不妊を意識した時に気になるのは、自分が妊娠する確率がどのくらいなのかということ。

そこで今回は、不妊治療のステップごとの治療方法と、その対象になる不妊要因人工授精・体外受精の妊娠率自然妊娠の年齢別の妊娠率をまとめました。

そこで導き出した私たち夫婦の妊娠率をふまえて、今後の不妊治療方針を話し合った結果も共有します。

これから不妊治療を進めるために、ステップアップする目安になればと思います。

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 不妊治療のステップと妊娠率

日本では不妊治療を行う際に、タイミング法 ➡ 人工授精 ➡ 体外受精 ➡ 顕微鏡受精 とステップアップしていく方式が一般的です。

日本では「できるだけ自然に近い形で妊娠・出産したい」と希望する方が多い事と、不妊検査だけでは特定できなかった不妊原因が治療を進めるうちに段階的に判明してく為でもあります。

不妊治療のステップ① 人工授精とは 

人の手を介して、精子くんを子宮内に注入する方法。

名前は人為的な治療に聞こえるけど、ほとんど自然妊娠に近い治療法との説明でした。

排卵のタイミングに合わせて、洗浄濃縮した精子くんを子宮の奥に直接注入します。

そうすることで、自然妊娠に比べ、精子くんが卵子ちゃんに到達するまでの距離を 10cm(子宮の長さ分)ほど短縮することができ、その後は自然の力に任せるものです。

対象になる不妊要因について

夫婦生活を排卵日に行ってもなかなか妊娠しない方、タイミング指導を半年~1年受けても妊娠に至らない方が行うものなります。

まず女性因子は、

  • フーナーテストが良くない
  • 抗精子抗体が弱陽性
  • 頸管粘液分泌不全


次に男性因子では、

  • 精子に不妊の原因があると考えられる
  • 軽度の男性不妊、勃起障害(ED)


などが要因の治療法になります。

人工授精の妊娠率は?

人口受精の妊娠率は決して高くはなく、5~10%程度だといわれています。

自然妊娠より確率が低くなるのは、特に何の問題のない健康な方々が分母の妊娠率と、人工授精を行う不妊に悩んでいる方々が分母の妊娠率では、結果に差が出ることになるからです。

不妊治療のステップ② 体外受精とは

体外で精子くんと卵子ちゃんを受精させ、受精卵を子宮内に戻す方法。 

人工授精と1番違う点は、確実に卵子ちゃんと精子くんが出会うことです。

  • 卵子が卵管内に採り込まれるのか
  • 精子くんが卵子ちゃんの元にたどり着け、受精に成功するのか
  • 受精卵に胚盤胞まで育つ生命力はあるのか etc…


それぞれの経過が順調であるか、胚培養士の目によって確認して、報告を受けることができます。

対象になる要因について

一定期間、人工授精を行って妊娠しないかった場合に、ステップアップします。


女性因子としては、

  • 不妊症の原因が卵管の閉塞が原因
  • 子宮内膜症で卵子を卵管に運ぶ機能が損傷している
  • 高齢で卵子の老化が進み妊娠の可能性が低い



また男性因子としては、

  • 抗精子抗体があり精子を受けつけない
  • 乏精子症や精子無力症などで、精子に不妊症の原因がある


といった要因の治療法になります。

不妊治療のステップ③ 顕微授精とは 

ガラス管などを使って、精子くんを卵子ちゃんに注入させ、受精させる方法。

体外受精では、精子くんの力に頼って受精をさせますが、顕微授精はより人工的に人の手を介した方法となります。

対象になる要因について

体外受精でも授精しない・もしくはしにくい場合に進む、次のステップになります。


ベースの要因は同じとして、

  • 男性因子
    精子の運動性不良、奇形精子の割合が高い

  • 女性因子
    抗精子抗体が存在する


といった要因が対象になります。

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体外受精と顕微鏡受精の妊娠率は?

