採卵される卵子の中にいる子供のイメージ写真です。
卵胞が順調に育っていくと、採卵の手術の日程が決まります。

初めての採卵となると、麻酔が効くのか・痛みは無いのか・当日の流れはどうなるのか…不安でいっぱいになりますよね。

そこで今回は、採卵や採精の方法注意事項、採卵にかかった費用などをまとめました。

採卵手術の所要時間、手術前後のスケジュールがどうだったかも記事にしてあるので、これを読めば採卵日当日のイメージが具体的に湧いてくると思います!

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採卵の麻酔や時間について

3月に不妊治療を始めて、5月にお休みをはさみ、7月についに採卵日を迎えることになりました。

あっという間のような、長かったような。。。

とにかく忙しくて濃い数カ月でした。

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採卵の手術にかかる時間

採卵は、経腟超音波検査によって卵巣を確認し、細い専用の針で卵巣にある卵胞を穿刺して行います。


採卵に要する時間は卵胞数によって異なり、卵胞1個につき1分くらいが目安です。

私は10個以上ということなので、実際の施術時間もそのくらいになりそうです。


採卵の静脈麻酔の意識について

採卵の痛みは個人差があるそうです。

  • 無麻酔
  • 局所麻酔
  • 静脈麻酔
  • 吸入麻酔


などの麻酔が選べるので、私はできるだけ痛くないものを希望して、静脈麻酔になりました。

全身麻酔になりますが、効果が穏やかなものになるので、人によって意識がなくなるかは違うようです。
よく効く方で、麻酔中は意識や記憶が途切れる、といった程度だそうです。

薬剤の卵への影響はありませんが、別途麻酔の費用が掛かる場合も。


採卵の費用(10個以上の卵胞が確認された場合)

通算20回めで、ついに採卵になりましたが、今回は手術費を含めて、289,870円 でした。

採卵の手術費の明細です。

採卵の回収可能数

1つの卵胞には卵子が通常1個存在しており、顕微鏡で観察しながら卵子を回収します。

採卵直前の診察で、例えば10個の卵胞が確認されていても、必ずしも10個の卵子が回収できる訳ではないそうです。


卵子の不良

  • 未成熟卵
    卵子が未熟なもの。
    採卵された卵子の 10 ~ 15%程度が未熟卵子で、その具合により使用できる場合と出来ない場合がある。


  • 空胞
    卵胞中に卵子が存在しないもの。
    加齢やLH(黄体形ホルモン)の分泌量不足などが原因と考えられる。


  • 形成不全卵などの変性卵
    卵子が不良であるもの。
    通常は5%以下だが、38歳を超えると、3個に1個が変性卵となる。


    などがあり、これらは治療に使用することができません。
    こうした異常卵子は年齢が進むにつれて増加します。
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卵巣刺激法ごとの採卵可能個数

異常卵子をのぞいた平均採卵数は、卵巣刺激法によって違います。


卵巣刺激法無刺激法低刺激法高刺激法
排卵誘発剤なしクロミッドクロミッド+注射連日注射
  • アンタゴニスト
  • ショート法
  • ロング法
平均採卵数~1個1~3個3~7個5個~10個
凍結胚ができる確率低いやや低いやや高い高い
採卵あたり妊娠率低いやや低い高い高い



私の場合は、高刺激誘発法のロング法にしたので、5~10個の採卵数が期待できます。

 

採卵の手術当日の注意事項

採卵前の注意事項 

  • お化粧は控えめに(特に口紅)
  • マニキュア、ジェルネイルは落とす
  • コンタクト禁止

 

採卵当日の持ち物 

  • 手術の同意書
  • ナプキン
  • 生理用ショーツ
  • ミネラルウォーター (またはお茶)
  • ヘアゴム



採卵後の注意事項

  • 当日は車や自転車、バイクなどの運転は禁止
  • ふらつきなどが出るので、できるだけ付添いと来院する
  • 採卵後数日はお腹の痛みを感じることがある(鎮痛剤で対応)
  • 当日は自宅で安静を心がけ、外出は控える
  • 入浴はシャワーのみ



