃんの体調不良に関して理解のある職場かどうかは、働くママのメンタルを考えた時にとても重要になります。
ママが頑張りたくても、不可抗力で職場や同僚の協力が必要になるときは必ず訪れます。
その際にスムーズに周囲がサポートしてくれるのか、上司は理解があって協力的かどうかは、産後にわたって重要なチェックポイントになります。
普段から周囲の方への配慮を忘れずにするようにして、いざというときは助けてもらえるように信頼関係を築くことも大切です。
そしてもし助けてもらった時は、感謝の気持ちを忘れずに伝えてください。
仕事をしていてつわりがひどい場合はどうする?
仕事を続けたくても「つわりがひどくて仕事にならない!」という方も多くいらっしゃると思います。
つわりは個人差が大きく、一般的には妊娠初期がピークになりますが、安定期に入ってスッキリ爽快になる場合も、妊娠後期になって復活する場合もあります。
実際、妊娠・出産で離職するきっかけの多くは「つわりなどによる体調不良」が理由で、妊娠発覚後83.4%の人が仕事を続けましたが、結局は出産までに65%の人が退職していました。
(妊活・妊娠・育児の悩みを解消する情報サイト【赤ちゃんの部屋】調べ)
つわりについてはこちら。
会社への妊娠報告のタイミングとは
とりあえずどうなるか分からない間は妊婦であることを秘密にしておきたい…
会社に妊娠を報告するのは「安定期に入る頃」と考えている方が一般的だと思います。
ママの体調に特に問題がなければ、妊娠12週~16週頃に報告するとベストだと思います。
あまり早く妊娠を伝えてしまうと、万が一、赤ちゃんに何かあった際に、その報告も会社にしなければいけなくなるのはつらいですよね。
しかし、心身に負担の重い仕事内容であったり、体調不良があって業務に支障をきたす場合は、そうも言っていられません。
妊娠による配慮が必要なケースでは、妊娠4~8週の超初期であっても早急に報告することになります。
切迫早産についてはこちら。
つわりがひどい場合は安定期に入る前に上司に報告しよう
もし自身の体調で妊娠超初期に報告する場合は、まずは限られた相手にのみにしましょう。
最初に報告すべきは直属の上司で、可能な限り面と向かって伝えられるといいと思います。(間違っても同僚から人づてに伝わるようなことがないように!)
それ以外への報告は、上司と相談しながら仕事上の関係性によって、時期を分けて行うといいでしょう。
ただ吐きつわりがひどいと、伝えるつもりがなくてもトイレにしょっちゅう駆け込んでバレてしまうことも。
その際は変に否定するよりも、素直に認めて協力を仰いだほうが印象は良いと思います。
具体的な妊娠報告の方法は?
ナイーブな話題なので、限定的に報告するためにも同僚が仕事をしているフロアでは避けましょう。
私の場合は「ちょっとご相談が」と上司に時間をいただき、別室にて報告する形になりました。
現在、妊娠○週目で、出産予定日は○月○日です。
周囲の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
切り出しはこのような形で、まずは出産予定日などを伝えると、大まかな見通しがつくと思います。
また、今後の話を上司がスムーズに進めていけるように、現時点での希望もあわせて伝えることが大切です。
特に自分の体調や勤務内容に不安や心配事がある場合は、最初にキチンと相談しましょう。
- 現在の体調(つわりなどで欠勤する可能性があるか)
- 産婦人科への通院頻度(欠勤する可能性があるか)
- 仕事内容・通勤・職場環境などの要望と相談
- 産休・育休の利用について
- 産後の復帰について(時期・仕事内容など)
- 同僚への報告の時期
双子妊娠で切迫流産になってしまった場合
(上司が気さくだったので、雑談に近かったです)
最初に初産での双子妊娠であることも伝え、突然お休みになるかもしれないこと、早い時期に産休に入ることなどのリスクも報告しました。
その後、すぐに辞めるつもりはなかったのですが、結局は妊娠4ヶ月に入ったころに「切迫流産」として管理入院を余儀なくされたため、そのまま退職する形に。
最後のご挨拶をすることはできませんでしたが、早めに報告をしていて、その後も定期的に経過報告をしていたことが功を奏しました。
その頃には業務もサポート中心になっていて、私の仕事は現場に引継いだ後だったため、大きなトラブルになることもなく良かったと思います。
特にハイリスク出産にあたる双子妊娠や、前回の妊娠で子宮頸管無力症だった場合などは、妊娠初期には報告をするようにして症状やリスクの説明もしておくと、いざという時に被害を最小限に抑えることが出来ますよ^^
子宮頸管無力症についてはこちら。
妊娠中のつわりや体調不良で仕事を休みたい
子どもにお金がかかるようになるし、辞めてしまうと再就職できるか不安…
そんな思いで、できるだけ離職せずに頑張りたい方も、つわりがひどいときに無理をすると赤ちゃんにもストレスがかかってしまいます。
そのような場合は、病院で診断書のかわりに母性健康管理指導事項連絡カードを書いてもらいましょう。
母性健康管理指導事項連絡カードとは?
