妊娠が分かって嬉しい事ばかりですが、そこでふとよぎるペットとの同居問題。
うちでは飼っていないのですが、しばらく実家でお世話になる予定で、そこにはかなり甘やかされて育ったチワワがおります。。。
新生児期にペットとの暮らしで、赤ちゃんが病気やアレルギーになったりしないのか心配ですよね。
そこで今回は、犬や猫と赤ちゃんの同居の問題点・リスク、赤ちゃんがアレルギーや感染症にかからないための対策、ペットがやきもちを焼かずに赤ちゃんを受け入れてくれる方法、ペットと同居するメリットなどをまとめました。
それぞれ掘り下げているので、さっくり読みたい方は目次から「最初の段」と「まとめ」だけでもいいと思います(^-^)
目次
室内でペットを飼っている場合の新生児への影響
まずは簡単に問題点をまとめたいと思います。
ペットと赤ちゃんの同居の問題点①アレルギー
アレルギーとは身体の免疫機能が、食べ物やホコリなどに含まれる様々な「アレルゲン」に過剰に反応してしまうために起こる症状になります。
免疫機能とは、体内に取り込まれた異物を排除する働きのこと。
花粉と一緒で一定以上の摂取があると、くしゃみ・鼻水・かゆみなどを起こします。
ペットのふけや排泄物は、子どものアレルギー疾患の大きな原因となり、直接皮膚に反応してアトピー性皮膚炎を悪化させたり、気管から吸い込まれ気管支喘息の原因となります。
ペットと赤ちゃんの同居の問題点②感染症
赤ちゃんは抵抗力が弱いので、 傷口や口を舐められると感染症(サルモレラ症、皮膚糸状菌症など)を引き起こす場合があります。
犬の場合、赤ちゃんの口をなめて「人畜共通感染症(ズーノーシス)」や「パスツレラ症」という病気になるケースがあったり、猫の場合、「トキソプラズマ症」のリスクがあるので、妊婦の時から注意が必要です。
感染症は接触に気をつけることで防ぐことができます。
予防接種や定期的な検診を受けることはもちろん、赤ちゃんとペットとの暮らし方を考え、舐め癖や噛み癖を止めさせるなどの躾が大切になります。
ペットと赤ちゃんの同居の問題点③家族の中での順位
今まで散々ちやほやされていたのが、急に赤ちゃん中心になってしまうとヤキモチを焼いたり、敵対心を持って攻撃的になる場合があります。
混乱や苛々から、無駄吠えや粗相を繰り返すようになってしまうことも。
赤ちゃんが生まれてからも、変わらぬ愛情を注ぐようにしましょう。
では、それぞれについて詳しく見ていきます。
ペットを飼っていると、新生児がアレルギー体質になる?
アレルギーについて
小児期には、これらの疾患が、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとし、続いて食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々と異なる時期に出現してくることが多く、これを「アレルギー・マーチ(atopic march)」と呼びます。
近年小児のアレルギー疾患が増加する中で、この「アレルギー・マーチ」の発症、進展を予防することが重要な課題であり、そのための早期診断、早期介入の研究が進められています。
このように、生まれたばかりの子どもは免疫系や臓器が未発達であり、新生児期からの成長段階によって、影響を受けるアレルゲンも変化していくと言われています。
アレルギー疾患の発症は、「子ども自身の要因」「環境的な要因」が複雑にからみあっているので、一概にペットを飼っている(=アレルゲンが増える)から必ずアレルギーになると決まっているわけではないですが、「リスク因子」は増えるという理解になるようです。
そのため、妊娠が分かってから新たにペットを飼うのはやめておきましょう。
またアレルゲンだけでなく、免疫の弱い時期にウイルス感染をくり返すと喘息を発症しやすくなるといわれています。
日常生活でアレルギーからくる喘息の発症を予防するには、あわせて感染症を予防することも大切となります。
子ども自身のアレルギー要因
①アレルギー体質の遺伝
親がアレルギー疾患にかかったことがある場合は、約80%の子どもにアレルギー疾患を引き継いでいるそうです。
皮膚の生理的な機能が弱い体質(臓器過敏性) や、アレルギーになりやすい体質 (IgE抗体の過剰産生)は、母親と父親の遺伝子から受け継がれるとされ、特に母親の体質の方が父親よりも4~5倍強く影響するものと考えられます。