採卵で麻酔を受ける場合の注意事項

  • 当日の朝食はなし
  • 起床時の飲水はコップ一杯程度の水
  • 牛乳やジュース、コーヒーなどは禁止
  • また麻酔の影響で気分が悪くなることがある(吐き気止めなどで対応)
  • 麻酔が残り眠気やふらつきが起こることがある

 

採精のスケジュール

今回も主人同伴ではないので、事前に容器と名前入りの紙袋を渡され、朝自宅で採取したものを私が病院まで持っていく形になりました。
9:00集合なので、到着後すぐにパスボックス(病院内に持参時用の容器を置く場所がある)に提出。


採取後、2時間以内に精液検査にかけられ、結果は術後に教えてくれます。

もしその結果が悪いと、顕微鏡受精に切り替わるそうです。


採精について

  • 採取された精液は、精子分離剤を用いて遠心分離、洗浄濃縮を行い、運動性の良好な精子を選別
  • 良好精子の回収が十分でなく、また規定濃度に達しない場合には、顕微授精になる
  • 採卵日の3~7日前に一度射精しておくのが理想的
  • 採卵当日に不在となる場合には、事前に凍結保存した精子を使用することも可能(凍結精子を使用する場合は多くの場合で顕微授精となる)


院内での採精

  • 1個以上の採卵ができた場合、採精室(院内にある精液採取のための部屋)にて精液を採取
  • 採取する前には手を洗って、専用容器に精液を直接射出
  • 容器のフタをしっかり閉め、名前など記入事項を確認



自宅で採精する場合の注意事項

  • 精液を手術が終わる前までに持参する
  • 潤滑剤により精子が悪影響を受けるため、コンドームは使用禁止
  • 採取後の精液は、常温(18~25度程度)で保管
  • 極端に暑い所や、寒い所には放置しない
  • 寒い日にはタオルなどにくるむ(人肌程度に保温)

 

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採卵のスケジュール

  • しばらくすると、2階の安静室に案内されました。


    初めて入りましたが、左手に4個ほどベットが並べられ、カーテンで仕切られています。

    全体的に淡いピンク色でまとめられていて、右手には鏡つきの化粧台などもあり、照明も暖色で暗く落とされ、リラックスできる雰囲気。


    ベットサイドには鍵つきロッカーがあり、そこで病衣に着替えてトイレも済ませます。 
    この時点でノーパンになります^^;


    持ってきた生理用ショーツにナプキンをつけて、病衣のポケットに 入れておくように指示がありました。

    (術後に看護婦さんに履かせてもらうため) 


  • 採卵本番!いよいよ手術室へ

    • ベットに横になって待っていると、看護婦さんに呼ばれて、いよいよ手術室へ!


      安静室と続き部屋になっていて、歩いて数歩で引き戸を開ければ手術室なので、総合病院のような厳重さはありません。

      安静室と打って変わって、真っ白な明るい照明で、15畳ほどの広さにベットが1つ。


      右手には大きなモニターが壁に掛けられ、左手には諸々の道具類や可動式のモニターが並び、正面は左右に病理室が見えます。 
       
      おそらく奥で受精卵や精子の管理や培養をしているのでしょう。 


      印象としては、


      lunai
      明るいくて、ふつーの部屋っぽくて落ち着かなーい!!(◎_◎;)


      って感じでした(^^;



    • 採卵の際にモニターや点滴の装着

  • ベットに促され横になると、看護婦さんと培養士さんが2〜3人ほど来て、すぐに心電図や血圧計、呼吸器計をつけられ、麻酔の点滴を静脈に刺します。  


  • 採卵の際には、安全確保のために各種の生体モニターを使用します。

    血中酸素濃度を調べるモニターは人差し指に装着しました。


  • さらにお尻にも注射。

    麻酔の効きを良くするものらしいですが、痛いです!