妊婦が医師から生活指導を受けた場合、その指導事項を守るために会社は必要な措置を講じると定められています(男女雇用機会均等法13条)。
こうした措置が講じられず、医師の指導にも応じない場合、企業名公表などの罰則対象になります。
「母性健康管理指導事項連絡カード」は、仕事を持つ妊産婦の方が医師等から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、その指導内容が事業主の方に的確に伝えられるようにするために利用するものです。
女性労働者からこの「母健連絡カード」が提出された場合、事業主の方は「母健連絡カード」の記載内容に応じた適切な措置を講じる必要があります。(中略)
母性健康管理指導事項連絡カードは母子手帳にも付帯されています。
主治医が健康診査等の結果、通勤緩和や勤務時間短縮、自宅安静などの措置が必要であると認められると、そのように記入してもらえることになっています。
つわりの程度の判断は医師よって異なるので、明確な基準がありませんが、自身で辛いときは一度相談してみるといいでしょう。
ストレスが胎児に与える影響についてはこちら。
母性健康管理指導事項連絡カードの使い方
前述の通り法律で定められているので、会社は医師の指示に従って妊婦に対し適切な措置を講じることは(母健連絡カードの提出の有無にかかわらず)会社側の義務です。
母健連絡カードは診断内容を明確に伝えることが出来るツールであるということですね。
また母健連絡カードは一般の診断書と同等に取り扱うもので、かつ診断書よりも安価で書くように病院等へ指導されています。
医師から診断を受けた場合は、その旨を「母健連絡カード」に記入してもらい、事業主に提出します。
そして会社側は診断書に代わる正式な証明書類として受理する形になります。
通常は提出するだけで問題ないと思いますが、もし会社側で指導の有無が不明確だと判断した場合には、会社が主治医に連絡を取り、判断の根拠を求めるケースも考えられます。
妊娠中はつわり休暇を利用しよう
法律の条文で「つわり休暇」と明文化されてはいませんが、産前産後の適切な措置として休業することもできます。
- 妊娠中の通勤緩和
- 妊娠中の休憩に関する措置
- 妊娠中または出産後の症状等に対応する措置
➡ 勤務時間の短縮、危険有害業務の作業制限、作業環境の変更、休業など
つわりによる自宅安静が医師から認められた場合、③妊娠中または出産後の症状等に対応する措置にあたり、いわゆる「つわり休暇」を取得することができます。
あくまでも「医師等の指導にもとづく措置」なので、自分の判断でつわり休暇を申請することはできず、休暇期間も医師が決定するものに準じます。
その間は、(有給休暇を当てない限り)通常は無給となります。
この場合も厚生労働省が推奨する「母性健康管理指導事項連絡カード」を利用することでスムーズに申請できると思います。
妊娠・出産・育休などでの不利益取扱いは禁止されています
会社にできるだけ迷惑かけたくないと思っても、つわりで休むことで肩身が狭い思いをすることもあるかと思います。
しかし妊娠中の時差通勤や、時間外、休日労働、深夜業の制限、休暇など、妊娠や出産に起因する能率低下等を理由に、解雇や不利益な取扱いをするのは法律で禁止されています。
それは、アルバイト・パート・派遣社員・準社員であっても同じです。
怪我や病気で会社をお休みすることと一緒で、必要な時に必要な休みを得るだけなので、つわりなどの体調不良時は、一人で悩まずにまず医師に相談しましょう。
ただこのような制度をうまく利用することも大事ですが、ここまでせずとも妊婦に配慮してくれる会社であれば、それに越したことは無いですよね。
私の会社は医師の診断がなくても、上司に相談して希望通りの措置をしてもらえたり、同僚の理解とサポートもあったので、とても恵まれていたと思います。
職場環境によって全然違うと思うので、こういったことでも産後にわたって長く働き続けることが出来る会社なのか見極めるポイントになりそうです。
妊婦になっても働く場合の注意事項
妊娠中に仕事をすることで、必ずしも悪影響があるわけではありません。
自分の身体に敏感になって、無理をしないことが大切です。
働く中で妊婦が注意した方がいいことをまとめました。
満員電車で押されたり、突き飛ばされて転倒する危険があります。
通勤ラッシュで、吐き気などの消化器に関連する症状がひどくなる可能性も。
発車数秒前の電車にダッシュで乗り込むようなこともやめましょう。
ダッシュすることで、内臓をひねったり、お腹が痛くなったり、人にぶつかって転んでしまう可能性があります。
➡ 無理をせずに上司に相談して、満員電車を避けられる時間に通勤しよう。
また外出するときは、マタニティマークをバッグにつけておくのも忘れずに!
