ウテメリン点滴って長く使えば使うほど、漏れやすくなります。

私も二週間を超えたあたりから、血管痛を覚えることが多くなってきました。

実際、病院での血管外漏出は日常茶飯事。患者さんも看護婦さんも、お互いうんざりです(;´∀`)

そんな中に起きた私の実体験を共有します。

また、切迫流産や切迫早産でシャワーが許可される目安や、実際のシャワーの入り方や流れをまとめました。


ウテメリンの血管外漏出で痛がって泣いている様子です。

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切迫流産や切迫早産はシャワーが禁止?

切迫早産で入院すると、シャワーがなぜ禁止になるのかというと、入浴の行為により張りを誘発してしまう可能性があるからです。

切迫症状で管理入院の診断を受けたということは、自宅安静+ウテメリン錠剤では子宮収縮がおさまらず、張りが悪化しているからだと思います。

そして切迫早産の治療は安静が第一

そのため、入院時の状況によってシャワー浴が可能かどうか医師が判断して、その結果を入院初日に看護師から説明があると思います。


管理入院の安静度についてはこちら。

同じ切迫流産や切迫早産でも病状によって違う

私は妊娠18wで子宮頸管長が2.4cmになって管理入院となりましたが、シャワーは禁止されませんでした。


管理入院の経緯はこちら。



そもそも切迫診断自体が、医師の経験と主観での診断になるので、かかった病院によって「管理入院になる基準」も違います。

ウテメリン点滴ですら賛否両論があるので、こればっかりは確実な診断方法が無いので一律に「わかりやすい目安」がないのが実情です。

  • お腹の張り具合
  • 子宮頚管の長さ
  • 子宮口の様子
  • 赤ちゃんの状態
  • 出血の有無
  • 感染の有無 など


このようなことを総合して、管理入院の安静度は変わってきます。


ウテメリン(子宮収縮抑制剤)についてはこちら。


シャワー解禁はいつから?

切迫流産や切迫早産でシャワー浴を禁止にするかどうかも、医師の考え方によって異なります。

実際、切迫早産で入院中の患者を対象に、シャワー浴をした場合の体調の変化を統計した研究では、張りの悪化にはつながらなかったという結果報告もあります。

切迫早産妊婦が入院中の清潔ケアに苦痛を感じ、シャワー浴への希望が強いことを受け、今回持続点滴をしながらのシャワー浴を実施した。(中略)

「シャワー浴が切迫症状の悪化には影響しない」という研究結果と同様に、患者の主観的情報からはシャワー浴後の腹緊の増強は見られなかった。

持続点滴をしながら介助でのシャワー浴だったため、転倒や点滴事故も起こることなく、切迫早産の治療を妨げず、安静かっ安全に行うことができた。



私の場合は、子宮頸管無力症で張りの自覚もなく、「何もしなくても自然に子宮頸管が短くなっていく」という症状だったため、特別安静にしたからと言って変化はないだろうという判断だったのかもしれませんね(^^;

シャワー浴ができるかどうかで、かなり一日のテンションも変わってくると思うので、早くさっぱりしたい場合は、毎日の回診の際に「いつから入浴が大丈夫か」医師に確認することがポイントだと思います!


また、清拭や洗髪に関しては、毎日の往診で希望を訊いてくれるところもあれば、患者の方から言わないとスルーされてしまう病院もあるそうです。

シャワー浴ができない間は、看護婦さんに清拭や洗髪の希望を伝えるようにしましょう。


入院中の入浴についてはこちら。

 

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入院中、点滴をしている場合の入浴法とは

自分が希望を出しているシャワーの時間の5分ほど前になったら、ナースコールで看護婦さんを呼びましょう。

通常、担当の看護師さんが朝の時点でシャワーの時間をチェックしてくれているので、呼ばなくても来てもらえることもありますが、緊急の対応などで忙しくて来れない場合も多くあります。

ずっと待っていると予約した時間の枠がなくなってしまうので、こちらから遠慮なく呼んでしまっていいと思います。

看護師さんが点滴の処理をしてくれる

点滴をしているときにシャワーを安全に浴びられるように処理をしてくれます。

  1. 点滴をとめる
  2. 手元部分を残して点滴のチューブを途中で外す
  3. チューブの先端を消毒する
  4. チューブに生理食塩水などを入れる
  5. 手元に近いチューブをまるめてテープでとめる
  6. 患部をラップで一周まく(手袋などほかの素材を使うことも)
  7. ビニールテープでラップの上下をきつめにとめる



これで晴れて自由の身です!
パジャマも脱げるし、点滴台のお供もありません( *´艸`)

