不妊治療を始めて、胚移植後に生理が来てしまって「初」リセットです。

「初期状態に戻る」とは、まさにその通りですね。。。 はあ、がっかり(._.)


しかし立ち止まることはしないで、このまま休みをはさまずに連続で胚移植をすることに!

そこで連続で胚移植を行うメリットとデメリット2回めの胚移植までのスケジュールを一連の妊娠の仕組みと併せて詳しくまとめました。

2回めのチャレンジに向かう女性の様子です。

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凍結胚移植を連続で行う場合

9/10  妊娠判定から3日、すぐに次の周期のための準備を始めます。 

改めてリスタートですね!(`・ω・´)

全体で27回め。
オール自費で、4,290 円 でした。

エストラーナテープでホルモン補充を続ける

本当は貼り薬の肌荒れ・痒み・赤みなど不快感がつらいので、塗り薬か飲み薬に変更しようかとも思ったのですが。

 

9/16  テープが足りなくなってしまいそうだったので追加。

28回目の通院は、自費で 2,610円

お薬を忘れちゃいかんと思うと、いつもハッとして心臓に良くないですね。。。

連続胚移植のデメリット

ずばり肉体的、精神的な負担です。

普段は生理痛もない方なんですが、ホルモン補充していると心身ともに不安定になるのか、いわゆる副作用と合わさって体調不良が続きます。

月経前症候群や月経困難症の症状

月経前
乳房が張る、痛む、乳首が敏感になる、頭痛、肩コリ、腰痛、下痢、ニキビ、肌荒れ、イライラ、憂鬱感、不眠、眠気、過食など。

月経中
下腹部痛、腰痛、吐き気、下痢、イライラ、頭痛、貧血、だるさ、むくみ、眠気、肌アレ、憂鬱感など。


・下腹部をジワジワと上下左右から圧迫をされ続けている
・下痢しそうなお腹の痛みなのに、便意はない
・体の中に手を突っ込まれて、下腹部の臓器をギュッと握られているよう
・体全体に10キロ、腰にプラス5キロくらいの重りをずっと付けている感じ

便意はなく、下痢のような腹痛がずっと続く……。

女性より男性のほうがお腹が弱い人が多いので、この痛みは想像しやすいのではないだろうか。

体全体に重りを付けているという例えは、二日酔いで体が重くなる時のその数倍の体のだるさを想像してみてほしい。

月に1度、5日前後そんな日が続き、さらに生理前には気分まですぐれなくなるPMS(月経前症候群)といった症状で悩まされている女性は多いのだ。


仕事を続けながら、こういった体調不良と付き合うのは本当に大変ですよね(´・_・`)

職場に理解があればいいですが、公表してる方ばかりでもないでしょうし。。。

私は外回り中心で業績さえ上げてれば融通の利く仕事だったので、不妊治療をしていた半年間の間は何とかなっていました。

でも、もしそれ以上に終わりの見えないまま長期間「ノンステップ」で不妊治療を続けていく事になっていたら、かなりきつかったと思います。


そういったことを考慮して、「ホルモン補充周期での移植はワンクール空ける」という決まりの病院も多いそうです。


lunai
余談ですが、産後に生理が再開した時、ホルモンバランスが変わったのか体質が変わったのか、生理痛がめっちゃ重くなっていました。。。

それまでは無排卵だったから軽かったのかもしれません(;´・ω・)

生理痛も薬の副作用も個人差があるので、重い人と軽い人の認識の差は大きそうですね。

連続で胚移植を行うメリット

私のように基礎体温がガタガタでホルモンバランスが悪かった場合は、ホルモン補充周期を経ていると月経環境が整っているとも言えます。
メンタル的に大丈夫であれば、連続で移植をやることには問題はないようです。


とはいえやった人にしか、なかなか分からないこの生理やホルモン治療によるツラさ。

くれぐれも自身の無理にならないように、医師と相談して治療方針を判断してくださいね。


ちなみにパートナーに生理の大変さ想像してもらいたい場合に、最適な漫画はこちら(笑)

生理は女性の一生のうち、月経があるのは平均で35~40年間


毎月5日間は月経期間とすると、生涯で6年半以上も月経と付き合うことになります。


さらに妊娠中は生理と比較にならないほど長く不調が続き、出産時の痛みは男性だと失神するほどだそうですね。。。

妊活中や妊娠出産の際は、パートナーに十分に労わってもらいましょう(^^;

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前週期から見る「妊娠の仕組み」と連続胚移植のスケジュール 

月経が28日周期の場合、月経の初日の1日目~排卵までの約2週間は低温期になります。

この低温期の期間に黄体ホルモンであるエストロゲンが分泌され、子宮内膜が増殖していきます。

エストロゲンの分泌がピークになると、脳の視床下部、下垂体から黄体形成ホルモン(LHサージ)が分泌され、排卵が起こります。

この一連の妊娠の仕組みと、胚移植までのスケジュールを併せて詳しく見ていきましょう。

胚移植から妊娠の流れ①月経期 

排卵した卵子と精子が結合し受精卵となり、子宮内膜に着床すれば妊娠成立。

体外受精では、受精卵が胚になるまで手助け、子宮に戻して着床を待ちます。8/31 

胚移植の様子
はこちら。


今回のように妊娠しなかったときは、黄体ホルモン・卵胞ホルモンともに分泌が減少。9/7

胚移植の結果
はこちら。


now!いらなくなった子宮内膜がはがれ落ち、血液と一緒に体外へ排出され、月経になります。 9/16
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胚移植から妊娠の流れ②卵胞期 