     

    使用された麻酔
    プロフォール注
    静脈麻酔薬で、点滴から投与される。
    効きが早く、回復も早い。量も調節しやすい全身麻酔薬。

    ラクテック注
    乳酸リンゲル液とも呼ばれる点滴剤。上記の麻酔の点滴に使用。
    食塩水にカリウムと乳酸を少量溶かした成分で、等張性電解質輸液と呼ばれる点滴剤のひとつで、血漿とナトリウム濃度が近い。


ついに採卵の時が来た!

しばらく待っていると、先生の到着。 

ではこれから採卵していきますね〜 とのんびりした口調に似合わず、サッサと開始!

点滴の全身麻酔でしたが、弱いのか意識がなくなることはありませんでした。
(使用する静脈麻酔は軽い全身麻酔であり、局所麻酔ではありません)


内診ポーズから、器具で膣を広げ、まずは膣洗浄。

次に経膣超音波検査によって卵巣の位置を確認し、専用の針を膣壁から腹腔内に貫通させ、卵巣にある卵胞に針を刺して吸引していきます。


採卵数が多ければ多いほど刺される回数は多く、当然、身体への負担も上がります(’A`|||)

針で内臓をブスブス貫通させられてると思うと恐ろしい!



でも実際は麻酔がしっかり効いているので、痛いと感じることはなく、なんかやられてるな〜っといった感じ。

15分ほどで、看護婦さんに終わりましたよ〜と声をかけられ、終了。


ベットから降りるときに少しふらついたくらいで、手術自体はあっという間だった印象です。

 

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採卵後の痛みが半端なかった!

しかし地獄はここから始まった。。。  

鎮静剤を飲んで安静室で休むのですが、弱い全身麻酔だったので抜けるのが早かったのか、しばらくすると下腹部が生理痛のように重くなってきました。


しかも時間が経つにつれ、落ち着くどころか酷くなっていく一方。

ベットの上で体を丸めて目をつぶって耐えますが、しまいには激痛で冷や汗が出てくるほど。


さらに顔は暑いのに、体は寒くて、いよいよ我慢できずにナースコール!


とにかく痛くて、すごく寒い!

と訴えると、掛け布団と鎮静剤を追加で持ってきてくれました。 


飲んでもいい量MAXまでお薬を頂いて、再び横になります。。。


鎮痛剤
ポンタールカプセル250mg
強力な鎮痛、解熱、抗炎症作用がある鎮静剤。
炎症の原因となるプロスタグランジンという物質の生合成を抑制して炎症を抑える。
手術後や外傷後の炎症を鎮めたり、痛みや腫れ、発赤を緩解させる。



私は普段かなり我慢強い方ですが、予想外の激痛に参りました。。。 


個人差が大きいらしいですが、ベットで動けずにいる間、



lunai
この後の仕事どうしよう〜
ドタキャンはできないし!
でも死ぬほど痛い〜〜〜! 



とグルグルしていました(~_~;)


 

採卵後の診察

永遠に続くかと思うくらい痛みで朦朧とする中、どれくらい経ったのか?


気がつくと寝てしまっていたようで、看護婦さんに声をかけられたときには、いつの間にか先ほどまでの酷い腹痛と寒気が引いていました。 

身体が怠いのと生理痛のような下腹部の鈍痛が残っていますが、さっきの地獄の痛みに比べたら余裕です。



血圧、体温、初回の尿の状態の報告(血が混じっていないか、出づらくないか等)を終えると、1階の待合室の移動します。


その後、内診で出血等がないか確認。


  • 15個の採卵が出来たこと
  • 精液検査も問題なかったこと
  • 受精後、胚培養士から決まった時間に授精結果の報告の電話連絡が入ること


などを説明されました。


サクッと診察は終わり、次に看護婦さんにから今回処方された錠剤の説明と、手術後の注意事項の案内を受けます。

 