私は通勤時間は短かったのですが、マタニティマークのおかげで何回も席を譲っていただく機会があって、大変助かりました。
日本も捨てたもんじゃないなー、私も気がついたら席を譲ろう…とほっこりした記憶があります。
マタニティマークは母子手帳を交付されたときに市役所からもらいましたが、普通に購入もできます。通勤バックと普段のバックとつけっぱなしに出来るように余分にあると便利でしたよ^^
かわいいマタニティマークで気分も上がる!

年明け早々につわりが酷くなり、電車通勤用に急いでた為、非常に助かりました!!
とっても可愛くて存在感もあり、思っていたよりもしっかりした作りで大満足です♪
友人が妊婦さんになった時のプレゼント確定です(*^_^*)
働く妊婦が気を付ける事② 業務内容は体調と相談して
妊娠中、歩き回ったり、重いものを持つだけで流産や早産になることはありません。
ただ仕事を続けるうえで、慢性的に疲労を感じるような状況は問題です。
自分で辛いと感じた時は迷わず上司に相談しましょう。
- 深夜業務
- 度重なる出張
- 長期間の遠距離での出張
- 過度に重いものを繰り返し持ち上げる
妊娠中の旅行にも言えることですが、出張などで妊婦が飛行機や新幹線に乗っても問題ありません。
ただ万が一、出張先で出血が起こり、駆け込んだ病院で切迫流産や切迫早産と診断されれば、産まれるまでそのまま管理入院になる可能性もあります。
当然、多方面に迷惑が掛かりますよね。
旅行や出張を検討している場合は、主治医と相談し、よく考えてから判断しましょう。
➡ 業務内容を見直してもらう、配置転換で軽易な業務に変えてもらう、他の人に頼むなど。
➡ 上司に相談して免除してもらいましょう。
特にお腹が大きくなってくると、ちょっとした動作によって張りを誘発する場合があるので、業務内容を良く考える必要があります。
ただでさえ妊娠中は血液が薄まり、疲れやすいもの。
デスクワークはときどきストレッチをする、仕事中でも「疲れたな」「おなかに張りを感じる」という際に、すぐに座る・休憩をとるといったことを心がけたいですね。
張りについてはこちら。
働く妊婦が気を付ける事③ 自転車や車の通勤
車や自転車に乗車する際の振動は、特に問題ありません。
事故さえ起こさなければ、直接妊娠に悪い影響を与えることはありませんが、以下の理由から長時間の運転や通勤での利用は控えるようにした方がいいでしょう。
- 眠気が強くなる
- 反射神経が鈍くなる
- 注意力が散漫になる
- 突然の症状(出血・陣痛・破水)のリスク
また自転車は万が一のときに身体を守るものがないので、妊娠中は転倒だけでも大事故に繋がりかねません。
妊婦の自転車は出来るだけ避けた方が無難だと思います。
妊娠中に車を運転する際には、お腹が大きくなってきてもシートベルトは必ず着用してください。
妊娠中に最適なシートベルト

このシートベルトは服装に関係なく簡単に装着できます。
はじめからこちらを購入しておけばよかったと後悔しました。
これはよかったですよ。
働く妊婦が気を付ける事④ つわりの自己管理
つわりには個人差があるので、これをすれば必ず楽になる! といった万能な方法はありません。
試行錯誤して乗り切るしかありませんが、妊娠中はホルモンバランスの影響で体調や気分が大きく変化するのが普通です。
以前と同じように働けなくなると考えて、無理をしないことが大切です。
食べづわり
おなかがすくと気持ち悪くなる場合は、胃を空っぽにしないようにする
➡アメやガム、個包装のお菓子を持ち歩く など
吐きつわり
気持ち悪くて食べられない場合は、栄養バランスは二の次にして、食べられる物を食べられる分だけ、食べたい時に食べる(水分補給だけはしっかり!)