②免疫機能の発達度
生まれたばかりの赤ちゃんは母親から免疫(抗体)を受け継いでいますが、生後6カ月くらいで母親から継いだ免疫体は半減します。
その後は自分で免疫グロブリンをつくる必要があり、子どもの成長にともなって免疫機能は発達します。
一般に新生児~乳児期は免疫力が弱く、細菌感染が重症化しやすいため、注意が必要です。
③各臓器のアレルギー影響の受けやすさ
アレルギーになりやすいという「全身的な免疫失調」が存在する事があります。
もともとアレルギーになりやすい体質の子どもが、環境因子などから過剰な刺激を受けると、アレルギー症状が発症します。
こうしたアレルギー疾患は乳幼児から全ての年代でみられ、かつ全身臓器にわたる極めて多種多様な症状をもつ疾患といえます。
環境要因としてのアレルギー
①アレルゲンへの接触
食べ物やハウスダストなどのアレルゲンへの接触(食べる、さわる、吸うなど)にペットも含まれます。
子どものアレルギーで多いと言われているのは、アトピー性皮膚炎・気管支喘息です。
それらのアレルギーの原因はダニアレルゲンだと言われているので、ダニやほこりなどのアレルゲンを除去するための環境整備が必要になります。
また仮性アレルゲンと言って、食品中に含まれる化学物質で、アレルギー反応と同様な皮膚の赤みや痒みを引きおこすものもあるので、そうしたアレルゲン食品を除去することも大切です。
②屋外化学物質
・水質汚染
子どもほど体重あたりの必要水分量も多く、水質の影響を大きく受けると考えられます。
水は入浴や洗顔・手洗いなどで、直接肌に触れる物質なので水質はとても重要になります。
・大気汚染
気管支喘息は、大気汚染と強い関連性があります。
工業地帯や交通量の多い道路沿いといった、大気汚染が見られる地域の住民の「気管支喘息の有病率」は、そうでない地域の住民に比べると、明らかに高いという統計があるそうです。
・土壌汚染
植物は、土壌や水質の影響を強く受けています。その汚染された植物を食べる動物や魚は、めぐりめぐって人間にも悪影響を与えることに。
また、ゴミ処理の過程で発生するダイオキシンなどの化学物質は、人の免疫系に強く悪影響を与えると言われています。
③喫煙(受動喫煙)
タバコの煙そのものには、アレルギー感作を起こす力はないですが、タバコに含まれるタール分などが気道内に付着し、気管支喘息などの気道系アレルギーを助長します。
特に乳幼児などの気道系が未熟なものほど、喫煙の影響を強く受けるため、同じ室内で常時喫煙していると、気管支喘息になる危険性が4~8倍にもなるといわれています。
④感染症(ウィルス)
RSウイルスやライノウイルスといった風邪症状のウイルス感染を、乳幼児期にくり返すと喘息を発症しやすくなるといわれています。
ウイルス感染を回避するためには、手洗い、うがい、基礎体力向上などの対策を行った方がよいそうです。
また乳幼児期に抗生物質などの抗菌剤を多用していると、幼児期の気管支喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患のリスクが高まることが分かりました。
風邪症状があるたびに抗生物質を飲むようなことを避け、必要最低限にとどめることも大切です。
アレルギーの原因はペットだけではない
このように、様々な因子が絡み合うことで発症するのがアレルギー疾患になります。
そのすべてを生活の中から取り除くことはとても難しく、子ども自身の要因も関係していることから、アレルゲンの除去をすれば完全にアレルギーの発症予防につながるわけでもありません。
- 予防的にアレルゲンの除去に取り組む
- アレルギー疾患の発症にできるだけ早く気がつく
- その後の症状に合わせた適切な治療
- アレルギー症状を理解し、コントロールする
特に親がアレルギー疾患にかかったことがあるなど遺伝的な因子を持つ場合には、以下の対策も含めてより注意が必要になります。
ペットのダニと赤ちゃん
ダニは皮膚の毛穴や損傷部から皮膚内に侵入し、アレルギー性炎症を起こして、ひどいかゆみを引き起こします。
- 湿度60~80%
- 温度25~30度
- 酸素と餌がある
- 6月~9月の高温多湿の時期
- 室内の暖房で結露が生じる冬場