手術後に飲む薬
トミロン
子宮内感染予防に3日分。細菌を殺す作用がある薬。
感染症の治療に用いるセフェム系の抗生物質で、呼吸器、耳鼻科領域、尿路など広い範囲の感染症の治療に用いられる。

プラノバール配合錠
1日1回、21錠。 黄体ホルモンの補充が目的。
黄体ホルモン(プロゲステロン)を合成して作られた「ノルゲストレル」と、 卵胞ホルモン(エストロゲン)を合成して作られた「エチニルエストラジオール」という 、2つの合成ホルモンを配合して作られたお薬。 

 


採卵後の注意事項 

  1. 手術後、数日は安静にすること
  2. 次の生理が来るまでは、スポーツ・夫婦生活・腹圧がかかる動作は控えること
  3. 腹痛が酷い場合は市販の鎮静剤を利用していい
  4. 発熱、激痛、出血が増えるなどの症状があれば、連絡すること
  5. 当日はシャワーのみだが、翌日から湯船も可
  6. 公共の温泉やスパなどは、処方された抗生物質を飲み終わるまで不可
  7. 採卵数が10個以上の場合はOHSS(卵巣過剰刺激症候群)の症状が出る可能性がある
  8. 翌日まで嘔吐や立ちくらみなどの麻酔の副作用が続くときは、連絡すること

 

OHSSとは
卵巣過剰刺激症候群のこと。
排卵誘発剤などにより卵巣内の卵胞が過剰に刺激され、卵巣が膨れ上がることで様々な症状を引き起こす病気。
下腹部の不快感や痛みがひどく、痩せ型の体型の場合や、35歳未満で排卵誘発剤への反応がいい場合に発症リスクが高い。

 

  • 採卵後の体調の変化

  • いきなりの安静命令を破って、当日そのままの足で仕事に向かったわけですが、しばらく体調は悪かったです。(そりゃそーだ^^;;)


    がキリキリ痛んで、下腹部の鈍痛がなくなるまで1週間ほどかかったでしょうか。

    ちょっとした動作の振動で痛むんですよね。。。


    おそらく早い段階で自宅安静をしていれば少しは治りもよかったのでしょうが、当日にどうしても休めない仕事があったので強行したのが悪かった(´-∀-`;)


    今思うと、まさにOHSSのリスクにビンゴな条件(35歳以下の痩せ型)だったので、OHSSの症状で卵巣が腫れていたのだと思います。


    やはりできることなら、当日は同伴者の方がいて、手術後は家で何もせず横になって休むようにするのが、精神的にも肉体的にも良いのではないかと思います。 


    採卵数が多い方がより辛く、また当日の体調によって、術後の経過も異なるらしいので、人によるところも大きいですが。


  • lunai
    正直、私はもう採卵はしたくない!(/_;)


  • と、本気で思うほど、予想外につらかった採卵体験でした。


  • まとめ

  • 卵巣刺激法によって卵胞の数は異なり、実際の採卵個数は、卵子不良があると減る(加齢が影響する)
  • 手術自体は短時間で痛みもないが、手術後に鬼の痛みが待っている(個人差あり)
  • 採卵数が10個以上だった場合は、卵巣過剰症候群の症状が出る可能性があるので、自宅安静してね!



というおはなしでした。


手術当日までふわふわしていた気持ちでしたが、手術後の激痛には思わず「こんなに痛いなんて聞いていない!」「なんでこんなに辛い思いしなくちゃいけないの!」と泣きそうになりました。

選んだ卵巣刺激法が自分に合っていて、採卵数がそこまで多く無ければ、採卵後の身体の負担はもっと軽いのかもしれません。


しかし頑張った甲斐もあって、15個の採卵をすることができました。

後は実際に授精させてみて、いくつの卵が胚まで成長できるのか。


無事に多くの卵が先のステップに進めるよう祈りつつ、胚培養士さんからの電話連絡を待つのみです!

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