それでは体外受精と顕微鏡受精の妊娠率を見ていきましょう。

体外受精の年齢別の妊娠率

体外受精(顕微鏡含む)の妊娠率は年齢によって大きく変わります。

20代40%
35歳35%
38歳30%
40歳20%
45歳5%
49歳3%


40代で妊娠の成功率が極端に低くなるのは、加齢による卵子の老化が原因になります。

自然妊娠の妊娠率よりは高くなりますが、体外受精で受精卵を培養できても、着床に至らない可能性が高まるそうです。

世界の妊娠率と比べる

国際ART監視委員会(ICMAT)

53カ国から2002年60万件の体外受精のデータを集計。

採卵あたりの妊娠率は9.7~41.9%、流産率は6.2~48.6%であることを2009年に報告。

米国生殖医学会(ASRM)

2004~2006年の14万件の体外受精のデータを集計。

採卵あたりの妊娠率は38.5%(白人40.1%、アジア人30.9%、黒人32.0%、ヒスパニック37.3%)であることを2010年に報告。

日本産科婦人科学会(JSOG)

2007年の5万件の体外受精のデータを集計。
全国平均の妊娠率は胚移植あたり26.4%、流産率23.2%であることを2009年に報告。

日本の妊娠率が世界と比べて下がるのは、日本は胚移植が一回につき1個が原則のところを、海外では2~3個の胚を移植する頻度が高かったり、40歳以上はドナー卵子を用いることから、卵子年齢が若いことが挙げられます。

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自然妊娠の妊娠率と比べてみる

ドバイの海岸は青いです

自然妊娠の1周期あたりの妊娠する確率は、約20%といわれています。

しかし、30代の妊娠確率、40代の妊娠確率をみると、どんどん確率が低下しているのがわかります。

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年代別の自然妊娠率

30歳までの妊娠率はおおよそ 25%~30% に対し、30歳以降から徐々に低下し、37歳からは妊娠率の低下スピードがアップします。

そして44 歳以降では、自然妊娠する可能性は1%まで下がってしまいます。

25歳25%~30%
30歳25%~30%
35歳18%
40歳5%
45歳1%


原因は主に卵子の老化によるもの。

卵巣内の環境が37歳~42歳にかけて急激なスピードで悪化し、卵子の数は1/10になってしまうからです。

年齢による妊娠率の低下は、自然妊娠でも不妊治療でも同じですね。 

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妊娠率を聞いた後の夫婦の話し合い

妊娠率が年齢ごとに細かく記してある資料を見て、数値としてはっきりデータに出ているのがわかると、ますます心配になります。

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自分の年齢の妊娠率を比べてみた

私は34歳前に不妊検査を始めましたが、30代前半に含まれるより、35歳の方が年齢的が近いので参考にしました。

35歳の妊娠率

  • 自然妊娠 … 18%
  • 人工授精 … 5~10%
  • 体外受精 … 35%


圧倒的に、体外受精(顕微鏡含む)の確率が高くなることがわかります。

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妊娠率をふまえて出した結論

ざっくりと説明を聞いて、病院を出た帰り道に、さっそく話し合いをしました。

結果、2人とも「最初っから体外受精で良いのではないか」という事で一致。

単純に「妊娠率」を考えての至極明確な理由です。

年齢の壁

初診の時に先生には、まだ若いほうだと言われましたが、あと1年4カ月で35歳。

主人もすぐ40歳になるところだったので、できるだけ早く結果が出るほうがいいと思ったからです。

たくさんある資料に全て目を通す前で、まだ検査結果も出ていない状態でしたが、逆に女性因子か男性因子かといった細かい情報がない分、単純に妊娠率だけに注目して治療方針を決められて良かったんじゃないかなーと思います。

夫婦で受診した感想

資料を渡されて、数値を見ながら説明が受けられたのが分かりやすかったです。

男女ともに年齢的なリミットがあることを知って、同じ目標を持つこともできました。

病院側からの説明は、ロジカルな男性にもおすすめです。

同じ説明を同時に聞くことで、情報誤認や意見違いを起こすことなく、サクサク先に進める下地はできたのは大きな収穫です。

やっぱり一緒に説明が聞いて、夫婦の意見を最初に固められるのは、不妊治療の最短コースを望むなら必要不可欠だと思います。

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まとめ

  • 人工授精は妊娠率が低め(でも治療費も安い)
  • 自然妊娠も人工的な不妊治療も、妊娠率では女性の年齢が大きなファクターとなる
  • パートナーと一緒に病院で説明を聞いたほうがいいよ!


というおはなしでした。


ただでさえ肉体的・精神的負担の大きい不妊治療。

自分の年齢と妊娠率を考慮して、不妊治療のステップアップをどれくらいのスピード感で進んでいくのか、医師とよく相談することが重要です。

その際に夫婦で意見の相違がないように、意見交換がスムーズにできているといいですよね^^

「何も言わずとも察してほしい!」

というのは男性にはハードルが高いので、女性から気軽に何でも相談できる関係を目指したいものです。

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