- カビ、ヒトやペットのふけやアカ、汗、ダニの死骸、食べかすなどが餌になる
家屋内に無数に生息するダニが、猫や犬などの動物の被毛や皮膚に寄生してしまう場合も多くあります。
また、ダニは自然界にも存在しているため、自由に外に出られる猫や散歩中の犬などに、ダニが寄生して家屋内に持ち込んでしまうことも。
ダニ・カビなどの微生物とアレルギーの関係
ダニやカビは、アトピー性皮膚炎や気管支喘息の主要な原因となります。
皮膚炎を引き起こすイエダニの他に、最近では、チリの中に棲息するチリダニやその死体、糞が小児喘息の原因であると言われています。
呼吸とともに気管に吸い込まれ、気管支の慢性的な炎症を起こす。
アトピー性皮膚炎の原因
皮膚面からも直接侵入し、アレルギー性炎症を起こす。
もし両親のどちらか、もしくは両方にアレルギー体質をもつ子供は、アレルギーになりやすい遺伝情報をもっています。
その場合、早ければ生後6ヶ月、通常は2歳頃にはダニに対するアレルギー感作が成立します。
感作されただけではアレルギー反応はおこりませんが、感作された状態で、再びアレルゲンが侵入してくると即時型アレルギー反応を起こすようになります。
ダニが発生しやすい環境
埃を棲家とするチリダニは、カーペット、寝具、柔らかなソファやクッション、柔らかな玩具やぬいぐるみなどに蓄積する埃の中に生息します。
ダニは高温多湿な場所が好きなので、体温が高く汗をかきやすいペットや赤ちゃんは、ダニに刺される危険性が高くなります。
また、ダニは床に近いところにあるものを刺す傾向があるので、1日の大半をふとんやベッドで過ごす赤ちゃんや、床で生活するペットはダニに刺されてしまうことが多くなります。
柔らかくて暖かくて居心地のいいところを好むダニ。
ペットや赤ちゃんが狙われないように、ダニ対策をする必要があります。
赤ちゃんのダニ予防法
ダニは非常に小さくので、まずは赤ちゃんやペットがダニに刺されていないか、毎日確認をすることが大切です。
ダニは肌の露出のない部分を刺すので、着替えをするときやお風呂上りには赤ちゃんがダニに刺されていないか、よく見るようにしましょう。
埃をためない環境を整える
布張りの家具やカーペット、細かい雑貨など、ほこりを集めやすいものを撤去してしまうのが一番です。
マットレスや枕には、チリダニや他のアレルゲン粒子が入り込まないような目の詰まった布製のカバーを選びましょう。
合成繊維製の枕もおすすめです。ベッドのシーツ、枕カバー、毛布を頻繁にお湯で洗濯して、清潔に保つことも大切になります。
防ダニ・防カビ効果抜群のベビー敷マットはこちら
朝起きたときに見ると、インジゲーターは、さすがに汗っかきの赤ちゃんが寝ているせいか、白っぽくなっています。
でもおかげで、下のマットはさらっさらです。毎日窓際に干しますが、1時間くらいですぐに水色になります。
高かったけど、効果はばっちりだと思います。
寝具を定期的に加熱殺虫する
布団に溜まっている主な汚れは、汗・皮脂・フケなどで、それらをエサとして繁殖した雑菌やダニがいます。
ノミは塩素で殺虫できるので、漂白剤が使用できるカバー類は塩素で殺菌しましょう。使用できない場合は定期的に洗うようにしてください。
ダニは60℃以上の高熱、あるいは50℃以上の熱を20分~30分以上与えることで死滅します。
50℃~60℃以上のお湯で洗えば、ダニを死滅させることができるので、大容量で高温処理をすることも可能なコインランドリーの乾燥機は、ダニ退治に非常に有効です。
- 50度以上のお湯で洗うように温度調整をすること
- 乾燥機の稼働時間をできるだけ高温で20分以上に設定する
花粉の除去にも有効なので、月に1回ほど利用するといいそうです。
でも大きな布団をコインランドリーで毎月洗うのは大変ですよね。
そんな時は家でもダニ対策ができる家電がおすすめです。
コインランドリーよりも手軽にできる布団乾燥機
ふつうの布団乾燥機では高温にならないのでダニには効きませんが、こちらの布団乾燥機の殺ダニモードは加熱殺虫もできます。
コインランドリーでは布団一枚で1000~1500円程はかかるので、家族全員の布団に使えることを考えれば、ダニ用掃除機とセットで15800円はかなりお買い得ですね^^
そしてダニ対策で大事なのは、コインランドリーでも布団乾燥機でも「駆除後は最後に掃除機をかけること」です!
