卵巣年齢とも言われるAMH。 一度低くなった数値が大幅に戻ることはないと言われています。
悪化の原因は食習慣や生活習慣らしく、不摂生を絵に描いた生活をしていた私は、検査結果がどうなっているか不安でビクビクしていました(^_^;)
今回はAMH検査の方法や分かること、AMH値の年齢別の平均値、実際に検査した私のAMH値の結果、AMHの数値改善の方法などをまとめました。
妊娠するためのカギ、卵子の質を上げるには、まずはAMHに注目しましょう!
目次
AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査について
AMHとは
AMH(抗ミューラー管ホルモン)検査は、卵巣内にストックされている卵胞の数がわかるもの。
排卵に向けて成長している途中で、可能性がある卵胞(前胞状卵胞)とその卵子の周りを取り囲んでいる細胞(顆粒膜細胞)でつくられているホルモンがAMH。
卵巣内の発育可能な卵胞数は年齢とともに減少するので、AMHの値も加齢とともに低くなる傾向にあります。
AMHが低い = 卵子の数が少ない = 妊娠できる期間が短い
AMH ≠ 妊娠できる確率
卵子の質 ≒ 年齢 = 年齢が上がると卵子も老化する
また変動的なものなので、時期を変えて検査すると数値が変わっていることもあります。
AHM検査で分かること
つまり、AMHが低いからといって、妊娠の可能性も低くなるわけではありません。
卵子の質は、年齢に一番影響を受けるものです。
AMH値だけではなく、その他の数値や条件をふまえて、総合的に治療計画を立てていくいことになります。
AMH検査では、年齢別の基準値と照らし合わせて、「自分の卵巣でスタンバイしている卵の数が、平均より多いか・少ないか」がわかるテストといったところでしょうか。
年齢別AHMの基準値(中央値)
以下が年齢別にみる、AHMの基準値となります。
27歳以下 | 6.04ng/ml |
28〜29歳 | 6.15ng/ml |
30〜31歳 | 6.31ng/ml |
32〜33歳 | 5.42ng/ml |
34〜35歳 | 4.75ng/ml |
36〜37歳 | 3.82ng/ml |
38〜39歳 | 3.18ng/ml |
40〜41歳 | 2.44ng/ml |
42〜43歳 | 1.67ng/ml |
44〜45歳 | 1,31ng/ml |
46歳 | 1.00ng/ml |
(参考:結果の出せる不妊治療 編集:日本生殖補助医療標準化機構)
ピークは24~25歳。
昔の適齢期は理にかなっていたのかもしれません(^^;
AMH値が低かった場合
「AMH値が低い = 妊娠率も低い」と誤解されやすいですが、数が少なくても受精卵さえできれば、その人の「年齢なりの妊娠率」はきちんと出ます。
「AMH値が低い = 卵子の数が限られるので、不妊治療をできる期間が限られている」
そう理解して、スピード感を持って治療する、といった感じでしょうか。
それに加えて、FSH(卵胞刺激ホルモン)にも問題を抱えているケースが多いそうです。
FSH(卵胞刺激ホルモン)とは
卵胞刺激ホルモン(FSH)は下垂体から分泌されるホルモンで、卵胞の発育を促すもの。
FSH値は卵巣の予備能力の目安とも言えます。
このホルモンの値が低いと、下垂体の働きが悪くなっていたり、視床下部から出るFSH・LHを分泌させるホルモン(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌が悪くなっていることが考えられます。
逆に基準値よりも大幅に高いと、排卵誘発の注射が効かないことも考えられます。
FSH自体が、注射の排卵誘発剤そのもの。
その値が高いという事は、常に注射をうっているのと同じ状態で、さらに注射をうってもほとんど卵胞が育たない事を意味します。
正常は8以下、10以上になると注射の効きが悪くなるそうです。
AMH値が高かった場合
AMHが高いと、
卵胞がたくさん育って、採卵数は多くなるわけだから、年齢が高くなっても問題がない!