ウテメリン点滴をしたまま入浴するコツ

点滴している途中でシャワーを浴びる場合、「針はつけた」ままです。

ラップで巻いているので、そうそう引っかかることもないと思いますが、もしぴったりとした下着や服を着ている場合は、脱ぐ時に気をつけましょう。

内側が濡れても大丈夫

テープで巻いているとはいえ、内側まで濡れることがあります。

でもシャワーで腕が濡れるくらいは気にしなくてもいいようです。

留置針を止めている患部は、上から透明のテープを貼っていると思いますが、実際にそこの中まで濡れることはほとんどありません。

私も腕のことは考えずに、がんがん上からシャワーを浴びていましたが、困ったことはありませんでした。


短時間のシャワーでたとえ濡れてしまったとしても、入浴後はすぐに看護師さんが点滴チェックをする流れになっているので、異変があればすぐに気がついてくれると思います。

もしも留置針の周辺が濡れちゃってムズムズする。。。ということがあれば、「水分によるかぶれ」の可能性があるので、看護師さんに申告しましょう。

 

点滴は逆流しない

上記の④の作業で、点滴を外した後に生理食塩水などの溶液を入れてから、テープで固定しましたね。

この処置をすることで、生理食塩水でチューブ内に栓をする形になるので、点滴が逆流するのを防げます。

お風呂から上がった後は、再びチューブを消毒して生理食塩水でチューブの通りを確認します。


問題がなければ「冷たいなー」くらいですが、ここでもし点滴漏れなどがあると、通りが悪かったり、患者側も「痛み」を感じるはずです。

痛みに関しては看護師さんには分かりませんから、違和感を感じたら「いつも違って痛い、おかしい」としっかりと伝えましょうね。

私はここで見過ごされて腕が二倍に腫れたことがありました。

何もなければないでよかったと思えばいいので、遠慮せずに自分の感覚を信じて伝えることが大事だと思います。


腕が二倍に腫れた詳細はこちら。


ラップ部分はいつ外す?

お風呂あがり、濡れているラップやビニールをそのままにしておくと気持ち悪いですよね。

私はお風呂から上がって身体を拭き終わったら、すぐに外してしまっていました。(脱衣所のごみ箱に捨てていた)

もちろん患部が引っ掛からないように注意する必要がありますが、そのままにしておくと蒸れてかぶれそうだったので(;^ω^)

外してしまっていても、看護師さんに注意されたことはないので、特に問題ないみたいです。

引っかかるのが心配な方は着替え終わった後や、部屋に戻ってからなど、自分のタイミングでラップやビニールは外してしまってもいいと思います。

    シャワーの後は点滴をつないでもらう

    シャワーが終わったら、看護師さんに連絡して点滴につないでもらいましょう。

    先ほどの手順の逆から行く感じになります。

    身体が自由になって楽なので、つい呼ぶのをためらうこともありますが(笑)

    シャワー浴で悪化した! となっては大変なので、入浴の直前と直後にナースコールをして点滴の処理をしてもらうことがポイントになります。

     

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    前回の血管外漏出の続き

    管理入院生活16日目に起こった、大惨事(第三次) 点滴事件の続報です。


    昨夜、差し替えた直後からチューブに血が逆流していたのは、どうも点滴のスタートを押し忘れていたからということが判明しました(;゚Д゚)

    点滴が逆流してチューブが赤く染まっています
    点滴交換直後ですでに血が逆流!
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    看護婦さんの対応

    画面の数値がゼロになってるのを不思議に思って、たまたま通りかかった看護婦さんに聞くと、


    看護婦さん
    あ。スタートしてませんねー。
    なんでだろ。



    で、終わりました(笑)

    だから昨夜の20:00に点滴の差し替え時から、逆流ででチューブが赤く染まっていたんですねー( 今は赤い部分が40cmくらい )。

    既に12時間以上は経過していましたが、私が言わなかったら、いつまで気がつかなかったのでしょう。

    しかも、いつから止まってたかも聞かれないで、そのままシラーっと行ってしまいました。


    lunai
    何かこう。。。一言もないものなのか。。。
    担当だった看護婦さんにキチンと報告するとか。。。(;´・ω・)



    色々とビックリですね!

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    血管漏出がひどい時にでた処方薬

    血管外漏出の痛みにと、先生が処方してくれたお薬も届いていなかったので、翌日の消灯前に聞いてみました。


    看護婦さん
    まだ来てないんですー
    でも痛み止めではないので!