せっかく駆除しても、ダニの死骸や糞が残っているとアレルギーの原因になります。
死滅したダニの死骸を掃除機で吸い取ることで、初めてアレルギー対策としてのダニの駆除が完了するわけです。
ペットのダニ対策
ペットの場合はノミ・ダニ・マダニを発見した際は、自己処理せず病院に行って処理をして、薬を処方してもらうことをお勧めします。
例えば、卵を持ったメスノミをつぶすと、かなりの広範囲に卵が飛び散り、幼虫になって繁殖してしまいます。
また、マダニは吸血中に無理に取ると口先の針部分が皮膚に残って炎症を起こす危険も。
赤ちゃんに移さないためには、まずペットが感染しないように対策することが重要です。
ブラッシング・シャンプーを頻繁にする
ノミ・ダニ・マダニを早期発見するために、定期的にブラッシングやシャンプーをしましょう。
ブラッシングの際にノミとり櫛でノミを捕ま得た場合は、つぶさずに中性洗剤を薄めた物に沈めると窒息死します。
ノミやダニを駆除する専用のシャンプーもお勧めです。
よく取れると評判のノミトリグシはこちら
新たに迎えた猫にノミがたくさん付いててこの櫛が本当に大助かりでした。
目が細かいので、とれたノミがお腹の部分で引っかかって身動きが取れないというノミにとっては、悪夢と思うような光景でしたが飼い主としては スッキリ取ってあげることが出来てよかったです。
フロントラインスプレーのみだと、きっとこんなに簡単に落ちなかったと思います。
スポットタイプのノミダニ予防駆除薬
滴下型は、犬・猫の首筋(肩甲骨の間)に垂らすだけの簡単投与で、ノミやマダニを駆除してくれます。
24時間以内に成分が全身にゆきわたり、ノミだけでなくマダニも退治可能です。
ポイントは、使用前後2日間は水浴やシャンプーを行わないこと。それ以降なら、シャンプーをしても効果は衰えません。
以下の「フロントライン スポットオン」ならノミやマダニの駆除率は、ほぼ100%です。
効果は1カ月ほど持続するので、月に1度と決めて定期的に使用します。(猫用・犬用あり)
動物病院のみで処方される安心の動物用医薬品
「フロントライン スポットオン」は、ノミやマダニの中枢神経にのみ強く作用する、安全性の高い成分を使用している薬剤になります。
妊娠中や授乳期の母犬や母猫、生後10週齢からの子犬や生後12週齢からの子猫への投与試験においても、安全性を得られているそうです。
また、人に対する安全性も様々な試験で確認されているので、安心して使えますね^^
赤ちゃんの犬・猫アレルギー
- くしゃみ、鼻水
- 目の充血・かゆみ
- 皮膚の痒みや赤み
重症になると… - 湿疹・じんましん
- 喘息
- 吐き気・嘔吐
- めまい、下痢 など
新生児の犬アレルギー・猫アレルギーの原因
唾液は乾燥して空気中を舞うので、犬が身体を掻いた時や猫が毛繕いをした後の空気や抜け落ちた毛にもアレルゲンが付着しているので、人間がアレルゲンを吸い込みやすくなります。
今の医療では、ペットのアレルギーを即完治させる方法はないそうです。
まずは発症させないために、そして万が一に発症した場合に症状を軽減させるためにも、以下の対策を日々頑張るようにしましょう。
赤ちゃんがペットのアレルギーにならないために
- トリミングの他に自宅でのシャンプーも頻回に(週1以上)
- ペットのブラッシングを毎日行う(できれば室外で)
- 絨毯やカーペットなどペットの毛がからみやすい敷物は避ける
- 授乳など赤ちゃんを抱っこする前は、服に付着しているペットの毛を取り除いておく
ペットの身の回りの除菌・消臭・掃除に!
