妊娠が分かって嬉しい半面、これからの生活の何に気をつければいいか困惑する方も多いのではないでしょうか。
特に妊娠初期は体形の変化が少ないので、いつからマタニティ下着を着用するべきか迷いますよね。
そこで今回はマタニティ下着を妊娠初期から着用する利点と、妊婦に優しいマタニティショーツの選び方のポイントを調べました。
実際に私が使用して良かった下着の口コミもあるので、妊娠初期でこれからマタニティ下着を購入しようと考えている方におすすめの記事になります。
目次
マタニティ下着で妊娠中の身体の圧迫を避けよう
マタニティ服はゆったりとしたデザインが多いですよね。
その理由は、お腹が大きくなるのに合わせているだけではなく、衣服で締め付けることで血流が悪くなることが妊婦さんに良くないと考えられているからです。
実際に、切迫流産や切迫早産のママにきつい衣服をやめさせた場合の経過報告が以下になります。
(抜粋)
「衣服による体幹への締め付けを回避する保健指導」が早産のリスク低減にもたらす効果を検討することを目的とした後ろ向き研究で、交絡因子の影響を調整した多変量解析の結果、保健指導実施群の妊娠34週未満の早産のリスクを低下させることが示された。
このように、マタニティ下着など「体幹を締め付けない、ゆったりとした衣服の着用」で早産予防につながった、という研究報告がありました。
マタニティ下着で流産・早産予防?
しかし先に申し上げておくと、マタニティ下着で「完全に」流産や早産が予防できるわけではありません。
きつい下着をつけているからといって、赤ちゃんに「直接」何らかの影響が出るということもありません。
マタニティ下着など、ゆったりした締め付けのない衣服を着て「お腹が張りやすくなる状態を回避する」ことで、切迫症状の予防につなげるのが狙いになります。
そもそも切迫症状ってなんでなるの?
切迫流産や切迫早産とは、「流産や早産になりかかっているけど、赤ちゃんは無事で妊娠を継続できている状態」になります。
その一番の症状は、子宮収縮による子宮頸管の短縮です。
子宮収縮とはいわゆる「張り」になりますが、張りを起こす原因には様々なことが考えられます。
- 冷え
- お腹の締め付け
- 運動
- 疲労
- ストレス
- 性行為
- 乳首マッサージ
- 便秘
- 炎症
このように張りの原因は様々あり、複雑に絡み合っています。
衣服の締め付けや、セックス・マッサージなどの刺激が加わったり、動きすぎで疲れやストレスが溜まると、子宮の筋肉が収縮することがあります。
また、便秘やお腹を冷やしたりすることでも張りの原因となります。
適切な下着を選ぶことで、冷えや膣炎、むくみ、便秘といった「張り」を誘発する恐れのある諸症状を防ぐことが出来ます。
妊娠初期からマタニティ下着を着用するメリット
①血流を妨げない
一般用の小さなショーツは、ゴムでウエストや足回り(鼠径部)を締め付けてしまいます。
ブラジャーのワイヤーやホックは、胸を圧迫して、乳腺の発達を邪魔してしまうことも。
②冷えを防ぐ
妊娠中はお腹が大きくなることで、皮膚や子宮壁が薄くなり、普段より冷えやすくなります。
③敏感な肌
ホルモンバランスの影響で、皮膚が敏感になったり、アレルギー反応が出ることがあります。
④つわりなどの体調の変化
妊娠初期のつわりで、食べづわりや吐きづわりがあると、きついショーツやブラは症状を悪化させる恐れがあります。
このように赤ちゃんの成長とともに、ママのおなかやバストも大きくなり、体質が変化することもあります。
普段通り下着の締めつけを続けていると、心身にストレスを感じるようになることも。
妊娠初期からマタニティ下着を着用しよう
妊娠中の身体に合った下着を選ぶことで、母子ともに健やかに過ごす助けになるでしょう。
そして、どうせ購入するなら、早いうちから着用を始めた方が無駄にならずにいいですよね^^
妊娠中だけに使うものでは無く、産後まで気持ちよくつけられる下着を選べれば、なお嬉しい!
↓そう思った私が購入したマタニティショーツはこちらになります。
妊婦に本当にいいマタニティ下着とは?
「完全なマタニティ下着」だとデザイン性がいまいちだったり、産後には使えなかったり、購入を躊躇されている方も多いもではないでしょうか。
私も妊娠中から様々な商品を買っては、妊娠中の身体の変化に合わず失敗を繰り返してきました。
つまりマタニティ専用の下着だけが選択肢ではない!
産後の体調不良や、体力が回復していない時期にまで使える「身体に優しい下着」こそ、求めているものだと気がつきました。
以下からは、私が産前から産後まで長く使用できた商品をご紹介します。
マタニティにピッタリなショーツ
まずおすすめしたいのが、太ももの付け根(鼠径部)にゴムが一切入っていない流産・早産予防にぴったりのショーツです!