    ちなみにその後、届いたのはリンデロン-VG という塗り薬。

    リンデロン-VG

    炎症による腫れや赤みをおさえ、かゆみや痛みをやわらげる。

    細菌感染をともなうか、そのおそれのある湿疹や皮膚炎に。主薬のステロイドにより、短期間で炎症をしずめることが可能。


    確かに痛み止めではないかもしれませんが、消炎作用のあるお薬でした。

    即効性はありませんでしたが、多少効いたような気がします。

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    件の看護婦さんの対応の変化

    昨夜の血管漏洩の見逃し&次の担当看護師に引継ぎすら忘れた看護婦さん。

    直接謝られることはなかったのですが、対応がずいぶん変わっていて驚きました。

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    血管漏洩が疑われたとき

    同室の方が、昨日の私と同じように点滴の部分に少し痛みがあったようでした。

    いつものように患者さんが気を使って「じゃあ夕方のシャワーの時に…」と言うと、


    看護婦さん
    駄目です!
    既に少し腫れているので、このままにしておくと、うんちゃらかんちゃら〜



    とまくし立て、四の五の言わせず針交換決定です。

    今まで他の方のやり取りを聞いていても、点滴交換を渋らず即対応は入院以来初めてです!

    他の方の自己申告による早期点滴差し替え要望も、私の時と同様、なんやかんや先延ばしにされているのを毎回、見聞きしていたので。。。

    毎回先延ばしにされていると

    患者の方が先延ばしを提案したりするようになります(^^;

    痛いので、一応報告しますが、渋られると引っ込めたり、「シャワーの時でいいです」って提言したり。

    そうすることですんなり済むならいいかな、と。

    実際、すぐに血管痛を感じるようになってくるので、差し替えが成功するかも賭けだったりします(;´∀`)

    しかし、やはり昨日の「腕が2倍に膨れたよ」事件の影響でしょうか(笑)

    ウテメリン点滴で血管外漏出した時の様子です
    血管外漏出でこんなに大きくなる!


    今後も患者が訴えるウテメリン点滴の細かい変化を見逃さずに、柔軟に対応してくれるようになると良いな!

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    第三次点滴事件の結末

    北海道の湖の写真です。

    この話には、さらに本日オチがつきまして。

    逆流したせいで痛いと思っていた右手の新しい箇所ですが、点滴を流すスタートボタンの押し忘れだったことに気が付いて、さらに今度は詰まっていました !Σ( ̄ロ ̄|||)

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    点滴チェックの際の様子

    これまた手術後から続けていた抗生剤の点滴が減らず、不審顔の看護婦さんが、


    看護婦さん
    患者さんが起き上がっていたりすると流れづらいんですよねえ…
    lunai
    でも私、寝てたアルヨ(;´∀`)



    的な流れもありましたが、まあ私も大人なので、スルー。

    いったん点滴を外し、腕先の方に水を注射すると、逆流して残っていた血が固まっているのか、いつまでも流れません。


    看護婦さん
    あ。詰まってますね。。。



    前回と一緒で、すいませんとか一切ないですけども。

    さくっと差し替えです!

    短い命でした。(14:00)
    チーン。。。

    点滴が詰まった原因

    どうも長時間、点滴が流れていなかったのが悪かったようで。

    いったい誰のせいでしょうね。

    そしていつから詰まっていたんでしょうね★ ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \


    切迫流産患者が半日以上ウテメリン点滴なしで過ごすと

    特に大きな張りが出たということがなかったので、事件にならずに済みました。

    ただ先ほど留置針を交換してから、かなり動悸が激しいので、しばらくウテメリンの注入がなかったせいで、身体の慣れでマシになってきていた副作用が復活したのかもしれません。

    単純に体調のせいも多少あるかもしれませんが、ウテメリンは12時間ほどで体内から抜けるそうですね。

    朝に点滴の再スタートボタンを押してからも、点滴が落ちてなかった場合、18時間以上ウテメリンが体内に入っていなかったことになります。

    体感としては、首まで脈打ってて、心臓が飛び出そうな感じです。

    夕方のシャワーまでに落ち着くと良いな(~_~;)


    ウテメリンの副作用について。


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    まとめ

    • 同じ切迫流産や切迫早産でも、症状には個人差があって、医師の見解も違うので一概には言えない
    • シャワー浴はウテメリン点滴をしていても問題なく行えるので、希望を出して医師のOKを取り付けよう!
    • 看護師さんも人間なので失敗することもあると思って、自分の感覚に敏感になろう


    というおはなしでした。


    ウテメリン点滴は実際に長期間やってみた方じゃないと、なかなか感じ方がわからないモノなんだと思います。

    患者さんも看護婦さんも「日常」になってしまっているので、些細な変化に気が付かないこともあります。

    しかしそれで万が一のことがあったら、悔やんでも悔やみきれませんよね。

    これを機会に、自分の感覚を信じて、おかしいなと思ったら相談するようにしたいと思います!

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