と思いがちですが、逆に高すぎた場合は OHSS に気を付ける必要が出てきます。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)とは
OHSSとは、主に排卵誘発を行ったことが原因で、採卵(排卵)後に卵巣が腫れる副作用のこと。
特に、PIC(多嚢胞性卵巣) やPCOS(多嚢胞性卵巣症候群) だと発生率は高くなります。
PCO(多嚢胞性卵巣)
… 超音波下で卵巣の周りに10個前後の小さな卵胞が取り囲み、ネックレスのように見える症状。
これにより卵巣表面は硬くなり、排卵が十分にできなくなります。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
… 上記のネックレスサインに加え、月経異常と排卵障害、男性ホルモン・応対化ホルモン値の異常が起こっている状態。
月経異常とホルモン異常の有無が、PCOとPCOSの一番の違いです。
AMHの数値を上げる方法
ビタミンDは女性の生殖にとても重要とされています。
ビタミンDが不足すると、
- 体外受精の妊娠率低下
- 習慣性流産への関連
- 新生児の体重
- 妊娠期間への影響
上記のほかにも、妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症や、新生児の発育障害のリスクが高くなるとの報告もあります。
また、ビタミンDが不足している人は、AMH低値の人が多いという研究結果があるそうです。
AMHに効くビタミンDって?
ビタミンDは脂溶性のビタミンのひとつ。
- 植物由来のビタミンD2
- 動物由来のビタミンD3
体の中では、ビタミンD3が活性型ビタミンDとして働いています。
主な役割
- 腸からのカルシウムの吸収を促進
- 吸収されたカルシウムを骨へ沈着させ、骨の成長や健康を助ける
- 血中のカルシウム濃度を調節する働き
骨への影響の他に、免疫やがん予防、生殖への影響といった多彩な働きをすることがわかっているそうです。
また、ビタミンDは、卵胞発育に大きく関与しているといわれています。
ビタミンD不足で、AMH値が低くなる!
ビタミンDの不足は、卵胞の発育不全を招くだけでなく、着床障害や不育症の原因のひとつともされています。
AMH値を、「その時点で供給されている卵子の数」とすると、原始卵胞自体はあるのに、ビタミンDなど必要な栄養素が不足することにより、供給が上手くいかず、AMH値が低く出てしまうというケースも考えられます。
高齢による卵子の数の低下には抗えませんが、もしビタミンD不足であれば、それを補うことで卵胞の発育状態が改善され、AMH値が高くなる可能性があるそうです。
AMHに効くビタミンDの最適摂取量は?
日本人が1日に摂取するビタミンD量は、妊娠や授乳中を除く18歳以上は一律で、5.5μg とされています。(改正食事摂取基準2015年版より)
ただし、米国やカナダにおけるビタミンDの推奨量は、成人で15μg/日、70歳以上で20μg/日となっていて、日本の3倍ほど。
中国でも成人では10μg/日、65歳以上で15μg/日となっています。
アメリカ内分泌学会では、妊娠中のビタミンD摂取は、37.5μg〜50μg(1500〜2000IU)を推奨しています。
また、ビタミンDの研究専門家は、通常でもビタミンDの摂取推奨量を25~50μgと提言しているので、世界的にみると、日本の基準値は少なすぎるのかもしれません。
ビタミンDは適正量の個人差があるので、気になる方は採血でビタミンD測定検査をしてみてもいいかもしれないですね。
なお、ビタミンDの耐容上限量<安全量>は、100μg/日とされています。
AMH改善の為にビタミンDを効率的に取ろう!
ビタミンDは、日本人に慢性的に不足している栄養素とされています。( 厚生労働省の国民健康・栄養調査報告より)
日本人の約半数がビタミンD不足で、特に女性のほうが不足している割合が高いということです。
ビタミンDを食べ物やサプリメントで補ったり、太陽にあたって体内でのビタミンD生成を促したりすることで、改善していきましょう!