マタニティ専用の下着ではなく、産後も使える商品になります。
ゴムの締め付け感ゼロのおすすめショーツ
下部はゴムが無いため、洗うとクタッとしてきますが、履けば問題ありませんし、上のレースがそれをカバーしてくれるかわいさです。
旦那からも絶賛です(今まで下着はユニ○ロのシームレスばかりで色気がなかったみたいですね汗)。
なので健康面でもデザイン面でもオススメです!
こちらはメディアなどにも紹介された「ふんどし型」のショーツ専門店になります。
ふんどしと聞くと引くかもしれませんが、おしゃれふんどし専門店シーピーズ には「かわいい」「ふつうっぽい」ふんどし型ショーツがたくさんあります。
なぜ私がこのショーツに落ち着いたかというと、他のマタニティ下着にはない「ゆるゆるさ」が気に入ったから。
つけ心地ゼロで、しかも流産・早産を防ぐ要素が盛りだくさんだったのです。
早産の原因にもなる「冷え」の改善
早産因子にもつながる、冷えや浮腫みの原因は血流の悪さにあります。
(詳しくは以下の記事で)
また、胎盤を通して血液で「栄養のやり取り」をしているので、血流の悪さは胎児の成長にまで悪影響があります。
その血流の改善には、下着の「締め付け」を回避すると良いと言われています。
早産予防ショーツで鼠蹊部(太ももの付け根部分)を開放すると…
- 血流やリンパの流れが良くなって、体温が上がる
➡ 冷えの解消 - 血液循環が良くなることで、体液によって運ばれるべきホルモンや物質が正常に流れるようになる
➡ 睡眠の質が上がり、ストレス解消 - 体内循環が良くなることで、老廃物が排出されやすくなる
➡ むくみの解消
実際につけてみると、今までのストレスは何だったのかと思うほど軽い着心地。
さらに妊娠中の悩みの種であるむくみや寝不足まで解消できるなんて最高ですね(´艸`*)
これで「締め付け回避による早産予防」にもなるなら、まさに一石三鳥!
流産・早産因子になる「膣炎」の予防ができる
膣や子宮の炎症は、子宮収縮を招くので「流産や早産の大きな因子である」と言われています。
(詳しくは以下の記事で)
流早産につながるリスクが高くなる「膣炎」の代表的な症例は、常在菌の「カンジダ菌」による腟カンジダ症。
妊娠中でなくても、身体が弱っている時には誰でもかかる可能性のある疾患になります。
- 妊娠による免疫機能の低下
- ホルモンバランスの変化
- 疲れ、ストレス、心身の疲労
- 抗生物質・ステロイドなどの使用
- 締め付けがきつい下着
そして膣内感染症の予防には、蒸れなどを防いで清潔に保つことが大事といわれています。
ふんどしショーツは、膣炎予防にピッタリ!
①天然繊維の下着
カンジダ菌はナイロンや化学繊維の下着による「暖かくて湿気が多い環境」を好む菌です。
そのため医師や助産師さんも、通気性の良いコットンショーツを勧めています。
また、妊娠中はホルモンの変化で肌が敏感になりやすいので、化学繊維は避けて天然繊維の下着を選ぶようにしましょう。
②風通しが良い
足の付け根の部分にゴムが使用されていないので、絞めつけがなく風通しが良いので、蒸れることがありません。
また、ダブルガーゼは肌に優しく、通常のコットン生地と比べて網目が大きいので、風通しだけでなく、吸水速乾性が高くなります。
いつもサラサラな状態を保つことで、膣炎の予防になります。
③おりもの対策も万全
妊娠中はおりものの量が増えますが、その度にショーツを履き替えるのは難しいですよね。
しかし使い捨てのおりものシートは蒸れやすく、長時間つけているとカンジダ菌の増殖に繋がります。
その点、以下のショーツは専用の 布製おりものシート「シルクリトルライナー」もあるので清潔に保つことができて安心です^^
私が買った歴代マタニティショーツと比較
妊娠初期にお腹の上まで来るタイプだと、双子妊娠のお腹のサイズに合わせて買うことにあり、さすがに大きすぎます。
また、トコちゃんベルトも使用していたので、ウェストより上の物はまず却下。
骨盤ベルトについてはこちら。
締め付けが不快!
そこでまずはお腹の下までのタイプを選び、鼠径部の締め付けが嫌だったので、ボクサータイプにしてみました。
しかし、念のためLサイズを選んだというのに、買った商品の足回りがピッタリきつめで、化学繊維入りだったために蒸れて不快!
ボクサータイプとはいえ、足回りが快適になっているわけではないということを知りました。
チクチクが不快!