➡ 氷なら食べられる場合はマイボトルで持ち歩く、炭酸水でさっぱりする など
匂いつわり
鼻から匂いを嗅がないように口呼吸にしたり、鼻にティッシュを詰めてマスクで隠したりする
➡ 通勤電車などで匂いがつらい場合は、マスクやハンカチにアロマオイルを1~2滴たらして嗅ぐ など
➡ 食事の匂いは、湯気で香りが立つので、出来合いの総菜を買ったり、家族に調理してもらった食事を冷やしてから食べる など
つわりの時期に食べられなくても、赤ちゃんの発育には影響しないといわれています。
ただし水分も取れずに吐き続けるような場合は、医師に相談をして会社は休職した方がいいでしょう。
上司や同僚の協力を得ながら、うまくつわりを乗り切っていけたらいいですね^^
働く妊婦が気を付ける事⑤ マタニティウェアを着用
マタニティ用のズボンやスカートはお腹まで生地があるタイプが多く、身体の冷えを防いでくれます。
締め付けがきついとつわりが悪化しやすくなるので、つわりが重い方はゆったりとしたマタニティウェアを着用することをおすすめします。
仕事場で決められた制服などがある場合は、自分のお腹や体調の様子を見ながらサイズアップを申請しましょう。
妊娠中のみ、制服以外の着用を許されている会社も多いようですよ。
シンプルで着回しの利くマタニティウェア数着と、自分の持っている服を上手に組み合わせて「妊娠中の通勤服の型」として何パターンか固定してしまうと楽かもしれませんね。
妊娠前の手持ちの服でも、ゆったりとしたデザインのトップスやチェニックなどであれば、妊娠後期でも案外着回しに使えますよ^_^
パターン① マタニティパンツ + 手持ちの服で着回し
ネットで他の物を購入し着用していましたが、生地に伸縮性がなく、猛暑でさらに暑く感じていました。
こちらを購入し、お腹の締め付けも、太ももや腰の辺りもゆったりと着用できて大変満足しています。
また生地はとても伸縮性があり、夏でも涼しいです。
そして何よりもしっかりとしたセンタープレスで通勤にもとても重宝しております。
パターン②マタニティスカート + 手持ちの服で着回し
そこで仕事中も履けるスカートを色々と探し、この商品に辿りつきました。
私は身長149cmと小柄です。ミニ丈とミドル丈と悩んだのですが、ミドル丈にしました。
最初は大きいと思ったのですが、ウエスト部分で自分で好きな長さに変えられるし、お腹もきつくなく産前6週間前まで毎日履かせて頂きました。
ただ、ベストの隙間からウエストのゴム部分が見えてしまっていたため☆-1とさせて頂きました。しかしこれはあくまで仕事で使用していたためだったので、丈の長いトップスと合わせれば問題ないかと思います。
パターン③マタニティジャンバースカート + 手持ちの服で着回し
見つけました。
生地もしっかりしているし、座っているとベストみたいで、ポケットもあり、さらに胸ポケットが付いているのでボールペンもさせるのでとても便利です。
職場の人には、かわいいと大好評です。
小柄ですが、一番大きいサイズ購入しました。
商品到着も早く対応して頂き助かりました。
パターン④マタニティスーツ + 手持ちの服で着回し
とても上品で質の良い生地なのでオフィスシーンで浮かないです。
産前産後長く対応できるのがありがたいです。
下着も早いうちからマタニティブラにすると◎
また妊娠が進むと乳腺が発達しますが、その際に胸を締め付けてしまうと、うまく母乳が作られなくなってしまいます。
マタニティブラを着用することで母乳にもいい影響を与えると考えられていて、授乳期には必ず必要になるので、授乳兼用のものを早いうちから用意しておくといいでしょう。
マタニティ下着を探すにはこちらのサイトがおすすめ!

Sweet mommy【スウィートマミー】はプレママ・産後ママの おしゃれな授乳服・マタニティウェア専門店です。
マタニティ服は妊娠中からお腹の目立たないオリジナルパターンを採用しているため、やぼったくならずに可愛いデザインばかり。
特に下着類は安心安全な日本製や、オーガニックコットン100%など、ママとベビーのためを考えた素材感にもこだわっているのでおすすめです!
マタニティウェアは着る期間が限られているので敬遠される方もいますが、産前産後の兼用のものやデザインが可愛いものを選べば、産後も普通に着ることができるので無駄になりませんよ^ ^
ちなみに私は母乳期間が長かったので、前ボタンなどで前開きになるデザインの服やパジャマが大活躍しました。
(↑慣れると授乳口つきのものより楽だったり…)
まとめ
- 仕事をどうするかは、ママの体調と職場環境を踏まえ、産後の生活の見通しを夫婦で話し合うべし
- 妊娠出産に起因する働き方の制度が法律で定められているので、上手に利用して休職も視野に働こう
- 上司や同僚を味方につけて、無理なくストレスを最小限に抑えられたらいいな!
というおはなしでした。
平日頑張って働いた後は、休日はしっかりと休むことも大切です。
週末はパパの協力を得て、ストレスをためこまないように上手に気分転換しましょう。
ママになることは本当に大変なことです。
仕事を続けるにせよ、休むにせよ、辞めるにせよ、どんな結果になっても自分を責めるようなことはしないでください。
出来る範囲で責任を全うする「努力」をした後は、赤ちゃんと自分の身体が第一!
夫婦で協力して赤ちゃんを迎え入れる準備が出来たらいいですね^^