AMH改善法① 太陽を浴びる
ビタミンDは、紫外線を浴びることにより体内で合成されます。
週に2回、5~30分は日光を浴びることが推奨されています。
AMH改善法② 食品で摂取
ビタミンDは、魚やキノコ類に多く含まれています。
魚類
- かつお
- まぐろ
- しらす
- 鮭
- いわし
- サンマ
- ぶり
キノコ
- きくらげ
- しいたけ
- 干し椎茸
こういった食品を積極的に摂って、体質改善に励みたいですね^^
AMHの改善に効果的なサプリメント
妊娠時に必要とされる 37.5μg を食品で摂ろうとすると、ぶり(1切 80 g)では 6切れ弱、干し椎茸にいたっては、90個以上食べなくてはいけません。
食品で必要量を毎日補うのはなかなか難しいもの。
その場合はサプリで手軽に摂取するのもおすすめです。
妊活用サプリ
ビタミンBや鉄なども卵胞発育に関与しているとされています。
こちらはそいうった妊活中に必要な葉酸やビタミンがまるっと入っていて、お値段も続けるのにお手ごろ価格です。
もちろん無添加!
「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ)などのメディア出演も豊富な産婦人科医と、管理栄養士の監修の商品になります。
AMHに効くビタミンDがメインのサプリ
ビタミンDだけ効率的に摂りたいの! という方にはこちち。
無添加のファンケルで安心です。
効率よく摂取するために毎日続けられる価格なのもうれしい!
楽天ランキングで1位のビタミンDサプリ
普段からのバランスのよい食生活はもちろん、妊活中はサプリで必要な栄養素を補って、妊娠率アップの為ご夫婦でビタミンD摂取を心がけましょう。
初診時の明細
3月の通院は検査結果を聞きに行っただけのも含めて、全部で6回。
最初の1〜2ヶ月は検査が多いと聞いていたので、通院数も多めです。
今後も順番に検査結果と、費用を公開していきたいと思います!
まずは今回の具体的な費用を見てみます。
自費のもの以外は点数で載っているので、1点=10円で計算し、その3割負担となります。
保険診療は4,920円、自費診療は15,600円、合計20,520円💴
気になるびたみ私のAMH検査の結果
私は実年齢より少し若い基準値の数値だったので、ホッとしました。
妊活サプリのおかげでしょうか(*´∇`*)
他の項目も、2回目の診察時に出ていた検査結果の中では問題なし!
初診で行った検査の詳しい内容はこちら。
➡ 不妊治療の初診時の明細書を公開!不妊検査の持ち物や内容は?
不妊治療の通院を始めた感想
流れ作業的にこなしていく感じで、検査結果の項目も大丈夫でしたね〜とか、少し低いので整える為に補充していきましょう、くらいで、疑問が湧く以前に言われる通りにやっていく感じ。
始めた当時はあまり知識もなかったので、不安に思う以前にとりあえずやってみようって感じで進んでいました。
もし凄く詳しい状態で臨んでいたら、情報過多で振り回されていた可能性は高いですね(^^;;
まとめ
- AMH値が高くても低くても、卵子の質が悪くてはダメ
- 受精する力のある「質の良い卵」が残っているかどうかが重要
- AMH改善にはビタミンDと妊活サプリが有効です!
というおはなしでした。
不妊治療のひとつの指標になっているAMH検査。
少しでも改善できるように、外へお散歩に行ったり、身体にいいものを食べたり、サプリと上手に付き合うのも大切です。
ただし、あくまでの検査のひとつで、妊娠力を測るものではありません。
たとえ平均値より下回っているからと言って、妊娠できないわけではないので安心してくださいね。
すべての不妊検査の結果をふまえて、自分に合った治療方針を選ぶことが大切になっていきます。