卵胞刺激ホルモン(FSH)の働きにより、卵巣にある原始卵胞のひとつが発育。

通常は卵胞が発育するにつれ卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されますが、卵胞ホルモンの補充として、エストラーナテープ(卵胞ホルモン剤)を使います。

子宮内膜が少しずつ厚くなっていき、排卵期には1cm 程の厚さに。

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胚移植から妊娠の流れ③排卵期 

通常は、卵胞ホルモンの分泌がピークに達すると、黄体化ホルモン(LH)が分泌され、卵胞から卵子が飛び出し、排卵されます。

治療時は、擬似的に排卵を起こすために生理が始まった13〜14日めから、黄体ホルモン剤のデュファストン錠とルティナス膣錠を開始します。 2週間後(9月末)


黄体ホルモン剤を飲み始めてから、2〜5日後胚移植となります。 3週間後(10月初旬)
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胚移植から妊娠の流れ④黄体期 

卵子が飛び出したあとの卵胞が黄体という組織になり、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されます。

受精卵が着床する準備として、子宮内膜はやわらかくなり、移植から1週間〜10日程でホルモン検査で妊娠判定ができるようになります。 10月中旬
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複数回、連続で胚移植に失敗した場合

このように、順調にいけば一カ月半も経たないうちに、次の移植の結果がわかることになります。

今回はもともと移植前の黄体ホルモン値が壊滅的に低かったので、望み薄でしたが、次回もしホルモン値が整っていても着床しなかった場合にどのようなことが考えられるのでしょうか。

移植周期のホルモン値が良好で、良好胚を移植しても妊娠できない理由

妊娠しない原因の大部分は胚の質にあると考えられています。

グレードが良い良好胚であってもそれは形態評価(見た目の評価)にすぎず、構造評価ではありません。

妊娠に最も重要なのは胚の染色体であり、構造異常や染色体数に異常があると着床はしません。

国外では「着床前診断」と言って事前に染色体異常があるかどうかの検査をして正常な胚だけを移植することができるのですが、日本では着床前診断は特定の人しか認められておらず、そのため妊娠しない原因を特定しにくいのです。

また、妊娠しない原因は子宮や免疫などに原因がある場合もあります。

このように、自然淘汰のシステムで卵子や精子の質が悪いと着床しません。


染色体異常の影響についてはこちら。


結局は、いかに卵子や精子の質を上げるかにかかっているようです。

そうした体質を改善するには、体内をめぐる血液の質を改善する必要があります。

血液は酸素・栄養素・老廃物・ホルモンなど体の健康にかかわるあらゆるものを運んでおり、その血液の質自体を改善できた場合に初めて体質の改善が成功したと言えます。


つまり、赤血球が生まれかわる期間と同じ日数 = 最低でも3~4か月は、生活習慣の改善やサプリの摂取などを継続していく必要があるというわけです。

無理なく続けられるところから「今すぐ」取り掛かるべきですね!


卵子の質を上げる方法はこちら。


精子の質を上げる方法はこちら。

受精卵の孵化に問題がある場合

私の場合は採卵した卵がまだ3個残っているので、次回の採卵までは残っている凍結胚を使うことになります。


採卵の様子と採卵結果についてはこちら。



今さら卵の質は変えられませんが、二回連続で着床できない場合は、着床前の受精卵の孵化を人工的に補助する治療(AH)を視野に入れてもいいかもしれません。

受精卵を覆う透明帯が通常よりも厚かったり硬かったりすると、受精卵は孵化ができずに子宮内膜に着床することができないからです。


ただし、孵化補助法(AH)には一卵性双生児になるリスクも考えられるので、治療を行う前に夫婦でよく相談する必要があります。


アシステッドハッチング (Assisted Hatching)について詳しくはこちらにまとめてあります。

 

妊娠の継続はできなくても、着床さえできればタイミングなど治療方針が間違っていないことは分かるようになります。

着床ができないことが長い間続く場合は、セカンドオピニオンも含めて、広い視野で次の治療方針を固めていく必要があると思っています。

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まとめ

  • 連続で胚移植を行うメリットはホルモンバランスが整っていること
  • デメリットは心身の負担で、症状には個人差が大きいので、治療が長期的になる場合は無理をしないこと
  • 卵子や精子の質の改善には最低でも3~4カ月はかかるので、継続的に頑張る必要がある


というおはなしでした。


しかし、こうして見ると、女性に生まれると小中学生から生理が始まって。

毎月の不快症状がずっと続いて、25歳を過ぎると妊娠率は下がりだし、産前・産後の母体維持も大変で…

さらに閉経したら更年期障害が待ってるという(´-∀-`;)


ほんと命を授かるシステムを維持するってすごい大変!!

女性が血や痛みに強くなるのもわかりますね(^^;

無事に元気な赤ちゃんを出産できたことを「奇跡」と表現するのは、決して大げさではないなーと思いました。

頑張ろう!

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