犬の体臭も気になりません。
赤ちゃんがいる家庭でも安心して犬を飼うにはこれは必須アイテムです。
霧も細かいので吹きかけたところもビショビショにもなりにくいです。
新生児期はペットとの生活の線引きをすることも必要
アレルゲンを出来るだけ排除できるように、特に抵抗力の弱い期間だけでも生活場所を線引きするのも一つの手段です。
- 赤ちゃんとペットの居住スペースを分ける(特に寝室)
- ペットと赤ちゃんが出来るだけ接触しないようにする
- 夜はベビーベットや蚊帳、昼はハイローチェアなどを活用する
- 室内の換気をこまめに行い、空気清浄機を常に作動させる
ベビーベッドやハイローチェアで床から高い位置に身をおくことで、ペットのいたずらや埃・ハウスダストなどのアレルゲンから赤ちゃんを守れます。
ペットの出入りする部屋には空気清浄機を必ず設置するようにして、空気中のアレルゲンを吸い込まないようにすることも大切ですね。
アレルゲンの分解とペットの消臭に空気清浄機
今までも空気清浄機は使っていたのですが、臭いはあまり消えなかったので、匂いに敏感な私にはとても助かります。
母と私と犬も花粉症などのアレルギーがひどいので、大事に使い続けたいです。
ありがとうございましたm(_ _)m
こちらの空気清浄機はアレルゲン物質の分解能力だけでなく、インフルエンザなどのウィルスを除菌、動物の臭いも強力消臭します!
光触媒使用でフィルター交換不要なので、赤ちゃんのお世話が忙しいママにピッタリですね^^
アレルギー対策には、毎日の掃除をがんばることが一番!
赤ちゃんのためには部屋全体を綺麗に保ち、ペットの毛やハウスダストを無くすことがとても大切になります。
①丁寧な掃除は人のいない時に
ハウスダストやペットの毛はとても軽いため、人が部屋の中を動き回っている日中は、空中に巻き上げられてしまいます。
そのため、効率的に丁寧な掃除をするには、朝一番・帰宅後すぐなど、家族の活動度が低い時間がオススメ!
もちろんペットと遊んだ後も、こまめに粘着テープやモップなどでサッと掃除することも大事です。
②掃除は上のホコリから落とす
掃除をする時は、照明の傘・カーテンレール ➡ 本棚・電化製品 ➡ 最後に床、というように上から順番に掃除をするのが基本です。
上から落ちたハウスダストやペットの毛を、最後に床で取り除くことができます。
棚などに溜まった埃は、モップで一度拭いてから水拭きすると綺麗になりますよ。
③掃除機は一番最後!
いきなり掃除機をかけてしまうと、床に溜まったペットの毛やハウスダストを掃除機の排気で巻き上げてしまいます。
そうならないためにも、最初にモップやフロアワイパーを一度かけて、ハウスダストを吸着させた後に掃除機がけをするのがベストです。
最後に水ぶきで仕上げると、完璧ですね^ ^
これらを毎日行うのは大変ですが、1週間に一度は丁寧な掃除をしたいものです。
産後で身体がつらいときは、プロのハウスキーパーに頼むのもアリだと思います!