次に冬場だったため、もこもこタイプで冷えを防ごうと思ったら、とってもかわいいけど(普段は平気なのに)どーしてもチクチクが気になってだめ!(~_~;)
普段は肌が強いのに、妊娠中は肌が過敏になるって本当なんだなと実感しました。
そんなこともあり、マタニティショーツってなんで高いわりにきつかったり、化学繊維が混じってるものが多いのだろう。。。と思っていましたが。
ふんどし型ショーツに出会って一気に解決です(*´ω`*)
セクシーなフレアタイプもあります!
マタニティにぴったり!ふんどしショーツの口コミ紹介
以下には私以外にふんどし型ショーツを試した方の口コミになります。
これほどもゴムがリンパの流れを悪くしていたのかと驚きました。
レース部分もなにげにこってて、色によってレースの模様が違うのが細かいなぁと感心しました。
とくにパープルのレースのとこが花に色がついてて可愛かった。
なにより、いちばんいいのがパンティライナーがつけれること!
いくつか他のお店でふんどしパンツ買いましたが広くて使えなかった…
常にパンティライナーつけてないと嫌なのでこれがとても良かった。
作ってくれた方に感謝です(*^^*)
絶対リピします♪
願わくば、色の種類を増やしてくれたら嬉しいのでよろしくお願いします♪
嬉しくて直ぐに履いたんですが、本当!履いてることを忘れてしまうほどの感覚です!
これを、履いたら今までの下着履けなくなりますっ!笑
…などなど、「ふんどし型」という未知なる領域に一歩足を踏み込んでしまうと、その心地よさで「もう戻れない!」という方が続出中です^^
(かくいう私もその一人!)
おしゃれで可愛い早産予防ショーツ
早産を完全に予防できるものではありませんが、ひとつでもリスクが減らせるのならば試してみる価値はアリ!
つけ心地は抜群でストレスフリーなので、産後まで愛用できる一品になっています。
私は、↑こちらのショップの【キャンディシリーズ(1,500円)】を色違いで購入しました。(ブラック、サックス、ベージュを購入)
ちなみにこのキャンディシリーズは、ananカラダにいいもの大賞にもノミネートされたそうですよ^^
セットアップのソフトブラ も可愛くて妊婦にピッタリのやさしさです。
複数枚購入での割引キャンペーンや送料無料サービスもあるので、ぜひお試しください!
fa-external-link私が購入したショーツはこちら。
産後にも履き続ける理由
なんやかんや双子高齢妊娠でトラブル続きでしたが、妊娠37w5dの正期出産を迎えられ、ほっと一息。
しかし産後は妊娠中以上の地獄が待っていました。。。
①帝王切開の傷跡が泣くほど痛い
これは個人差があるのかもしれませんが、一カ月はまともに起き上がれないほど痛かったです。(ええ、大の大人が痛さで泣きましたよ。。。)
お腹に力を入れるだけで激痛なので、痛み止めが手放せませんでした。
②24時間の母乳地獄
双子のため、基本的には同時授乳ですが、片方だけ目覚めてしまうことは日常茶飯事。
放っておくともう片方も起きてしまうため、「ふ…(ふぎゃー! と続く)」の瞬間に即回収の日々で、おっぱい出しっぱなしの半裸状態が続きます。
③いまだかつてない程の寝不足
最初の3カ月は母乳がエンドレスで眠れず、少し生活サイクルが整ってきたなーと思ったら、黄昏泣きからの夜泣きスタート…
いつになったらまともに寝る…の…? (ノД`)・゜・。
産後の疲労困憊の身体にも優しいから
これはまだ序の口で、この後にお様々なトラブルの連続で、雪だるま式に疲労やストレスが蓄積していきます。
そんな時に「かわいい下着」やら「骨盤補正のガードル」やら、そんなものに気を使っている余裕は1ミクロンもございませんでした。
そこで活躍したのが、妊娠中からお世話になっていた「ゆるゆる」ふんどし型ショーツ。
下着くらいストレスフリーでいたい!
そんな産後の壮絶な乳幼児育児中に、ぴったりなものになります。
まとめ
- 妊娠中には、早いうちから締め付けのないゆったりとしたマタニティ下着の着用がおすすめ
- マタニティ専用にこだわらず、産前から産後まで長い間愛用できる「ストレスフリー下着」を見つけよう
- 切迫流産や切迫早産をはじめとする、様々なマイナートラブルに効果が期待できる「ふんどし型ショーツ」に行きつきました
というおはなしでした。
双子妊娠で落ち着くことがなかったマタニティ生活。
そして始まる怒涛の双子育児。
いつもキラキラのスーパーママにはなれないから、身体に心地よいものだけを身につけることで、なんとか一線を保っている毎日です(^^;
切迫症状で不安な日々を送っている方も、体幹を締め付けない衣服を意識することで、少しでも在胎期間を延ばせれば嬉しいですよね。
どうか赤ちゃんたちのためにも、皆さんが無事に正期産を迎えられますように。。。