不妊を疑ったら、とにもかくにも、まずは不妊検査を受けることが大切です。

そのタイミングが早ければ早いほど、妊娠できる確率が高くなると言っても過言ではないからです。

そこで今回は、不妊治療の最初のステップである「初診の様子」と「初めての不妊検査の内容と費用」をまとめました。

不妊検査の問診内容や、持ち物服装など、当日の流れも詳しく記事にしてあるので、これから不妊治療を始めたいけど病院に行くのが不安…という方の参考になればと思います!

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不妊治療の初診に必要な持ち物

予約の電話をしてから1カ月半、ようやく初診の日を迎えることが出来ました。

当日は、仕事の合間を縫っての受診。

フルタイムでしたが外回りだったので、自分さえ頑張れば時間の融通がつけられ、不妊治療を行っていくには都合が良かったです。

(というか、そうじゃないと通院厳しいですよね。。)

主人が平日に休めず、ひとりで初めて不妊治療専門の病院に行くのでドキドキ!

ちなみに訪問時の月経周期のタイミングは関係ないそうなので、自分の都合で病院の予約を取って良いようでした。

不妊治療当日の持ち物

  • 夫婦それぞれの問診票
  • 私と主人の保険証
  • 基礎体温を記したもの
  • 初期会計費用として2万円ほど


問診票は前もってパソコンから出力し、記入したものを持参しました。

不妊治療の問診表で聞かれること

問診票の内容は、

  • 看護師による不妊症や治療の説明の希望の有無
  • 名前・住所・職業・電話番号
  • 身長・体重・年齢・血液型


など、基本情報の項目は男女でも共通でありました。

女性への設問

  • 月経について
  • 結婚・妊娠・分娩について過去の病歴
  • 避妊しなくなってからの期間
  • 不妊治療の経験とその内容
  • これからの不妊治療の希望配偶者の協力があるか など

 

男性への設問

  • 性機能の悩み精巣の病歴身体の病歴(特に高熱、おたふく風邪、鼠径ヘルニア、その他)
  • 不妊治療の経験・その内容
  • 過去のパートナーが妊娠したことがあるか など

 

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不妊検査の初診当日の様子

詳しい説明は主人と一緒に受けたかったので、初診では先生の診察中心になりました。

不妊検査の当日の服装

基本的には、どのような服装でもかまわないそうです。

私は長そでのトップスにフレアスカートにしました。


これから先の検査内容によっては、レントゲンなどをとることもあるので、着替えのしやすい服装のほうが便利だと思います。

通常の診察でも経膣検査があるので、ウエストからのスカートであればスムーズに済むかもしれません。

不妊治療の病院外観が面白かった

最寄りの駅から歩いて5〜6分で近いのが便利でした。

しっかり道に迷いましたけど。。。

駅前を抜け、飲食店がチラホラありつつ、 周辺は住宅街に。

しばらく進むと、場違いに豪華なヨーロピアン建築の一軒家風の建物が現れました。

庭付きエントランスもあって、看板も出ていないので、一見して病院とはわかりません(^-^;

不妊治療病院の雰囲気

院内も西洋風のクラシカルな雰囲気で統一されていて、受付の方も良い印象。

初診である旨を伝えて、健康保険証と問診票を提出。

平日なのに混雑しているのは、人気のある証拠でしょうか?

看護師の問診

しばらく待つと、2階に呼ばれます。

2階はトイレと安静室、処置室、面談ルームがあるようで、そこでまず看護婦さんの問診と今後の流れの確認。


その際に土曜日の予約もお願いしました。


初診は時間が決まっていたので、だいぶ先まで予約が埋まっていましたが、説明のみであれば直近の予約も大丈夫なのだそうです。

近いうちに主人と説明を聞けそうで安心しました^^

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不妊治療の初めての診察の様子

次は、いよいよ先生の診察。

去年のブライダルチェックの結果と、基礎体温票を渡し、生理不順であることも伝えます。

渡した資料を一瞥して、


不妊先生
うん、これじゃ基礎体温つけても面白くないでしょう。
良いですよー、もうつけなくて。
不妊先生
今日は排卵されているかの検査もしますから。他にも色々ね。
この後、血液検査をして、結果がわかったら治療方針を決めていきましょう。



先生はのんびり話すので、嫌な印象とか圧迫感があるとかはないんですが、無表情までは行かないまでも、多くを語らず淡々としている感じでした。


軽薄なワイドショーに呼ばれた、 真面目な有識者のコメント風というか。。。(余計わかりづらい)

診察も、すごいアッサリしていました。

lunai
エッこれでおわり?
何も聞けなかった。。。というか質問も出ないほどのアッサリ感!