丁寧な掃除とは
床面1平方メートル当たり30秒の時間をかけてゆっくり掃除がけをすることです。
6畳間なら約5分の時間をかけることをいいます。
これに対して、これまで掃除してきた速さの掃除がけを「普通の掃除がけ」といいます。
寝具類の場合は1m²当たり約1分の時間をかけます。
シングルサイズの敷き布団で片面約2分です。
掛け布団で片面約2分半です。
寝具の掃除がけは必ず裏表両面を掃除します。
引用元:掃除の仕方 アレルギー支援ネットワーク
妊婦のころから心配!猫のトキソプラズマとアレルギー
トキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫という寄生虫が体内に入ることで感染する動物由来感染症のひとつです。
ネコ科動物が感染すると、トキソプラズマの原虫がフンに混じって、初めての感染から約1〜3週間ほどの一定期間にわたって体外に排出されます。
猫のフンの中に排出された原虫は、土砂の中でも数カ月間感染力を維持するため、赤ちゃんや乳幼児が誤って排泄場所を触るようなことがないように気を付ける必要があります。
トキソプラズマの感染ルート
猫からの感染ルート
- 24時間以上たった猫のフン ➡ トキソプラズマ原虫が感染力をもつ ➡ ハエ・ゴキブリ ➡ 食品 ➡ 口から体内に侵入
- 猫のフンに汚染された土や水などに直接触れる ➡ 土の中のトキソプラズマ原虫が口や目から体内に侵入
感染例①
ガーデニングや公園の砂遊びの時に、舞い上がった土埃にトキソプラズマ原虫が入っていて目や口に入る
感染例②
トキソプラズマ原虫が入った土が付着した果物や野菜を、よく洗わずに食べたりする
感染した場合の症状
一度感染すると再度感染することはありませんが、妊娠中に初めて感染すると、胎児が先天性トキソプラズマ症を発症するリスクがあります。
死産や流産につながる恐れや、生まれてきた赤ちゃんに体や知能に障害が出る恐れもあり、妊婦の感染は危険とされています。
トキソプラズマの感染を予防する方法
- 猫のトイレを清潔に保ち、掃除する際は手袋をつける
- 猫は完全室内飼いにして、外猫と接触させない
- 妊娠中に新たに猫を飼い始めない
- 猫に生肉を与えない
その他には以下のようなことも気をつけましょう。
先天性トキソプラズマ顕性感染(重症感染)の危険率は妊娠初期では約60-70%に対して、妊娠末期では約10%と妊娠初期の感染ほど重篤化すると報告されています。
本症の予防対策として、CDCでは、
1) 食用肉はよく火を通して調理する
2) 果物や野菜は食べる前によく洗う
3) 食用肉や野菜などに触れたあとは、温水でよく手を洗う
4) ガーデニングや畑仕事などでは手袋を着用する
5) 動物の糞尿の処理時は手袋を着用する
6) 妊娠初期から予防や抗体検査につとめる
などをあげています。
ペットと新生児の関係を良好にするために
このように「赤ちゃんとペットはいつから接触して良くなるのか」という問いに答えはなく、最初は大丈夫でも数年後にアレルギーが出るリスクはどの赤ちゃんにもあります。
「飼わない」という選択肢がないのであれば、初めは接触を最小限にとどめるようにして、免疫の発達に合わせて徐々に慣らしていくしかないようです。
また新生児のうちだけペットを外に預けるのは、家に戻ってきた際にペットが混乱するのでお勧めしません。
まずは妊娠中からペットが赤ちゃんを迎え入れられるように、心の準備をさせてあげましょう。
①家具などの配置は早めに替えておく
猫は環境の変化を嫌うので、模様替えをストレスに感じることがあります。
赤ちゃんのための部屋作りを早めに行い、ペットのゲージやトイレを移動する場合は、先に配置替えをして慣れさせてあげましょう。
②赤ちゃんの匂いを嗅がせておく
出産後の入院中に、赤ちゃんの頭にタオルを入れておいたり、お世話に使ったガーゼや服などを毎日持って帰ってもらって、早めに赤ちゃんの匂いを覚えてもらいましょう。
先にかいだことがある匂いだと、犬や猫も慣れやすくなるようです。
その他にも赤ちゃんの動画を見せて、泣き声や姿かたちを見せておく方法もあるそうです。
こういった対策を行っていても、「新参者の赤ちゃん」との対面がスムーズにいくかは、ペットの性格や飼い主との関係性などによってそれぞれ違うので、その時になってみないとわからないと思っておきましょう。
猫は赤ちゃんに嫉妬してやきもちを焼く?
もともと猫は群れでなく単独で暮らす動物です。
それまで飼い主の愛情を受けて育った猫であれば、(多少寂しく感じるとは思いますが)自分より弱いものを思いやる寛容な心を持っています。
そのため、猫が赤ちゃんに危害を加える可能性はかなり低いでしょう。
犬は赤ちゃんに嫉妬してやきもちを焼く?
逆に犬は群れでボスを決めて生きる動物です。
ご主人さまが何かに夢中になると、犬は「自分を見てくれない!もっと遊んでほしい!」と、寂しくて構ってほしくて嫉妬ややきもちを焼きます。
特に赤ちゃんは犬にとってみれば未知の生き物です。
突然現れた存在なのに、ご主人さまや家族が付きっ切りでお世話しているのですから、犬には嫉妬の対象でしかありません。
- 新しい物・生き物に攻撃する
- 対象の物をかじる、破壊する
- わざとトイレを失敗する
- 嫉妬している対象を飼い主から引き離そうとする
攻撃や破壊対象が赤ちゃんになってしまったら大惨事です。
そうならないためにも以下のことに気をつけましょう。
赤ちゃんに対して犬が嫉妬しないようするためには
- 犬が構ってほしくてした問題行動に対して、大声で叱らずに無視をする(構ってくれた!と勘違いしてしまう)
- 今まで通り可愛がって、疎外感を感じさせないようにする
- コミュニケーションを多くとって、ストレス発散させる
- 外出先から戻った時は一番に声をかけてあげる
赤ちゃんのお世話はそれだけで大変ですが、「あなたのことも変わらず大好きだよ!」と毎日伝えてあげて、行動に示してあげることで、きっと犬にも気持ちは伝わるはずです。
そのころには、「ご主人さまの大事なものは自分にとっても大事なもの」と赤ちゃんにも忠誠心を見せてくれるようになると思います。
犬が赤ちゃんの口をなめる場合
慣れてきたころに、ミルクの匂いがする赤ちゃんの口や手足を舐めてしまうことが出てくると思います。
犬が赤ちゃんに好意を示している場合でも、口を舐めることで「人畜共通感染症」になるリスクがあります。
人畜共通感染症はズーノーシスとも呼ばれ、「動物から人間に感染する(と思われる)疾患」を指します。
発症した場合、呼吸器や皮膚に炎症が起こり、重症化すると死に至るケースもあります。
妊娠が分かったら、家族の口を舐めないようしつけることを心掛けましょう。
そして赤ちゃんを舐めないようにしっかりと見守ってください。
ペットと赤ちゃんの暮らしで気を付けること
①ペットと赤ちゃんだけにしない
どんなに大人しくていい子でも、動物であるので「絶対安全」はありません。
赤ちゃんに会わせるのは、家族が見守っているときだけにしましょう。
②鍵やドアストッパーを使う
ペットがドアや引き戸を開けることが出来てしまう場合、せっかく居住スペースを分けても意味がありません。
寝ている赤ちゃんにいたずらをしないために、出入り口を開けられなくする対策を講じた方が良いかもしれないですね。
③庭遊び、砂遊び
庭があってペットを遊ばせている場合、アレルゲンやウィルス感染のリスクがあるので、赤ちゃんは庭で遊ばせない方がいいかもしれません。
砂遊びは子どもが大好きな遊びですが、砂の中に含まれている金属や動物の毛で、アレルギー性炎症が起きる事もあります。
まとめ
ペットと赤ちゃんの暮らし対策① ペットや身の回りの物を清潔に
・ペットのブラッシングやシャンプーを普段よりこまめにする
・飼育ケージ、動物が使用する食器、給水器、巣箱、トイレなどの洗浄・消毒を定期的に行う
・赤ちゃんの衣類・寝具はこまめに洗ったり、加熱殺虫や掃除機がけで常に清潔に