 

というのが初めての診察の感想でしたね(^^;

不妊検査の初日の検査内容

いったん診察室から退出して、次に呼ばれた別室で看護婦さんに採血されます。

私は生理が終わっていた時だったので、いつでもできる検査から始めていくことに。

不妊検査① 甲状腺機能検査

甲状腺刺激ホルモン(TSH)の検査。

TSH0.48~4.50mIU/ml
free T32.5~5.5pg/ml
free T40.91~1.82ng/ml


甲状腺機能の亢進は排卵障害の原因となります。

甲状腺ホルモンはホルモン作用とバランスを調整する働きがあります。


機能亢進、あるいは低下、どちらも受胎能力に影響します。 

血液検査で、下垂体から分泌されている甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を調べます。

不妊検査② 抗精子抗体検査

精子の運動の邪魔をする物質がないか、血液を採って免疫学的な検査をします。


精子の動きを封じるもの(精子不動化抗体)や凝集させるもの(精子凝集抗体)などで、抗体ができることは男女どちらにでもあることです。

女性が抗体を持っていると卵子のもとまでたどり着けなかったり、受精できなかったりする可能性があります。

不妊検査③ 抗ミュラー管ホルモン(AMH)

血液で「卵巣年齢」を調べます。 

AMHは発育卵胞、前胞状卵胞より分泌されますので、その値と発育卵胞は相関します。

成人女性では年齢とともにAMH値は低下することから、卵巣予備機能を知るひとつの指標となります。


 

不妊検査④ テストステロン検査

テストステロン高値の場合は月経異常、排卵障害、などを疑います。

特に、PCO(多嚢胞卵巣症候群)では高値となり超音波所見などと合わせて診断に用います。

不妊検査⑤ 性感染症検査

卵管性不妊症の約半分はクラミジア感染症が原因です。 

血液でクラミジア抗体を調べます。


 

不妊検査⑥ 基礎体温測定

最も基本的な検査です。

これによって排卵の有無が概ねわかります。

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生理が始まったら改めてする不妊検査

以下からは今後、順番に行っていく検査になります。

月経2~5日目

不妊検査⑦ ホルモン測定

卵胞刺激ホルモン(FSH)5~8mIU/ml

卵胞を成熟させるホルモン。

脳下垂体から分泌されるホルモンで卵巣を刺激してエストロゲンの分泌と卵胞の成熟を促進させます。

黄体化ホルモン(LH)2~5miu/ml
40~60mIU/ml (LHサージ)

排卵を促進するホルモン。

脳下垂体から分泌され急激な分泌により排卵の開始を誘起します。

また、排卵後は黄体の形成を促進させます。

卵胞ホルモン(E2)200~250pg/ml以上 (排卵前で)

卵胞から分泌されるホルモン。

卵胞ホルモン(エストロゲン)卵巣の顆粒膜細胞から分泌され卵胞期の子宮内膜を厚くし、排卵前には子宮頸管粘液量を増加させる作用があります。

不妊検査⑧ プロラクチン検査  

プロラクチン35ng/ml以下

排卵を抑える働きがあるホルモン。

下垂体から分泌されるホルモンで乳汁分泌ホルモンと言われています。


このホルモンは男女ともに正常でも少量分泌されていますが、値が高くなると男女ともに不妊症の原因になります。

特に、不妊では潜在性高プロラクチン血症が問題となります。

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月経6~11日目

不妊検査⑨ 子宮卵管造影

レントゲンで、子宮や卵管の形態、卵管の疎通性などを調べます。

子宮口(子宮頸管)から造影剤を注入し、時間間隔をあけながら何回かレントゲン写真に撮ることで、卵管采(卵管の先端)から腹腔内に拡散していく様子を調べるという検査です。

不妊検査⑩ 子宮鏡

子宮内腔の癒着やポリープ、筋腫の有無などを調べます。

直径3mmのファイバースコープを子宮口から子宮内に入れ、水を注入して腔内を広げてモニター画像で観察します。

 

 

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月経12~15日

不妊検査⑪ 超音波卵胞計測

超音波を卵胞にあて、大きさや数など発育状態を調べます。  

卵胞の直径から排卵の時期を正確に予測することができ、継続して観察することで排卵が起こったかどうかもわかります。 

  • 自然周期=卵胞の直径が約20mm
  • クロミフェン製剤を服用周期=卵胞径が24mm


上記の大きさを超えてから排卵が起こります。

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月経20~22日目(高温相6~8日目)

不妊検査⑫ ホルモン測定

妊娠の準備をするホルモンといわれる黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量などを採血して調べます。

黄体ホルモン(プロゲステロン)10pg/ml以上(月経19~24日目で )


プロゲステロンは排卵した後に形成される黄体から分泌されるホルモン。

基礎体温を上昇させ、子宮内膜に作用し、内膜発育により胚が着床しやすい環境を整える作用があります。  

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その他の検査もあります

他にも色々あって、検査項目がA4用 紙にびっちり書かれています。

数百円〜1万円超えまで様々。

こちらで選ぶのではなくて、言われるがままだったので、当時はしっかりとは把握していませんでした(^^;

一回の診察や検査の費用

検査はピンキリでしたが、高額のものがあったがあったとしても、大体2万円あれば足りました。

あとは特別お金がかかる時などは、受付で教えてくれるので、次回その分を用意して行く感じ。


うっかり現金を忘れた時は、クレジットカードが使えない病院だったので、断りを入れて待ち時間に駅まで下ろしに行った事もありました(´-∀-`;)

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まとめ

今まで定期的に医者にかかる事もなく、医療費が全くかからない年もあるぐらいだったので、不妊治療は湯水のようにお金が消えて行く感じで、本当に大変なんだなあと思いました。


大きな病院だと、先生が行くたびに違うとかあるかもしれませんが、個人病院は手術まで一貫して医院長が行うので、安心感があります。

逆に激混みだとオーバーワークが心配になりますが(笑)


そしてこれからが不妊検査の本番です。

結果が怖楽しみ~!

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