ペットと赤ちゃんの暮らし対策対策② 部屋を清潔に
・ホコリや毛をためやすい家具や敷物を変える
・アレルゲンの空気感染を避けるため、空気清浄機は常に付けておく
・こまめに掃除機などをかけて、 毛やフケ、ダニなどを残さず綺麗に保つように心掛ける
ペットと赤ちゃんの暮らし対策ペットと赤ちゃんの暮らし対策対策③ 接触時は目を離さない
・赤ちゃんを舐めさせない
・ペットのお世話や遊んだ後は、手を洗ったりジェルで除菌する
・口移しで餌を与えたり、キスをしたり、食器を共有しない
ペットと赤ちゃんの暮らし対策対策④ 生活スペースを分ける
・ベビーベットやハイローチェアーを使う
・大型ペットやジャンプ力がある場合は、蚊帳をつけてガード
・ケージではストレスが溜まる可能性があるので、ゲートなどでエリアを分ける
ペットと赤ちゃんの暮らし対策対策⑤ ペットのメンタルケア
・赤ちゃんが来る前と同じように愛情を注いで接する
・ペットとの信頼関係の構築や躾を徹底する
・赤ちゃんにアレルギー症状が出た時や、ひっかかれたりして傷が出来た場合早は、すぐに病院に行くこと!
長くなりましたが、「赤ちゃんがアレルギーになる原因や仕組み」をしっかり理解することで、上記の対策を講じやすくなると思います。
全てを完ぺきにこなすのは難しいと思いますが、出来ることから始めていきましょう!
赤ちゃんがペットと同居することでメリットもあります!
赤ちゃんがペットと同居するメリット① 身体が丈夫になる
・幼児期に犬を飼うと、風邪や耳の感染症にかかり辛くなる
・ 腸内細菌が増え、免疫力がつく
・免疫力が向上すると、アレルギーや喘息の予防になる
2012年に、フィンランドのクオピオ大学病院の研究者が発表した研究結果によると、上記のような利点があるそうです。
無菌すぎても良くない = 毒をもって毒を制する感じでしょうか(^^;
赤ちゃんがペットと同居するメリット② 情操教育になる
・ペットとの触れ合いは、感情や情緒を育む
・将来、創造的かつ個性的な心の働きを豊かにするのに役立つ
・子供の「生き物に対する愛情」や、一緒に暮らすことで道徳心を学び、また好奇心を育むことができる
赤ちゃんがペットと同居するメリット③ 癒しや楽しみになる
・犬や猫はもともと母性本能が強く、弱いものを守ろうとする生き物なので、きっと仲良くなれる
・幼少期から一緒にいることで、赤ちゃんも兄弟のような安心感が持てる
・かわいいペットと我が子の触れ合いは、家族にとっての癒しにもなる
赤ちゃんとペットの暮らし、想像できたでしょうか?
それぞれメリット・デメリットがありますが、飼い主(=親)がしっかりと対策をとって、かわいい赤ちゃんとペットとの暮らしを楽しみましょう♪
追記:ペットと三年暮らした双子の赤ちゃんの現在は?
ちなみに問題の実家のチワワは、記事内の対策をしていたおかげか意外とすんなり受け入れてくれました。
双子がいたずらして唸られたり、逆にチワワが双子を舐めてしまったりと慌てる場面も。。。
アレルギーに関しては、1歳半頃にRSウィルスをこじらせて、入退院を繰り返し「喘息疑い」になってしまった双子。(ペットからの感染症や他のアレルギー症状はなし)
家の掃除(特に寝具)に力を入れるようになったおかげか、免疫機能が発達してきたおかげか、2歳半頃からは風邪をひいても喘息症状や気管支炎を起こしていません。
私も主人もアレルギー疾患がない事も関係しているかもしれませんが、ペットと同居でも目立ったアレルギー疾患がない子どももいるので、前向きに取り組んでくださいね^^